読書は自分の睡眠導入剤の一つであって、
年間コンスタントにかなりの冊数を読んでいると思うのだが、
実はたいした数でもないのかもしれない。
村上春樹、言わずと知れたベストセラー作家で、
あまり売れっ子作家が好きでない自分はどちらかといえば敬遠していた。
「ノルウェイの森」は読んだが、どこか曖昧模糊とした印象があった。
恋愛小説として良かったが、それ以上突込んで彼の他の著作を読む気もなかった。
今回は一時ベストセラーで話題になった「1Q84」をふと手にとって見た。
3巻揃いで、通して読むとかなりの長編になる。
今のところ2冊目で、最初ばらばらに綴られて来た主要な二人の主人公、
「青豆」 と 「天伍」 のストーリーが接点を持ってきてかなり筋が通ってきた辺り。
二通りの全く別のストーリーを用意しておいて、段々絡ませて一つのテーマに導いていくのは結構沢山の作家が使う手法で、音楽で言うならソナタ形式とか、そういった一つの定番、完成されたスタイルの一つになるのかもしれない。
現在の感想としては、さすが売れっ子、
全く乖離した二人の主人公の冒頭からのストーリーの盛上げ感はかなりのもの、
読者を引き込んでいく文学作法とでも言うのであろうか、売れるだけの事はある。
村上春樹はイスラエルによるエルサレム賞受賞(ノーベル文学賞の登竜門)受賞に際し、当時イスラエルによるパレスチナガザ地区侵攻が非難される国際情勢の中にあって、逡巡しあえて受賞しておいてイスラエル軍によって1000人以上のガザ市民が命を落としたことをイスラエルのペレス大統領の面前で批判した事がある。
受賞をけるより、
あえて受けて自分の意見を間接的ながら述べたのは自分としては評価する。
イスラエルの占領政策とパレスチナ避難民の問題は聖書に端を発するほど古い問題である。
面白い事に、この時のエルサレム賞受賞スピーチはNET動画で検索しても全然出てこない。
よっぽど面白くなかったのだろう、イスラエル。
纏まりが付かなかったが、もし現在の日本国内政問題とか、
色々な事柄に対して少しグローバルな視点を持ちたい人は読む価値がある。
自分は諸手を挙げて好きな作家であるといえないが、
将来、あるいは違う視点を示唆できる貴重な作家であると認める。
因みに今回はいつもと違い稚拙ながら村上春樹風文体を装ってみました
内容は下らないのですが、もし講評頂けたらお願いします。
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