●北京の足音● 北京に住んで、見たまま感じたまま

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僕は外交の専門家ではない。だからここに書くことは当たり前のことかもしれない。また中国の学者にうまく理論展開されて、翻弄されているだけかもしれない。

でも、なかなか興味深かったので、ブログに書く。
国際関係がご専門のY教授の話だ。

現在の中米関係は80〜90年代の日米関係と似ている。それは経済的な結びつきが強い関係であるからで、大国同士の関係とは言っても、冷戦時代の米ソ関係とは中身が決定的に違う。
なるほど、経済的に結びつきすぎているが故に、あまり相手に強く出られない関係なのか。
中米関係の主要議題は今や「地域安全」になった。これまでの中米関係は「二国間関係」だった。だから為替や貿易の問題、人権問題などが個別に取り上げられた。しかし中国の台頭に伴って両国関係はステージが大きく変わった。中国にとって最大の関心事は、アジア・太平洋地域の安全保障の確立だ。
アジア、太平洋を舞台に、米中がしのぎを削っている。
これはもはや2国間の問題ではなく、地域の安全に関わることなのだ、という意味である。
日本との関係で言えば、「日米同盟」に対する中国の態度は時代によって大きく変化してきている。50〜60年代は米国が敵だから、中国は日米同盟には明確に反対した。70年代は今度はソ連が敵だからこの同盟はどうでもよくなり、だから72年の日中国交回復のときも、台湾海峡問題を除けば、日米同盟そのものは問題にはならなかった。中国は、日米同盟には日本の暴走を抑止する役割があると考えている。また周りの東南アジア諸国はどこも日米同盟には反対していないのだから、中国が反対しても意味がないとも思っている。
だいたい我々日本人は、「日米同盟」なんて言葉は使わない。「日米関係」が重要とか緊密とかいう風に使うことが多い。
でも中国から見ると日米は同盟なんだろう。尖閣問題でそれをまた再認識したかもしれない。
中国の拡張主義に対する見方。中国は対外投資を増やして対外権益を拡大しているため、軍事力などで影響力を高めようとしていることには合理的な理由があると言う。しかしY教授は、中国がこの行動について、対外的にきちんと「説明責任」を果たしていくべきであるとも指摘した。
中国の学者も中国の対外広報のあり方は、問題が大きいと誰もが思っている。
筆者は外交問題の専門家ではないが、中国の最近の世界との摩擦の多くは、自らの行動の「説明責任」を果たしていないことに起因するものが多いと思う。


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