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≪ダイジェスト≫
前年王者のG大阪をHOMEに招いての第28節。試合は序盤、梶山を基点に攻勢を仕掛けるも試合巧者・G大阪に少ないチャンスを決められてしまいます。11分、マグノのクロスに中央でなぜかフリーだった播戸に決めてられて失点。動揺する東京をあざ笑うかのように24分、中盤のルーズボールからマグノに抜け出され早くも2失点目…。「ルーカスと梶山のラインさえ潰せば東京はパスが繋がらない」ことを見抜き、楽々と試合を進めようとする王者ガンバは7割程度のチカラで東京の攻撃をいなし、チャンスがあれば前線の好調な3人(マグノ・播戸・二川)だけで得点を狙う省エネなスタイル。72分にはその播戸までベンチに下げるなど余裕を見せるG大阪。そんな王者との対戦に手も足も出ないまま、試合はいよいよ終盤に向います・・・。
ところが状況が急変したのは77分、この試合凡ミスを連発していた藤山がロビング性のボールをゴール前に蹴り上げると今野が上手く相手GKを出し抜きゴール!その4分後、交代で入った規郎が閃光のようなミドルを突き刺し同点!続く3分後には今野&規郎で左サイドを突破すると最後は石川が冷静に流し込んで3点目!7分間の逆転劇に「いったい何が起こったのか?」が分からず呆然とするチャンピオンチーム。その後、急にギアを上げて反撃しようとするも残り時間が足りずに終了の笛。下位にもがき苦しむ東京が、鋭い牙で王者に噛み付き、HOMEで貴重な貴重な勝ち点3を手に入れました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-5-1
GK 土肥 (6.0)
…失点に関してはセーブチャンスがあったと思う。特に2失点目は反応できたはず。それでも混戦から急に放たれる相手のミドルシュートにしっかり反応できてたし、ロスタイムのマグノのFKにも完璧に反応した。なにより鬼の形相で伊野波・茂庭にゲキを飛ばし続け、後半の相手カウンターアタックを防ぎきったことは本当に大きい。この勝利を契機に好調を取り戻して欲しい。採点は甘め。
DF 徳永 (5.5)
…前半はバランス取りに気を使いすぎて、逆にバランスを崩してしまった印象。中央の伊野波へのフォローも効果的でなかったし、それ以前にボール扱いでの凡ミスが多すぎた。ただ「もう攻めるしかない」後半はバランスを無視してでも攻撃参加を繰り返し、得意のドリブルで仕掛けては状況打開を図っていたのは好印象。
DF 伊野波 (5.5)
…初めてCBで起用されるも前半は試合の波に乗れずに2失点。ラインの形成などに手を焼いているように見えた。逆に後半は相手アタッカーとの「追いかけっこ」のような状況が多くなり、結果として伊野波の“フィジカル強さ”が活きることになったと思う。
DF 茂庭 (5.5)
…中央でのマークを外され2失点。伊野波とはCB初コンビだったので仕方ない部分はあるが、マーキングのズレを修正できなかったのは大きな反省点。それでも後半以降は相手カウンターチャンスの芽を必死に潰し続け、チームの逆転勝利を支えたと思う。
DF 藤山 (5.0)
…サイドバックというより左ストッパーといった役割か。中央エリアへの早めのカバーリングなどの状況判断は良いが、今日はボール扱いでの単純なミスや雑なパスが多かった。それでも反撃の狼煙となった1点目は藤山のロングフィードから。
MF 梶山 (6.0)
…前半に関しては一番得点の匂いを感じさせるプレー内容だったと思う。キープ力を活かした攻撃の組み立てや単独でのドリブル突破など見せ場は多かった。ただし時間の経過とともにプレーの質が落ちたのは残念。連戦での疲労もあると思う。次節の出場停止は痛いが、ここでしっかりコンディションを整えて欲しい。
MF 今野 (6.0)
…梶山を前に押し出すために後方に残って守備に比重を置いたプレー内容も、ゲームの中では消えてしまっている時間帯を長く感じた。ところが終盤、リスク覚悟で今野が飛び出し始めると…あれよあれよの大逆転劇。局面局面での大事な部分にしっかり顔を出せるのは、なんとも今野らしい。
MF 石川 (7.0)・・・MVP!
…エースの名に恥じぬ逆転ゴールでHOMEを興奮の坩堝(るつぼ)に。あのゴールの瞬間はスタジアムが本当にゆれるようだった。終盤、右のサイドアタックはある程度徳永に任せて、自身は中央へ切り込んだ判断も高評価。効いたと思う。何より「勝つんだ!」という気持ちを一番表現できていたと選手だと思う。採点は甘め。
MF LUCAS (5.5)
…厳しくマーキングされていた部分もあるが効果的な攻撃を組み立てることが出来なかった。試合序盤のCKから斬り込んだ梶山から受けたパスは絶対に決めなくてはならないプレゼントボール。そろそろ得点という結果を欲しい。
MF 戸田 (5.0)
…加地との「走りあい」は互角も、期待される飛び出しの部分では負けていたと思う。シュートも「0」。クロスの質も低かった。ただサイドでフリーになっている場面も多かったが、ボールが出てこなかったので少し可哀相な部分もある。奮起を。
FW 平山 (5.0)
…クサビのボールを活かせずに攻撃に厚みを加えられなかった。簡単に言えば、足元でのボール扱いが悪く前線でタメを作れなった。交代は当然。
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MF 小僧 (6.5)
…結果として流れを変えたと思う。リスクを犯さずに大事にボールをつないだのが「吉」と出た。ある程度の時間(40分)を与えられたので、一発狙いの難しいパスは出さずに丁寧につないでチームにリズムをもたらした。本当は痺れるようなキラーパスを見せて欲しいが…それは次の機会に。
MF 規郎 (7.0)
…限られた時間で1ゴール1アシストの大活躍。与えられた仕事はきっちりとこなしたと思う。ビハインドだったので攻撃だけに専念したのと、マッチアップした加地の体力をある程度戸田が削ってくれていたことなども功を奏したとは思うが・・・それにしてもすばらしい活躍だった。ドライブシュートというのを久しぶりに生で見させて頂きました。つーか反則だよね、あの左足はw。
MF 宮沢 (-・-)
…出場後にあっという間の逆転劇。ミヤのキャリアでもこういう試合経験は初めてじゃないかな。次節は梶山が出場停止。昨年もミヤは駒場の大宮戦で決勝点を挙げているし、活躍のチャンス。アピールしてポジションを奪い返して欲しい。
≪ point! ≫
いやぁ…サッカーの“理屈じゃない部分”を久しぶりに見せつけられましたね。
正直、3人目の交代が阿部(FW)じゃなくて宮沢(MF)だった時は『逆転する気はあるのか!?』と思ってしまいましたが、その後は絵に描いたような大逆転劇。まいりましたです。はい。嬉しいよ、ホント。なんつーの?笑いが止まらないってヤツかな?ちょっと笑っていいですか?
うひゃひゃはやひゃはっやぴゃやひゃひゃひゃっはひゃ・・・!
ゲホゲホッ…
気を取り直して(笑)、まず倉又監督がそれでもサイドアタック(4−5−1)にこだわった事に注目。2点ビハインドだから最終ラインかWINGを削ってFWを投入すると思ったけど、パワープレイではなくサイド攻撃を最後まで貫き通しましたね。期待に応えて結果を出した両WING(石川・規郎)は賞賛です。スゲーよ、お前ら。
実際、平山のいた時間のロングボール主体の攻撃も、憂太をいれてのパスサッカーの時間も、基本となったのはあくまでサイドへの展開。そこにボールが届けば、あとはWINGが個人の能力で突破できるということなんでしょうかねぇ…。そう考えれば選手交代も理屈にかなったモノに。憂太・宮沢の投入は“裏を狙ったボールを期待した”のだろうし、規郎の交代は単純に戸田がサイドでイニシアチブを取れてなかったからWING同士の交代。ホント、倉又監督は負けててもシステム(戦術)の変更など頭になかったのでしょうね。
・・・まぁ本音を言えば、倉又さんは『コレしか出来ないんだからコレでやるんだ!』という信念というか執念のような采配だったと思います。
ただ前から言っているように、やはりセンターエリアでの優位性を保ててこそサイド攻撃が生きると思うのね。そこら辺はシステムの見直しを含めて戦術を練り直して欲しい・・・と思ったけど、それはあくまで来期の話。今シーズン残り6戦、脅威のWINGサッカーで首位グループを恐怖のどん底に叩き落としてやりましょう。最低でも33節の浦和戦には圧勝してリーグを最後まで盛り上げてやらにゃあね。
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