小笠原風景日記

移住者・ヒロの島日記です

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                        最近、とみに耳にするニュース。

                        日本とオーストラリアの友好関係に
                        捕鯨問題が影を落とす可能性が出てきている…。

                        皆さんもテレビなどでご存知のことと思います。
                        昨日も環境保護団体・シーシェパードのメンバーが
                        日本の調査捕鯨船に薬物の入った瓶を投げつけ
                        抗議のために乗り込んだところを拘束された…
                        というニュースが流れました。

                        商業捕鯨が中断して以来、
                        日本は調査を目的とした捕鯨を毎年行っているのですが                                  それが反捕鯨国の反発を受けているのです。
                        そして現在、オーストラリアが領有を主張する
                        南極海海域での調査捕鯨を行っている
                        日本の調査船に対して反捕鯨を強く主張する
                        オーストラリア新政府が反発しています。

                        古くから捕鯨が文化として
                        人間生活に結びついていた日本ですが
                        1986年にIWC(国際捕鯨委員会)によって、
                        "商業捕鯨モラトリアム(商業捕鯨の一時中断)"
                        が発効されて以来、それまで日本に根付いていた
                        『捕鯨』という文化は一気に廃れていきます。

                        僕の生まれ育った宮城県にも
                        鮎川という港町があり、
                        捕鯨が盛んだった頃は捕鯨基地として
                        かなりの活気がその港町を包んでいたそうです。
                        その鮎川も捕鯨中止の煽りをもろに受け、
                        活気溢れていた時代も、今は昔…。
                        今現在の鮎川を訪れても
                        当時の捕鯨基地の様子を伺い知るのは、
                        特にその時代を知らない僕等のような世代には
                        難しくなってしまいました。
                        少し前までは『捕鯨』という文化と共に
                        生活していた漁師の方々もその生活は苦しいそうです。

                        ・・・という話を反捕鯨国の人達としても
                        なかなか理解してもらえません。
                        オーストラリアにいた頃も
                        何度も何度も日本の捕鯨を巡る話をしましたが
                        結局こちらの言い分を理解してもらうに至らず、
                        話は平行線を辿る一方なのです。
                        とは言っても勿論僕等はお互いをなじったり
                        また分かり合えないからといって
                        劇薬の入った瓶を投げつけたりはしませんでしたけどね。

                        この小笠原も古くから捕鯨が行われていた島。
                        初めてホエールウォッチングが行われた
                        1988年の前年(1987年)まで捕鯨が行われていたのです。                                     『捕るクジラ』から『見るクジラへ』
                        小笠原は時代の流れに上手く乗って
                        『見るクジラ』へのシフトチェンジを遂げましたが
                        その一方で『捕るクジラ』との日本の関わりは
                        反捕鯨国の反発をいまだに買っているわけです。
                        日本を非難している反捕鯨国の中には
                        かつて自らの行き過ぎた捕鯨によって
                        クジラたちを激減させ、クジラを
                        『保護しなくてはいけない動物』に仕立て上げた
                        張本人も含まれているのですが…。

                        毎年この時期、
                        南極海域での日本の調査捕鯨が行われるころに
                        物議を醸し出すこの問題。
                        今年は特に、環境問題に重きを置いた新政府の誕生で                                    ここぞとばかりに日本の調査捕鯨を叩こうとしている                                    オーストラリア政府の存在があって
                        よりクローズアップされることになっています。

                        僕はクジラを捕る国に生まれながら
                        クジラの味を知りません。
                        今では大洋をいく彼らの美しい姿に夢中です。
                        しかし、シーシェパードのような
                        "環境テロ"まがいの行き過ぎた保護活動にも
                        賛同することは出来ません。
                        肝油以外、クジラを食べたこともないですし
                        きっとこれからももう食べないでしょう。
                        だからといって、日本に古くからある捕鯨の文化を                                     頭ごなしに否定されるのはやはり嫌です。

                        『捕るクジラ』から『見るクジラ』へ
                        クジラとの関わりへの変化が世界的な流れとなって
                        僕たちを取り巻く時代にあるなかで、
                        簡単に『これがベストでしょ!!』っていう
                        安易な答えは出せませんが、
                        それでも自分の考え―
                        クジラを捕る国での見るクジラとの関わり―
                        をこれからも考え続けていきたい。
                        そう思います。

                        
                        写真:友達がダイビング中に遭遇した
                           ザトウクジラの母子。
                           "ザトウクジラを水中で見る"
                           ということに関しては、
                           それが彼等にどんなインパクトや
                           ストレスを与えるかハッキリとしないこと、
                           また安全性も考慮し、現在小笠原では
                           ザトウクジラを水中で見るということを
                           推奨していません。
                           それだけにこのように
                           ダイビング中にザトウと遭遇!!
                           というのはミラクルなんです!!
                           僕も会ってみたいです!!!!

                           ちなみに今回の日本の調査捕鯨では当初、
                           この"ザトウクジラ"も捕獲の対象でしたが
                           大きな反発を受け(?)結局対象から外されました。

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この「捕鯨問題」、現在、私もオーストラリア人と仕事をしていて、討論の話題になったひとつです。
捕鯨は日本の「食文化」であり、それを否定することは許し難いです。反捕鯨国の中に、ハンティングや闘牛など、人間の娯楽のために動物を殺しています。日本は食のために動物を殺すことがあっても、娯楽のために殺すことはありません。
しかし、本当に絶滅しかけているのであれば、守らなければいけません。捕るにせよ、守るにせよ、自然界に人間が手を出した瞬間から、人間には「責任」を負わなければいけないと思います。
実際、東京都内でカラス対策をしたら、鳩の数が増え・・・。
すべてはバランスであり、人間がこのバランスを崩していると認識することが重要だと思います。
人間の自然界に対する傲慢さや、厚顔無恥な態度を改め、謙虚になることが必要だと思います。

2008/1/17(木) 午後 3:55 [ さみ ]

私は子供の頃よく食卓に鯨が出ていて、食べていました。
当時よく聞いた言葉で、「鯨は捨てる所がない」と言われてました。
食べるだけでなく、色んなところで鯨を使っていたみたいです。
中学生のとき私は軟式テニスをやっていたんですけど、ラケットの
ガット(網目の所)の種類で鯨筋(ゲイキン)というのがありました。 とっても高級だったんです。
日本にとっての鯨は食べるだけの文化ではなかったみたいです。
人間って、わがままですね・・・。

2008/1/17(木) 午後 6:12 ぎょうてん

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さみさん
そうなんです!一番大事なのはその「責任」と言うところですよね??
その責任を無視して、時には擦り付け合ってきた結果が、クジラに限らず保護が必要とされる多くの動物を生んでしまったのです。
自分達ではもうどうしようもなくなりかけるまで、地球のバランスを崩した人間。それにやっと気付き始めているのにもかかわらず、それでもなお、いまだに同じ事を繰り返している人間。
地球に生きているってどういう事なのか…。
それを本気で考えなくてはいけないのだと思うんです。

2008/1/17(木) 午後 6:47 旅イルカ

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仰天主婦さん
こんばんは!
日本人はクジラのありとあらゆる場所を使ったってよく聞きます。
記事でご紹介した鮎川には"牡鹿ホエールランド"という博物館があるのですが、そこでかつて捕鯨が盛んだった頃にクジラを利用して作られていた様々なクジラ製品が展示されていました。生活に非常に密接なものも多く、クジラは本当に日本人にとって身近な存在だったんだなぁと感じたのを覚えています。
同時に、各地に残るクジラの慰霊碑が物語っているように、食する一方で自分達の生活を支えてくれているクジラたちをしっかりと祀り畏敬の念も払っていた。
他の動物達の命のおかげで生きていける人間です。
ただの「わがままな人間」にならないようにしなくてはいけませんね。

2008/1/17(木) 午後 7:08 旅イルカ

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くじらに関してではなく 日本は 他国に自分の言い分をあまりにも 主張しなさ過ぎるのではないかと 思ってしまう。

北方領土にしてもそうだし 海域についても・・・

遠慮とか 愛想笑いとか 社交辞令とか 日本にいてたら普通のことでも それが通じないことも 時としてしてはいけないこともあるのだと思う。

なんか 本題からそれてしまったけど この問題にしても 捕鯨がベースにあるけど 傷害罪にもつながりかねない。


もっと 他にやることがあるんじゃないのか??思ってしまいます

2008/1/18(金) 午後 9:36 [ おかぁ ]

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おかぁ
そうです。もっと他に今やらなければいけないことが沢山あります!!
環境テロで他国の船を沈めている暇があるのならば、化石燃料の無駄遣いをやめて森を増やすことに尽力して欲しいものです。
本当に自分達を"環境保護団体"だと思うのならば…。

日本人も欧米人も国籍は違えど同じ地球人なのですから。
国と国、政治関係の利害ばかりにこだわり続けた結果が、現在の"地球の危機"を招いているということに、気付くだけではなくもうそれを改善しなくてはいけない時だというのに…。

2008/1/19(土) 午前 8:35 旅イルカ

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こんなシーンを撮ってみたいです!!
良いな〜〜♪

2008/6/20(金) 午後 11:13 Makoto

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蒼い海さん
ご訪問ありがとうございます!!
このザトウクジラいいですよねぇ♪
ミラクルです!!

2008/6/22(日) 午後 5:06 旅イルカ

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日本国民の健康の事を考えて鯨捕鯨、食べるのも止めた方がいいと
思う。中国さんの餃子で騒いでいる場合でないぞ〜。
くじらの水銀・・子供達にも悪影響を及ぼしそうです。
わざわざ体に悪い物を食べなくてよいと思いますよ。今は安全で
もっとおいしいものがあるのですから・・・。

2010/12/28(火) 午後 9:54 [ きゃほ ]

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