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中国のメディア、特に新聞によく出てくる言葉で、どうしても違和感がある言葉がふたつある。 ひとつは「炒作」、そしてもうひとつは「西方」。 どちらも日本のニュースでは使われない言葉だ。 しかし、これらの言葉には現代中国の深い問題が内包されていると思う。 今日は「炒作」を取り上げる。 手元のCanonの辞書には、炒作とは「マスコミの力を借りてオーバーな宣伝をする、ブームに仕立てる」とある。 でも、今の中国のメディアでの使われ方は、この意味を超えている気がする。 百度(Baidu)で「炒作」と「日本」をかけて検索してみると、以下のような記事が出た。 ●东京大学江崎浩:日本已过物联网炒作期 智能手机催生IPv6 −東京大学の江崎浩教授、日本は物聯網を煽る時期は既に過ぎ、高機能携帯がIPv6を牽引する。 ●日本专家称各国对中国期待过度 美中问'064;被炒作 −日本の専門家は、世界の中国への期待は過度であり、米中問題は煽り立てられ過ぎであると指摘。ここでの「炒作」は辞書の通りだ。世の中でブームになったり、オーバーに取り上げられているという意味だ。 ●日本记者坦言对韩国服输不易 为何金妍儿被恶意炒作 −日本の記者は、韓国に負けを認めたくない輩がキムヨナの演技に悪意の非難をしていると指摘。 ●"美女翻译"母亲拒绝炒作 外婆被证实住在日本 −(温家宝首相の)美女通訳の親子はマスコミを拒絶。彼女の母方の祖母は日本人だ。この「炒作」では、誰かが意図的にあるいは大げさに取り上げて、メディアに騒ぎたてるという意味が含まれる。 それにしても、「日本人の血が混じっている」ことは、見出しになるぐらいのことなんですね。 ●韩国媒体炒作中国租借朝鲜港口加速进入日本海 −韓国メディアは、中国が朝鮮港河口部を借りて日本海への足場を作ろうとしていると煽り立てる。 ●日本媒体跟'118;炒作“中国间谍” −日本メディアは、またぞろ”中国スパイ”の活動をでっちあげ。 ●日媒炒作日本停止在印度洋供油后中国将接手 −日本のメディアは、インドの給油活動停止後、中国がそれを引き継ぐと報道 ●日本右翼媒体炒作中国“窥伺”日本水资源 −日本の右翼メディアは、中国が日本の水資源を狙っていると報道。だいぶ過激な言葉で使われてきた。メディアが”事実でもないこと”をでっちあげているという意味か。 本題と関係ないが、中国のニュースでは、ちゃんと「日本海」と呼んでいることを改めて確認。 ちなみに中国で使う”日本の右翼メディア”とは、たいてい産経新聞を指す。 ●日本炒作钓鱼岛的是美国对中国的阴谋 −日本は、尖閣諸島問題はアメリカの対中国戦略の一環であったと吹聴している。今度は主語が「〜メディア」ではなく、「日本」という国家になった。 つまり、日本という国家があることないこと情報を捏造している、という意味になる。 僕が最も気に入らないのは、「炒作」という言葉が本来の意味を超えて、国家や政府が意図的に操作していることの意味で使われていることだ。 基本、日本のような国家にそういうメディア操作は存在しない。 だから、この意味て使う「炒作」に相当する日本語はない。英語もそうだろう。 都合の悪い情報、自分の意向に合わない情報に出会ったとき、中国メディアはそれを「炒作」という言葉で表現するのだろう。しかもたいていの記事はそれを「炒作」と称する根拠は書かれてない。
この言葉を使うことで、中国のメディアの”進歩”はかなり止まってしまっていると感じる。 |
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中国メディアの逃げ!場所ですね。黄門様の印籠よろしく「炒作」に隠れて悪さをしている子供みたいなもんですね。
2010/4/26(月) 午前 5:44 [ コロン ]
コロンさん
”逃げ”ているのかな。その割には”攻撃的”な記事でもよく使われるメディア語です。
2010/4/30(金) 午前 1:57
これまで「炒作」は「やらせ」と訳してきました(頭の中で)。★日本にいた中国人の記事↓
http://blogs.yahoo.co.jp/zhangsiyuanca/3293186.html ←これは「炒作」?
2010/5/8(土) 午前 2:11