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書庫マレク・ヤノフスキの名盤

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お蔭様で40000アクセスを突破致しました。至らないことばかりで申し訳ありませんが、これからも末永く宜しくお願い申し上げます。さて、今回は記念に大曲を取り上げようと思いまして、好評を得ているヤノフスキ先生とスイス・ロマンド管弦楽団によるブルックナーの交響曲シリーズから、最新の第8番をご紹介致します。

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ブルックナーの交響曲第8番は、皆さんもご存知の通り彼が残した9つの交響曲の中で最大規模を誇ります。楽器編成しかり、演奏時間は演奏によっては90分を超えます。それだけに、ビギナーの方にはとっつきにくい印象を与えるのも事実ですが、私は9番と共にブルックナーの最高傑作であると考えます。そればかりか、最強奏の圧倒的な音響空間が作り出す荘厳かつ壮大な世界は9番を凌ぐ場面が多々あり、特に第3楽章の美しい音楽から比類なき高揚感に満たされるフィナーレにかけての感銘は他に代え難いもの。ブルックナーの特殊な世界の『頂点』を築くという意味で、名だたるブルックナー指揮者が渾身の名演を繰り広げており、昔から名盤に事欠きません。クナッパーツブッシュやシューリヒトにはじまりチェリビダッケ、ヴァント、朝比奈先生、マタチッチ、カラヤン、ジュリーニ、ヨッフム、ハイティンク、スクロヴァチェフスキ、ブロムシュテット、ヤング、ティーレマン、インバル等が極めて高い評価を得てきました。やはりアメリカのオーケストラによる演奏が殆ど見当たらないこと、ヨーロッパでも殆どドイツのオーケストラに限定されるのは非常に興味深いところです。特にシカゴとかフィラデルフィアなんかは、その輝かしい金管セクションの魅力からもっと名盤があっても良さそうなものですが(シカゴはショルティとの録音あり)…やはりブルックナーは8番や9番ともなると『指揮者を選ぶ』ということでしょう。

ヤノフスキ盤は上のどのタイプとも異なるようです。オーケストラがドイツ以外であるということが最大の特徴。スイス・ロマンド管は確か今まで殆どブルックナーの録音がなかったのではないかと思います。そういう意味ではホントに大丈夫なのか?という向きもありましょうが、心配はご無用!ペンタトーンレーベル特有の極めて優秀な録音と相俟って、素晴らしい名演が達成されています。特に先日も書きましたが、ティーレマンの演奏には大きく期待していただけにハズレの感が強く、その『不完全燃焼』を癒すに充分な中身を備えています。録音が良ければ全て良いというわけではありませんが、音響空間が的確に捉えられているということはブルックナーでは非常に重要な要素の一つであり、ティーレマン盤等はモロにその被害を被っている印象を受けました。オーケストラの音色が明るい色調を持ち、近年再び往時の輝きを取り戻したとさえ言える魅惑の『ロマンド・サウンド』が、細部に至るまでその魅力を発揮しています。1枚のディスクに収まる通常よりやや速めのテンポ設定と言えますが、インテンポを基調として数字以上に速めのテンポ感が印象的。しかし、ここぞというところで色々と仕掛けられており、聞くほどに新しい発見と味わいが感じられる名演と言えましょう。

さて、この曲は第3楽章にアダージョが配置され、7番で逆順に演奏されるケースもありますが、明確に緩徐楽章がこの順番に配置された曲はこの曲と9番のみで、しかも第3楽章と第4楽章はともに演奏時間が20分を越え、後半に比重が置かれたアンバランスな構造になっているのが特徴。更にこの第3楽章、及び第2楽章ではハープが非常に重要な役割を担っていることも特筆すべき点です。また、第1楽章が強奏で終わらない唯一の交響曲でもあります。ブルックナーに不可分の版の問題がこの作品にもあり、近年では初稿で演奏される機会も増えましたが、依然として改訂版、すなわちハース版、ノヴァーク版第2稿、特に後者で演奏されることが多いでしょうか。この演奏でも一般的なノヴァーク版第2稿が使用されています。

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第1楽章

アレグロ・モデラート』の第1楽章冒頭で聞こえないくらいの弱音で奏でられる弦のトレモロから優秀録音が威力を発揮、低弦から徐々に姿を見せる第一主題、それに呼応する管楽器の経過句の緊密感が見事な一体感を示し、50秒過ぎでその全貌を現すまでのクレッシェンドも量感に不足はありません。非常に丁寧、繊細に描かれていくため濁りのない響きの透明感も素晴らしく、見事な室内楽的アプローチと言えるでしょう。トゥッティにおける金管の強奏がスケールの大きさを感じさせながら煩くないのは先生の真骨頂。1分52秒からヴァイオリンに現れる第二主題がフルートに受け継がれ、再びトゥッティに持っていく辺りも非常に美しい響きです。3分23秒からのオーボエとフルートの経過句から第三主題にかけてはアッサリしていますが、4分36秒からの壮麗なトゥッティの量感は抜群でこれによって第一第二主題とのコントラストが明確になります。その直後から6分過ぎくらいにかけて、ヴァイオリンのトレモロの上を明滅するオーボエのシグナル、それに呼応するホルンの柔らかい旋律が絡む場面等も繊細で美しく、見過ごせないハイライト。展開部での注目点はやはり終盤(8分3秒から)の強奏による第一のクライマックスでしょう。9分55秒辺りから、突如フルートに第一主題のリズム音型が現れて再現部に入りますが、第三主題が再現された後の12分14秒以降に注目したいと思います。ヤノフスキ先生はここでもテンポを落とさずにクッキリと明確なピッツィカートで導入し、クライマックスへ向けての大きなクレッシェンドを描き出します。ロマンド管魅惑のブラスセクションが見事な爆発を見せ、左からホルン、中央からティンパニ、右からトランペットが交錯して『怒りの日』さながらの音響空間を構築しており、それを見事に捉えた録音と共に秀逸!終結の弱音の印象を更に深めることに一役買っています。

第2楽章

第2楽章はブルックナー特有の、一度聞いたら忘れられないくらい特徴的なリズムが刻まれる『スケルツォ、アレグロ・モデラート』ですが、前楽章同様にブラスセクションが見事なパフォーマンスを披露しています。スケルツォのテンポは平均的と言えますが、ブラスの量感と質感が素晴らしく、それでいてキレのあるリズムで全体が見事に制御されているためか、全編に渡って推進力のある充実した響きを聞かせてくれます。特に天高く突き抜けるような輝かしくて伸びやかな高音はホルン、トランペット、トロンボーンいずれも見事の一語に尽きますね。5分2秒からのトリオで一転して深い呼吸で歌われる様も劣らず見事であり、ここでの弦楽セクション、木管セクションはもちろんのこと、6分44秒からのハープとホルンの対話がまた名演で、このオーケストラ特有の明るい音色と相俟って、束の間の至福を与えてくれます。

第3楽章

第3楽章は最も美しいブルックナー作品の一つである『アダージョ』。『荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように』という指示がありますが、この演奏では『引きずらないように(=のめり込み過ぎないように、という意味もある?)』という指示を重視してか、幾分速めのテンポが採られています。冒頭の弱音で奏される特徴的なリズム音型と、第一主題Aを奏するヴァイオリン、それを支える低弦の伴奏に至るアンサンブルにおいて、素晴らしい集中力と瑞々しさが保たれているのが印象的です。トゥッティの高揚箇所を経て、また2分過ぎで弱音からジワジワと沸き上がり、第一主題Bにハープが絡んでくる部分の美しさは、他の名盤同様この演奏の白眉の一つであります。これに比べると4分34秒からチェロによって提示される第二主題Aはかなり明確に粘って、強弱の幅広く歌う表情を見せるのが印象的。このチェロとヴァイオリンが掛け合う箇所等はゾクッとするほどの美しさ。6分10秒辺りでテューバに出てくる第二主題Bは、それを伴奏する他の金管とのアンサンブルが荘厳な雰囲気を作り出し、7分34秒からの静かな木管アンサンブルも聞かせ所の一つですね。8分23秒からは弦楽器に主導権が移って冒頭主題が回帰しますが、シットリした歌わせ方が美しいですね。徐々にエネルギーを蓄えながら盛り上がり、11分前後に迎えるクライマックスのシーンでは、金管を中心とした骨太の響きが荘厳な感動を伝えてくれるでしょう。この楽章最大の聞き所である終盤のクライマックスは、20分29秒にシンバルの轟音と共に迎えられますが、多くの演奏のようにはディミヌエンドの『溜め』を作らず、極力インテンポをキープして雪崩れ込むのが逆に印象的であり、先生の強い信念すら感じさせて感動的。挙げればキリがありませんが、ここから先終結に至るまでは、ヴァイオリンとハープの絡みが回帰する部分を筆頭に、非常に優秀なアンサンブルに支えられて息を呑む箇所の連続です。

第4楽章

いよいよフィナーレですが、ここでもロマンド管が素晴らしい集中力と曲への共感を見せ、ヤノフスキ先生の解釈を見事に体現しており、全体のバランスから見ても理想的な演奏を展開しています。冒頭の弦楽器の伴奏音型が見せる確かな足取り、そこに確信を持って登場する金管の第一主題が、要所で打ち込まれるティンパニの強打と共に、今までの先生のイメージとは異なった、非常に重厚な響きを伴うものであることに驚かれる方も多いのではないかと思います。曲目も多分に影響していますが、オケもアンセルメやシュタイン、デュトワ等の演奏で聞かれる色彩感豊かできらびやかなイメージを一新、大きく変貌を遂げた足跡を窺い知ることが出来ましょう。1分56秒からの第二主題は一転、丁寧に心を込めて歌い抜かれ、それを力強く支える低弦の男性的な響きも魅力的です。3分7秒から金管に奏されるコラール風のメロディがまた非常にまろやかで、ヴァイオリンのピッツィカートと共にふくよかで瑞々しい音色がとても印象的ですね。丁寧で繊細なアンサンブルが光ります。4分37秒からの短調の第三主題は『音を繋がずに』という指定に細心の注意が払われ、1つ1つの音の動きの面白さに耳を奪われます。5分36秒からヴァイオリンに現れるコラール風旋律がまた見事で、珍しくかなり豊かな表情がつけられているのが印象に残りました。そして、6分32秒からの迫力に満ちた『死の行進』に突入。これはこの楽章で非常に重要な箇所の一つですが、金管楽器を中心に大きく前後左右に広がる音響空間を作り出し、重厚で荘厳な響きが曲想に相応しい素晴らしいクライマックスを形成。展開部から再現部(14分8秒以降)にかけてはかなり長いので少し冗長な印象を与えがちですが、やはり良い演奏で聞くと細かい聞き所が満載で、ヤノフスキ盤もあっという間に過ぎてしまいます。そして、やはりこの曲最大のクライマックスは20分40秒以降、ヴァイオリンの上昇音型に始まるコーダにあるのは明白ですが、徒にテンポを変化させずに充実した響きによって壮大な空間が生み出される様は圧巻で、ラストの金管が立体的に交錯して織り成す圧倒的に輝かしい勝利のテーマ』によって、この個性的な名演を締め括ります。


総括

これでこのシリーズも5・6・8・9番のラインナップとなりましたが、4・7番といった有名曲、あるいは1〜3番の初期作品からどのような魅力を引き出してくれるのか、目が離せません。特にこの8番は、この曲が苦手だという方に是非とも聞いて頂きたい名演です。もう少しでロマンド管のシェフが先生からヤルヴィ御大に代わってしまうのが、何とも残念!

詳細タイミング

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版第2稿)
第1楽章:14分52秒
第2楽章:14分44秒
第3楽章:26分5秒
第4楽章:23分41秒
合計:約79分

オススメ度

解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★☆
総合:★★★★★

録音データ

マレク・ヤノフスキ指揮スイス・ロマンド管弦楽団
2010年4月、6月〜7月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール


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今回は久しぶりにR.シュトラウスの作品、描写音楽の最高傑作の一つである『アルプス交響曲』を取り上げます。演奏は、マレク・ヤノフスキ指揮するピッツバーグ交響楽団2008年の演奏会におけるライヴ録音であり、最近発売されたばかりの新しいアルバムです。以前もブラームスの交響曲全集でこのコンビの素晴らしさを絶賛致しましたが、今私が一番注目しているマエストロ・ヤノフスキと、良好な関係を保ち続ける元手兵とのゴールデンコンビによる演奏、このアルバムでもその良さが如何なく発揮された名盤です。
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近年、立て続けに注目すべき指揮者によるこの曲の録音が相次いでいます。ハイティンク&ロンドン響、ヤンソンス&コンセルトヘボウ管、ビシュコフ&ケルン放送響、マズア&フランス国立管、ジョルダン&パリ・オペラ座管、フリューベック・デ・ブルゴス&ドレスデン・フィルといったコンビです。私はまだヤノフスキ盤とビシュコフ盤しか聞いていませんが、両盤ともにこの音響パノラマに不可欠な、SACDのスペックを最大限に生かした大変優秀な録音と相俟って、素晴らしい『芸術作品』に仕上がっていると感動を新たにしています。この2枚のユーザー評価も大変高いものですが、近年神懸かり的な名演を連発するハイティンク新盤の評価も高く、近いうちにこれもアイテムの1つに加えたいところ。一方、歴史的な名盤にも事欠かず、カラヤン、ベーム、ケンペといった定番のアルバムも大変評価の高い素晴らしいものです。そして、デジタル時代初期の最高の名盤の一つ、ハイティンクの旧盤もコンセルトヘボウ管の機能性を存分に生かし、フィリップスの超優秀な録音と相俟って、正に『記念碑的な』名盤と呼ぶに相応しいものでしたね。私も実は世代的にこのハイティンク盤を聞いてアルプス交響曲に親しんだ世代なので、これは個人的にも強力に推薦したい名盤であります。他にもショルティ&バイエルン(未聴)、アシュケナージ&クリーヴランド、ブロムシュテット&サンフランシスコ響(未聴)、プレヴィン、小澤(未聴)、ティーレマン3名によるウィーン・フィル盤、ジンマン&トーンハレ盤等も忘れてはならない名盤と思います。

さて、『アルプス交響曲』は64という作品番号が与えられていて、R.シュトラウス最後の管弦楽作品として知られています。1915年に完成し、同年作曲者自身の指揮によってシュターツカペレ・ドレスデンによって初演。シュターツカペレ・ドレスデンは他にも多数、シュトラウス作品に携わっていて『シュトラウス縁のオーケストラ』と言っても過言ではないのは周知の通り。名指揮者でもあったシュトラウスがSKDを振って自作を演奏していたとは、今になっては何とも贅沢な話ですね(苦笑)この曲の録音も上述のケンペの他に、私が知る限りではシノーポリ盤とルイージ盤があり、いずれもオーケストラの音色が味わい深い名盤ばかり。話を戻しますと、この曲は交響曲というタイトルがついていますが楽章分けはなく、単一楽章の交響曲と見るよりも、交響詩と考えた方が分かりやすいかも知れませんね。R.シュトラウスと言えばオペラとともに交響詩のジャンルに傑出した名作を残したのはご存知の通りですが、中でも上述のように『描写音楽』として最高の作品の一つですから、彼の交響詩作品が良く分からないという方にとっては非常にとっつきやすい作品と言えるのではないでしょうか。正しくシュトラウスが『音で表現出来ないものはない』と豪語した通り、極めてリアルな体験が出来ること請け合い。音楽史上でも稀な、天変地異的な名作であると言わざるを得ません。楽器編成は極めて巨大であり、第1ヴァイオリンは18以上、コントラバスが8以上、ホルン8、トランペット2、トロンボーン4、テューバ2、木管は3〜4が必要とされ、グロッケンシュピールやトライアングル、タムタム、カウベル等の打楽器の登場はもちろん、ティンパニは2対、ハープは4台(!)、オルガン、チェレスタが必要とされています。加えてウインドマシーンやサンダーマシーンまで登場する徹底ぶり。舞台裏に金管の別働隊(バンダ)を必要とするのも大きな特徴の一つ。これほどの大編成を要するにも関わらず、演奏会でも比較的取り上げられる機会が多いですから、いかにこの曲の人気が高いかがお分かり頂けるでしょう。


1. 登山

それでは、『登山』『頂上』『下山』の3部分に分けて、曲の細部を見てみることにしましょう。夜→日の出→登山→森への立ち入り→滝→幻影→花咲く草原→山の牧場→林で道に迷う→氷河→危険な瞬間、という11の部分が前半の『登山』に当たります。このヤノフスキの演奏でまず特徴的なのは、冒頭『』の部分における比較的大きな音量バランスですが、普通に聞いていると後半のクレッシェンドから『日の出』にかけて痛い目を見ますので、くれぐれもボリュームを抑えてお聞きになることをオススメ致します(笑)ピッツバーグ響の、アメリカのオーケストラに特有のブラスセクションとシンバルの強烈さは筆舌に尽くし難く、正に耳を『つんざく』ような轟音で大変な迫力。ペンタトーンレーベルの超優秀録音効果がまた絶大で、この部分の華麗な管弦楽の迫力を広いダイナミックレンジで見事にディスクに収め切っています。私の安物オーディオでもその効果は絶大ですから、水準以上の再生装置ならば唖然とするほどの迫力でしょう。しかし、この演奏の真の素晴らしさは別のところにあります。すなわち、弦楽器群の艶やかでもあり瑞々しさを湛えた豊潤な響きと、ヨーロッパの名門オーケストラを思わせる木管楽器の、ライヴ録音とは思えぬ超優秀なテクニックと魅惑的な音色です。これらが特に弱音部分において極めて高い効果を発揮していて、それがまたフォルティッシモの壮大な音響空間を際立たせるという、見事な相乗効果を生んでいるのが実に素晴らしい。『山道』の動機を奏でる低弦。ここは躍動感を際立たせて、喜び勇んだ様子を強調するように、アクセントを強く飛び跳ねるように弾かせる解釈が多いですが、ヤノフスキは比較的レガートに力を入れて滑らかに、かつズッシリと弾かせています。この部分後半で出てくる金管のバンダのパートも、決して必要以上に前に出過ぎることなく、むしろ控え目過ぎるくらいのバランスが独特。『森に立ち入った』部分での金管も飽くまでも突出せず、弦楽器の伴奏音型がかなり良く聞こえてくるのと、短調に移行した低弦の『山道』の動機が深々と奏されるのが印象的ですね。この箇所での1分30秒過ぎに出てくるヴァイオリンのしっとりとした音色にも、この演奏の最大の特徴が出ていると言えそうです。それから、シュトラウスの卓越した描写力を見事に表し、色彩感豊かな『』と続く『幻影』では、トライアングルやハープによる水しぶきの様子、水の中に見える幻影を表したオーボエのフレーズが、ごく短い時間の中に高い濃度で凝縮されていて、解像度の高い録音が各パートの分離を促し、眼前に広がる滝を克明に再現しています。『花咲く草原』でヴァイオリンに出てくる『山道』の動機がまたしなやかに、幾分のロマンを湛えながら歌われるカンタービレにも、ヤノフスキの優れた読譜と解釈力が現れています。個人的に、この演奏の『登山』部分での真のクライマックスは『山の牧場』だと考えています。すなわち、見事な遠近感で掛け合う弦楽器と木管パートのアンサンブルが極めて高い次元で達成されており、そこに時折鳴らされるカウベルやピッコロの響きが絶妙に溶け合っています。こういった室内楽的な精度の高さが要求されるシーンでのヤノフスキの丁寧な棒捌きと表情付け、それに見事に応えるピッツバーグ響の機能性の高さが存分に発揮されており、とても聞き応えがありますね。

2.頂上

続いて、頂上にて→光景→霧が立ち上る→次第に日が陰る→哀歌→嵐の前の静けさ、という6つの部分からなる中間の『頂上』。ここでは全般的にアルプスの頂上から見える大パノラマが眼前に広がる様子とその感動がスケール豊かに再現され、後半では徐々に色彩が変わっていく辺りが聞き所。特に金管群とシンバル等が作り出す迫力ある音響空間が優秀録音によって見事に捉えられ、正に全曲のクライマックスと言える瞬間です。やはりここでは優秀な金管セクションが見事なアンサンブルを聞かせていて、決してテクニカルな破綻を見せることなく雄大な景色を存分に歌い上げているのが感動の一言に尽きます。そこに時折現れるオーボエのソロ等が、いかにも雰囲気ある音色で彩りを添える辺り、やはり我々が知るマゼールやヤンソンス時代の、パワー一辺倒のピッツバーグ響ではなくなったのだなという印象を強く受けます。特に『頂上にて』の2分ちょうど前後でホルンが雄大なアルプスの山々を表現する動機を吹き、豊麗なヴァイオリンがそれを受け継ぐ部分等。あるいは、『哀歌』〜『嵐の前の静けさ』にかけての弦楽器の繊細な表情、オーボエ・クラリネット・コールアングレの魅惑的な音色、コントラバスの不気味な『ゴリゴリ感』も特筆もの。

3.下山

雷雨と嵐、下山→日没→終末→夜、の4部分は最後の『下山』を構成します。特に『雷雨と嵐、下山』の箇所は、全曲の第二クライマックスと言える部分であり、恐らく初めてこの曲を聞かれた方の大半が、この部分で面食らった経験があるのではないかと思います。終始オルガンの和音が全体を支え(オルガン=神聖なもの、という観点に立てば『抗い難い自然の猛威』をこれほどまでに効果的に我々の耳に届ける手段はないでしょう)、ウインドマシーンと金管が絶叫し、シンバルと太鼓類が、これでもかと強打されて表現された、凄絶で極めてリアルな嵐の場面。ヴィヴァルディやベートーヴェンの嵐とは次元が違いますね。ヤノフスキの演奏では、特にオルガンが効果的に鳴らされている(=良く聞こえる)という点に注目したいと思います。これが音響空間に豊かな奥行きを与え、得も言われぬ恐怖感を与える要因と思われるからです。『日没』〜『終末』にかけてもこのオルガンは威力を発揮し、自然の猛威から、今度は自然への畏敬の念へと姿を変えて我々を大きく包み込みます。暖かい太陽の光が柔らかく溶け込み、徐々に地平線に沈んでいく様をトランペットのソロや木管に吹かせて表した部分は、実に柔らかく暖かい感動で我々を包み込んでくれますね。そして、最後の部分でヴァイオリンによる冒頭の『夜の動機』と金管による『アルプスの動機』が滑らかに結合し、短調に転じた『登山の動機』が現れて静寂の中に溶け込み、静かに幕を閉じます。爽やかで充実した聴後感を与える、大変素晴らしい名演です。


総括

このディスクは、ピッツバーグ響という名門オーケストラの今を知るのに格好の材料と言えるでしょう。加えて、ヤノフスキのオーケストラビルダーとしての傑出して高い能力を知らしめ、こういったパノラマ名曲も実に味わい深く振れる名匠だということを、改めて思い知らされるとも言えます。少なくとも実演で聞いたベルリン放送響との『幻想』よりも数段、解釈に深みを増した印象を受けました。その『幻想』も近々発売ですね。皆さん、楽しみに待ちましょう!


詳細タイミング

リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
1.夜:3分29秒
2.日の出:1分30秒
3.登山:2分26秒
4.森への立ち入り:5分46秒
5.滝:15秒
6.幻影:45秒
7.花咲く草原:50秒
8.山の牧場:2分3秒
9.林で道に迷う:1分21秒
10.氷河:1分3秒
11.危険な瞬間:1分21秒
12.頂上にて:4分21秒
13.光景:4分2秒
14.霧が立ち上る:22秒
15.次第に日が陰る:53秒
16.哀歌:2分23秒
17.嵐の前の静けさ:2分48秒
18.雷雨と嵐、下山:3分23秒
19.日没:2分22秒
20.終末:6分16秒
21.夜:2分3秒
合計:約50分

オススメ度

解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★☆
総合:★★★★★

録音データ

マレク・ヤノフスキ指揮ピッツバーグ交響楽団
2008年10〜11月ピッツバーグ、ハインツ・ホール(ライヴ)
さて、今回は久しぶりにマレク・ヤノフスキスイス・ロマンド管弦楽団のアルバムを取り上げます。以前このコンビによる9番のアルバムを絶賛致しましたが、好評のブルックナーの交響曲シリーズから、今回は昨年リリースされた6番を取り上げます。
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 ヤノフスキについては以前から申し上げているように、ディスクの録音よりも実演でこそ真価を発揮する指揮者と考えますが、ここ数年、特にオランダのPENTATONEレーベルからリリースするようになってから、セッション録音、ライヴ録音問わずに大変高水準の演奏を聞かせてくれるようになり、ファンとしては大変ありがたい環境が整ってきた、と言えるでしょう。以前からRCAやASVへの素晴らしい録音があったものの、実演を知る身とすれば若干物足りない部分があったことも事実。しかし再三申し上げているように、地道なオーケストラビルダーとしての活動が実を結び、その確かな手腕が高く評価され(特に、以前音楽監督を務めていたフランス放送フィルの発展に大きく寄与しました)、ベルリン放送交響楽団の音楽監督のポストが契約延長となり、今やベルリンでは快進撃を続けるコンビとのこと。また、名門スイス・ロマンド管弦楽団のシェフの座とともに、彼の存在感はますます増していると言えます。

さて、ヤノフスキのブルックナー6番、フランス放送フィル時代にライヴ収録された演奏がボックスセットに含まれて発売されていたことがあり、勢いそちらとの比較になりますけれども、結論から申し上げますとライヴならではの熱気や即興的な表現は旧録音に軍配、完成度の高さ、懐深いスケールの大きさ、解釈の劇的な深化等の点においては新盤に軍配、いずれもこの曲の決定盤とも言える素晴らしい録音に仕上がっている、と申し上げましょう。ただし、旧盤は既に廃盤のため、ご興味がある方は中古市場を当たって下さい。また、新盤の大きなアドバンテージはPENTATONEレーベル特有の極めて優秀な録音がSACDハイブリットディスクに刻まれている、という点でしょうか。極上のシートを独占して聞いているかのような超優秀録音です。そして、新盤はタイミングにして約3分長くなっているのが特徴です。

実を申しますと、ブルックナーファンに叱られるかも知れませんが(苦笑)、この6番という作品の良さが10年くらい前までイマイチ分かりませんでした。それを分からせてくれたのがヤノフスキの旧盤であり、この新盤は更に深いところでこの作品に対する理解を深めてくれました。ヤノフスキのお陰でようやくヴァント先生や朝比奈先生の演奏も楽しめるようになり、6番の世界が一気に開眼(あまり大きな声では言えませんが、サヴァリッシュ先生の演奏を聞いても、今ひとつ良く分からなかった…今は違いますよ(笑))。私も若かったということか、4番、5番、7番、8番、9番と、いわゆる『60分超えの大作』ばかり聞いていましたので…今は『ブルックナーさん、ごめんなさい。私が悪うございました』という気持ちで一杯です(苦笑)

この曲は1879年9月から81年9月に約2年をかけて作曲され、この間の80年夏、ブルックナーはスイスへ旅行に出かけてモンブラン山脈の景色を存分に楽しんだとされ、その印象がこの曲に色濃く反映されていると言われます。一般的には『ブルックナーの田園交響曲』と呼ばれることが多いようですね。事実、第1楽章やフィナーレにはそういった風景描写に通じるような楽想が出てきたりして、さもありなんと思います。ただし、ベートーヴェンの6番やブラームスの2番ほどには、全編に渡って牧歌的な雰囲気は漂っておらず、第1楽章にはかなり大きな起伏があったり(巨大な宇宙の鳴動を思わせるトゥッティと静寂とのコントラスト)、第2楽章は7番のアダージョに通じるような美しい音楽であったり、典型的な『ブルックナー・スケルツォ』の第3楽章だったり、フィナーレの躍動感溢れる高い運動性だったり、紛れもないブルックナー独自の世界が展開されていくのが魅力。ブルックナーの交響曲の中でもこの曲が一番好きだ、という方が特にマニアに多いのも納得です。そして、この曲は今年生誕150年を迎えるマーラーとも関係があり、私も最近知ったことなんですが、この曲が全楽章通して初演されたのは1889年、マーラー指揮によるウィーン・フィルでのことだそうです。しかし、マーラーもカットされた版を使っていたため、ノーカット版での初演はブルックナーの死後約5年経過した、1901年まで待たなければなりませんでした。

そのような背景もありまして、この曲は5番、7番という極めて人気の高い大交響曲の間に挟まれ、録音が少なく、実演での演奏機会も極端に少ないのが実情。頻繁に取り上げる指揮者も、ヴァント先生や朝比奈先生等、ごく少数に限られているように思います。今はあまりいないのではないかと思いますが、エッシェンバッハやコリン・デイヴィスなんかは単独で録音してますね。従って、当然のことながら名盤も限られてきますから、そこへ来てのこのヤノフスキ盤、非常に大きな存在感を将来に渡って誇示し続けることは間違いないでしょう。ヴァント(ミュンヘン・フィル)、朝比奈、サヴァリッシュ、クレンペラー、ヨッフム、ハイティンク(ドレスデン)、ブロムシュテット、カイルベルト等の各名盤と比しても互角以上に戦える名演であると確信します。9番を聞いた時点である程度のことは言えましたが、この6番の名演を聞くにつけ、ヤノフスキが現代でも屈指のブルックナー指揮者と呼ぶに相応しい資質と資格を持つと確信致しました。


第1楽章

それでは早速、第1楽章から見てみることにしましょう。『マエストーソ』と指定されたこの楽章、いわゆる『ブルックナー開始』とは異なり、ヴァイオリンの3連符を伴う付点音型の上を、力強く低弦によって提示される第一主題。ヤノフスキのテンポは中庸と言えますが、低弦にかなり荒々しく弾かせていて男性的な力強さを見事に引き出しています。また前回の9番同様、48秒でトゥッティによって巨大な姿を現すに至るこの第一主題をオーソドックスではありますが、厚みのあるシンフォニックな響きとスケールの大きな表現で聞かせてくれます。この辺りが以前のヤノフスキとは違い、勢いや熱演一辺倒ではなくなった円熟の証と言えます。オーケストラの曲に対する熱い共感がまるでライヴのようにストレートに出ているのも魅力。1分50秒からの第二主題は、一転して柔らかくほの暗い雰囲気が魅力的な旋律ですが、この辺りで流れを損なわないのは、このメロディから瑞々しさを引き出していると言えるでしょう。4分58秒辺りから新たに第三主題が金管を中心に出てきますが、この部分や9分42秒からの第一主題の再現部分等、金管群の朗々たる輝かしい響きがマエストーソの指示に相応しく大変感動的。そして、先に述べた『アルプスの景色』を思わせる美しい瞬間は、例えば第二主題の後半部分、タイミングにして3分20秒過ぎくらいでしょうか、ヴァイオリンが緩やかな下降音型を奏で徐々に音量を弱めていき、クラリネットをサインに新しい楽想が出てくる辺りの弦楽器と木管の静かな対話。それから、是非とも聞き逃さないで頂きたいのが10分57秒から、オーボエとフルートのアンサンブルが極めて柔らかい音色で美しいこと!このオーボエは15分22秒からのソロでも見事な名演を聞かせています。ラストにおける金管の咆哮は正しく『脳天をぶち抜く』ほどの圧倒的なパワーで度肝を抜かれるでしょう。


第2楽章

第2楽章の『アダージョ』は、7番以降の3大交響曲の緩徐楽章とともにブルックナーが書いた中でも特に美しい音楽の一つで、この曲の一番のハイライトと言えますけれども、ヤノフスキの設定したテンポは妥当の一語に尽き、弦楽セクションの優秀さも相俟って息の長い旋律が見事に描き尽くされています。ロマンド管の魅力は今や管楽器だけではありませんね。緩やかにかけられたクレッシェンドとデクレシェンドの膨らみが表情に奥行きを与え、かなり大きな立体感を作り出しているのが見事。弦楽器の緩やかな波に被さってくるオーボエのソロがまた名演(このオーボエのフレーズがフィナーレで重要な役割を果たします)。それにしても何と美しい音楽なのでしょうか。金管楽器がトゥッティで吹かれるとまた一段と神々しく、荘厳な雰囲気になりますね。しかしながら、やはりこの楽章の主役は弦楽器であり、艶やかなヴァイオリンの高音とチェロやヴィオラが絡み合う辺りは言葉を失うくらいの美しさであります。そして、5分23秒から奏される『葬送行進曲風の』第三主題が、重々しい足取りながら唖然とするほどに美しく、この美しいハーモニーの重なりによって何とも言えない悲しみの表情を引き出している点が一番の聞き所です。ラストにかけての静謐な表情もこの感動に拍車をかけ、悲しげでありながら暖かさを湛えたこの絶美の音楽を見事に締め括ります。

第3楽章

第3楽章は典型的なブルックナーの音楽という以外にない『スケルツォ』ですけれども、冒頭の低弦によるリズムの刻み、木管とヴァイオリンによる激しい上下動を伴うテーマ、そして大地を揺るがすかのように咆哮する金管。ヤノフスキのテンポとフレージングはここでも絶妙という他なく、優秀な録音によって各パートに次々と引き継がれていく様が手に取るように分かり、息をつく間もないほど。トゥッティにおける力加減が素晴らしく、大きな音量に圧倒されますけれども、刃物を入れたばかりの果物のような瑞々しさを保っているのが魅力的です。2分42秒からは中間部と申しますかトリオに当たる部分で、味のある弦楽器のピッツィカートの後、ホルンが印象的な動機をのどかな音色で吹き、木管に受け継がれて第5交響曲の主題が奏されますが、ヤノフスキは割とテンポを落として主部とのコントラストを鮮やかに描いているのが印象に残りますね。ラスト25秒くらいの巨大な迫力の立派なこと!

第4楽章

第4楽章の『フィナーレ』は目まぐるしく変化する曲想と、運動性の高い独特のリズム感とエネルギーの爆発が大変魅力的な音楽になっており、最初のヴァイオリンのフレーズこそ不安定な動きを見せますが、30秒を過ぎた辺りで金管や木管が合いの手を入れながら徐々に音量を増し、40秒過ぎに歓喜のテーマが爆発します。この辺りのドラマティックな構成の築き方もヤノフスキは実に見事で、曲の持つ運動性や躍動感を充分に保ちながらパワーにも不足せず、実にシンフォニックで巨大な建造物を築き上げました。1分35秒過ぎからヴァイオリンによる舞曲調の柔らかい第二主題、また2分55秒過ぎから同じくヴァイオリンに第三主題が出てきますが、グッとテンポを落として歌わせるコントラストも見事に決まっています。3分52秒辺りからは第2楽章でオーボエソロによって深く歌われたメロディが長調に変化してクラリネットに現れ、これがヴァイオリン等によって受け継がれていく部分、これがまた特筆すべき見事な運動性を示しており、実に素晴らしい!全編に渡って、この楽章では弦楽セクションの細かいパッセージが唖然とするほどに上手く、金管楽器の輝かしい音色も見事の一語に尽きます。コーダの迫力と力感、高揚感も圧巻!


総括

繰り返しになりますが、現代においてこれほどの感銘を与えるブルックナーの演奏は稀であり、ティーレマンやコリン・デイヴィス、ハイティンク、ブロムシュテット等、ごく限られた指揮者しか思い浮かびません。私が自信を持ってオススメするこのシリーズをきっかけに、皆さんがブルックナーやヤノフスキ、そしてスイス・ロマンド管に親しまれることを願って止みません。

詳細タイミング

ブルックナー:交響曲第6番ホ長調(ノヴァーク版)
第一楽章:17分56秒
第二楽章:17分38秒
第三楽章:8分52秒
第四楽章:12分54秒
合計:約58分

オススメ度

解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★☆
総合:★★★★★

録音データ

マレク・ヤノフスキ指揮スイス・ロマンド管弦楽団
2009年1月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
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以前、二度に分けてお送りしました、マレク・ヤノフスキ指揮ピッツバーグ交響楽団による、ブラームスの交響曲全集のライヴツィクルスが先日、4番をもって完結致しました。ピッツバーグ響は既にヤノフスキ含めた三頭体制(アンドルー・デイヴィス、ヤン・パスカル・トルトゥリエ)から、マンフレット・ホーネックを音楽監督に迎えた体制に移行し、ヤノフスキの手を離れた時点での録音になりますが、前二作と比べても遜色ない、ピッツバーグ響の現在の充実ぶりが明らかにされている、大変レベルの高い名演であると言えましょう。また、ヤノフスキにとってはロイヤル・リヴァプール・フィルとの全集に代わる新たな解釈を吹き込んだものとしても、存在意義は十二分にある素晴らしい全集となりました。加えて、私はビシュコフ&ケルンWDR響のものは未聴なんですが、SACDフォーマットによるブラームス全集はまだまだ非常に貴重であることも考えると、録音の優秀さも踏まえて現代最高のブラームス全集と申し上げても過言ではないと思います。

ブラームスの4番という交響曲は極めてロマン派らしいというか、ゆらゆらと揺れ動く旋律とリズム、ブラームスらしさというと語弊がありますが、そのようなものを内に秘めたいわゆる『晩秋の深紅のような色』を感じさせる逸品なのは、皆さんも周知の事実。この曲には既にフルトヴェングラー、ザンデルリンク、ヴァント、チェリ、アバド、朝比奈とそうそうたる名盤がひしめいており、全く立錐の余地がないくらいですが、このヤノフスキ盤もそれらに伍して充分に戦えるくらいの成果と、密度の濃い内容を湛えておりますので、もし余裕があって他のブラームスの演奏を聞いてみたい、と思われる方がいらっしゃいましたら真っ先にお勧めしたいものです。

さて、早速ですが第一楽章から見てまいりますが、冒頭第一主題が何の前触れもなくいきなり導入されますけれども、ヤノフスキは殊更感情移入することなく、飽くまで淡々と速めのテンポで開始します。もしかしたら、この速めのテンポが好悪を分けるポイントかも知れません。しかも、二音ずつ区切ったフレーズが一つの旋律としてのまとまりを、ともすれば分断してしまいかねないですが、ヤノフスキは敢えて前後関係を分離させ、一つ一つのフレーズを丁寧に空間に乗せていきます。これにより主題後半部分の一纏まりにおいて、より一層の結び付きの強さを強調する結果になっているように感じました。前二作同様、ここでもピッツバーグ響の、いわゆる『アメリカのオーケストラ』を思わせるような響きではなく、ヨーロッパの楽団と比しても全く遜色のない音色の美しさ。弦楽器も管楽器も極めて艶やかにシットリと歌います。特にフッと乗っかってくるオーボエとクラリネットのセンスは抜群!2分23秒からの長調の第二主題は、直前のリタルダンドとともにヴァイオリンのレガートが大変美しい。4分3秒からは展開部になりますが、展開部の聞き所としては6分過ぎくらいからの、静寂の中に弦の柔らかいピッツィカートをバックに奏でられる、クラリネットやオーボエ、フルートが絡み合う第一主題の変奏音型。そして直後の弦と木管との掛け合いを挙げておきましょうか。7分18秒からは冒頭の再現になりますが、ここに入るフッとした力加減もまた絶妙!11分辺りからのフーガの部分も凄絶な雰囲気が出ていてとてもいいですね。集結部のティンパニのロールとトゥッティの和音も良く鳴っています。どちらかというと悲劇性よりも落ち着いた抒情に力点を置いた演奏になっていますが、ブラ4という音楽を純粋に楽しむには大変適切なアプローチと言えるでしょう。

第二楽章は、『ヤノフスキにしては』意外にもとてもゆったりとしたテンポが採られていると感じました。特筆すべきは弦楽器のピッツィカートとレガートの全般に渡る美しさ!冒頭のホルンと木管も良く歌っています。クラリネットによる第一主題もほの暗さを湛えた音色。このバックのピッツィカートが実にチャーミングなんですよね…2分48秒からの第二主題、何という美しさでしょうか?!この曲の中でもハイライトとも言える美しさかも知れません。ヴァイオリンだけでなく、ヴィオラ、チェロ・バスのポルタメントを効かせたレガートも聞き所です。7分23秒からのトゥッティによる強奏の部分は、ボリューム感は申し分ないんですが逆に粘らずにアッサリと通過しますので、こういうところは好悪を分かつ部分かも知れませんが。直後、7分46秒からの弦楽合奏は、第二主題に劣らないくらい特筆大書しておきたい美しい箇所。マーラーの3番フィナーレを想起させますね。当分、ブラ4の第二楽章が頭から離れそうにありません(苦笑)

夢のように美しい第二楽章の後は、躍動するリズムと打楽器が大活躍するスケルツォ。ここではヤノフスキのもう一つの一面である『熱くたぎるパッション』に触れることが出来るでしょう。冒頭の主題は金管とトライアングルが特に注目ですけれども、全般的に決して音が濁らずに細部まで良く聞こえるので、透明感は常に保たれています。3分8秒からの緩やかな部分!いやぁ、何ですかね。この癒し系の美しい音色とそれを十全に生かし切ったテンポは。かと思えば、その対比によって直後に冒頭主題が戻ってくる部分の迫力が実に生きています。ラストにかけての高揚感も素晴らしい。こんな感じでドヴォ9のスケルツォなんかもやってくれたら、さぞかし素晴らしいでしょうに…

第四楽章は例のバッハの主題によるバリエーションですが、冒頭の序奏は比較的速めのテンポにより導入されます。主題提示との間の金管の特徴的な音型も、スッと引いて後拍に強いアクセントを置くニュアンスが非常に良く生きていますね。25秒からの木管楽句もやや速め。逆に主題を提示するヴァイオリンは絶妙にテンポを落として美しく歌わせています。この楽章では木管楽器が活躍する比重が他の楽章よりも高いので、中間の部分は是非その妙技と美しいアンサンブルを確認して頂きたいのはもちろんですが、第三楽章同様ヤノフスキのパッションの高さにも注目。5分45秒前後の弦楽器のトレモロ、8分45秒からのコーダにおける高揚感とそれに伴う自然なテンポの速まり等。最後の和音は敢えて未練を断ち切るかのように短く…

余白に収められたハンガリー舞曲からの数曲もかなりの名演。この中では比較的演奏機会の多いであろう、しかしながら大半の皆さんがアンコールでしか聞いたことがない1番や21番のような曲も比較的速めのテンポを取り、特に主題の反復部分等はより一層テンポを速める等、こういった小品であっても疎かにしないヤノフスキの音楽に対する姿勢が表れているようでもあり、普段聞かれるのとはまた違った新鮮な形で提示されているのが大変嬉しいですね。もちろん、ピッツバーグ響の響きは相変わらず大変美しいことは言うまでもありません。


今回取り上げた4番ですが、個人的にはプレヴィン&ロイヤル・フィルやムーティ&フィラデルフィア等を良く聞いておりまして、今のところプレヴィン盤をベストに考えたいとの思いは変わりませんけれども、全集という形で捉えた場合にこのヤノフスキ&ピッツバーグ響のものがベストを争うことになるのは間違いありませんね。特に非常に優秀な録音とヤノフスキのスッキリした、音楽を前面に押し出した解釈に非常に好感を持ちました。

※ヤノフスキについてはこちら(http://blogs.yahoo.co.jp/hirokazu_ishii_2007/3370679.html)

【詳細タイミング】
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
第一楽章:12分29秒
第二楽章:11分4秒
第三楽章:6分25秒
第四楽章:9分50秒
合計:約39分
ブラームス:ハンガリー舞曲集より
 第1番ト短調:3分4秒
 第3番ヘ長調:2分16秒
 第10番ヘ長調:1分44秒
 第17番嬰へ短調:2分45秒
 第18番ニ長調:1分24秒
 第19番ロ短調:1分48秒
 第20番ホ短調:2分9秒
 第21番ホ短調:1分35秒
合計:約36分
【オススメ度】
全曲
解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★☆
総合:★★★★★

マレク・ヤノフスキ指揮ピッツバーグ交響楽団
2007年11月ピッツバーグ、ハインツホール(ライヴ)

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久しぶりにディスク紹介ですが、今回は先日お伝えしたマレク・ヤノフスキ指揮するピッツバーグ響によるブラームス交響曲全集の続編、2番と3番を収めたディスクについてお伝えしたいと思います。

前回の交響曲第1番の名演は、ペンタトーンレーベル特有の超優秀な録音がその素晴らしい演奏を余すところなく伝えた近年稀に見る音源であると絶賛致しましたが、今回の続編もそれに劣ることのない、しかしながら曲が曲だけに、非常に爽やかな安心して身を委ねることの出来る名演となりました。既に4番も発売されていて全集は完結していますが、4番にも更なる期待を抱かせる内容になっています(未購入)。それにしてもこのヤノフスキというマエストロは、オーケストラビルダーとしての手腕も超一流。単に解釈者としての優秀さを讃えるだけでは足りない。ピッツバーグ響からこれほどの柔らかい響きを引き出してみせるとは…前回も強調しましたが、これがアメリカのオーケストラであるとは到底信じがたく、ビッグ5(私の中ではシカゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーヴランド、ボストン)に肉薄する実力を備えたことは間違いなく、ヨーロッパの一流と比しても全く遜色のない音色を有したことは明らか。恐らく、ヤンソンスやマゼールの時代と比べても上を行っているような気がします。ベルリンではヤノフスキとベルリン放送響のコンビは、今やフィルハーモニカー(BPO)に次ぐ人気を博しているとも聞きます。さもありなん。ベルリン放送響との録音があまりリリースされない以上、ヤノフスキの芸術が世に知られるためにも、ピッツバーグ響とのコンビが今後益々発展し、様々な作品を録音されることを期待しています。

さて、このアルバム、一言で言うと上述の通り『爽やかな』という形容詞を書いてしまいましたが、そう感じたのには理由がありそうです。ここでヤノフスキは、1番のときと比べると若干弦楽器の数を減らしているみたいで(特に2番でより一層顕著)響きがスリムになっており、アンサンブルがより緻密になっていることが挙げられるでしょうか。また、私はいつも速めのテンポを採るヤノフスキにしては、かなりじっくりと歩を進めている部分が多いように感じました。同じブラ2のライヴでも、フランス放送フィルとの録音の方がより一層体感的には速いです。この辺り、力任せにならないのが今のヤノフスキの円熟の一端と言えるのかも知れません。また、両曲ともに木管楽器が印象的なメロディを吹く場面が多いため、木管のテクニックが充分にご堪能頂けるでしょう。加えて、ヴァイオリンをはじめとする弦楽器群の音色がとても柔らかく感じられますね。シルクというよりは木目調の、暖かみを感じる音色に仕上げられています。それから、これは大変お恥ずかしいエピソードなんですが、ブラームスの2番はアマオケ在籍時に実演経験がある数少ない曲の一つなので思い入れが強いものの、実は3番は今までブラームスの交響曲の中では少し苦手な部類で敬遠していた曲でした。しかし、ヤノフスキの演奏を聞いて開眼。今まで聞いていた演奏は何だったのか、ヤノフスキの演奏は細部が細かく見通せるからだ、と勝手に思ってます(苦笑)いずれにしても、ブラ3がこのように色んなフレーズに溢れた名曲であることを分からせてくれただけでも満足。ブラ3はちょっと…と今まで思われていた方は必聴ですよ。

早速細部を見ていきましょう。まず2番ですけれども、低弦の『レドレ』の後に来るホルンとそれを受けるフルートの、何とも言えない柔らかい音色でしょう!とても印象に残る美しさ。27秒からさりげなく乗っかってくるVnの美しさが一層際立ちますね。う〜ん、これはただならぬ名演を予感させます。1分13秒からの第一主題も同様。Vnとフルートの美しい掛け合いから段々と楽器が重なって推進力を増し、1分34秒からのトゥッティに受け継がれます。いいですね、このテンポ感が非常にしっくり来ます。弦楽器と管楽器の対話も素晴らしい!適度に分離して響きが団子にならない、しかし全体が絶妙な割合でブレンドされるという、バランスが非常にいいです。2分8秒から、低弦から哀愁を帯びた第二主題が奏されますが、この辺りを聞くと弦楽セクション全般の良く施されたトレーニングが推察されます。非常に艶やかな、しかしながらギラギラツヤツヤし過ぎない、適度な『くすみ』を帯びた響き。それは3分3秒からのトゥッティでも変わらない。決して崩れません。ライヴでこれは本当に驚異的な気がします。静かな部分と付点のリズム満載の曲ですからね、アンサンブルを成立させるのは意外と難しいのです…Vnだけの部分も何箇所かあり、経験者だからというわけではないですけど、かなり緊張するんですよね、これが。変な音が出せないので(苦笑)そして、その後は上記のような特徴を基本に曲が展開しますが(木管の妙技には要注目!)、特に個人的に強調しておきたい点を2箇所ほど。まずは10分1秒からのフーガの部分。私はこれほどまでに『室内楽的な』オーケストラの弦楽アンサンブルを知りません。濁りのようなものは皆無。小人数で弾いているような感じすら受けます。そしてコーダ直前、16分33秒からのホルンソロ。ここは感動的ですよ。最後はヤノフスキには珍しく、かなり明快なリタルダンドをかけて終わります。
続いて第二楽章。これは冒頭のチェロとヴィオラの深い呼吸を伴う息の長い旋律が全体を左右するほどですが(見せ場!)、今のピッツバーグ響なら心配はご無用。模範的な回答を示しています。1分35秒からのホルン、またやってくれますね。美しいの一言!2分24秒からの第二主題も同様。その後の木管の掛け合いから粒立ちのクッキリしたピッツィカート、そしてVnの艶やかなポルタメントまで(ヤノフスキがこう来るとは…)、とにかく聞き所満載です。7分20秒前後からの短調に傾く部分の、劇的な盛り上がりの効果にも事欠きません。特筆すべきは8分30秒からのコーダ。強弱にアクセントをつけて強調し、まるで寄せては返すうねる波ような効果を上げています。
第三楽章のスケルツォ。軽めの木管による導入テーマと、弦楽器の躍動感溢れる付点のリズムとの対比が素晴らしい!ブラームスの楽想の変化も含めて、とにかく聞いててとても楽しいですよ。2分30秒前後のリタルダンドもN響との実演では見せなかったヤノフスキの『妙技』。4分36秒のVnの『泣き』にもこの妙技を見せる!ヤノフスキがここまでテンポを揺らすとは。
終楽章の『アレグロ・コン・スピーリト』は、まさしく生命力と躍動感に溢れた、充実した音楽が展開されます。このアルバムの中でも白眉と言っていいでしょう。あの、腕を軽く内側に曲げながら細かく運動させ、狭い指揮台の上を前後左右、縦横無尽に動き回るマエストロの姿が目に浮かびます。冒頭のVnこそ慎重なまでに丁寧に静かに導かれますが、直後のトゥッティ(26秒)の決して『濁らない』爆発に驚かされます。1分5秒からのクラリネットの重奏は、まさに美音が絡み合うような感じでとても美しい。3分29秒からのトゥッティも速めのテンポながら、各パートが良く分離していて重たく感じることはありません。4分41秒から5分にかけての静寂(かなり速めのパッセージ処理)と、再現部、その直後に現れるトゥッティの爆発との対比。7分32秒からは圧倒的なエネルギーの爆発を表現したコーダですが、徐々にアッチェレランドしながら金管のファンファーレを伴い、一気に頂点に持っていく手腕は実にお見事!このブラ2だ!

3番も基本的に2番のアプローチと変わらず、曲が曲だけに室内楽的な精緻さが際立った名演。第一楽章冒頭の『ファー↓ファー↑』2和音。後者の『ファー↑』のクレシェンドがいきなりの迫力。また、冒頭主題こそ厚みを感じますがすぐに音量を落とし、1分23秒からのクラリネットによる第二主題は実にふくよかな、暖かみのある柔らかい音色。また、弦楽器の掛け合いの部分は優秀な録音効果抜群。Vnから低弦へとバトンが渡る様子が良く分かります。3分8秒からの提示部繰り返しの部分は一瞬タメを作って爆発させるという間の取り方がまた絶妙。単に優しく美しいだけでなく、例えば6分22秒からの弦楽器のうねりのようなシーンの迫力にも事欠きません。またそれとの対比で7分20秒辺りからでしょうか、弦楽器の伴奏に乗って金管が柔らかい旋律をゆったりと奏する部分の優しいこと。8分28秒からの再現部においてのタメと爆発も先ほどと同様。ラストはグッとテンポを落としてじっくりと終わります。
第二楽章の最初のメロディはクラリネットをメインとした木管と低弦との対話。夜想曲のような始まり方ですが、この雰囲気がまた絶妙です。1分17秒辺りのオーボエをサインに速度を速めますが、すぐにサッと引いてじっくりと歌わせる感じが今までのヤノフスキには見られなかった新たな美点。以前はスピードで押しまくり、精神的な深みが足りないと非難されましたが…とにかく、静寂を基調とした曲の中で万華鏡のように千変万化する管楽器のハーモニーと、それを柔らかく支える弦楽器のアンサンブルの妙を、安心して聞くことが出来ます。白眉は6分8秒からのVnの美しいメロディ。私はこの演奏のこの楽章を聞いて、ブラ3に開眼したと言っても過言ではありません。
有名な第三楽章。何と言ってもチェロのメロディが素晴らしい!それを受け継いだVnは若干後ろ髪を引かれるようなニュアンス。これもヤノフスキには珍しくアレグレットというよりも、アンダンテに近いですね。木管が絡んでくる辺りの表情が、何とも言ずロマンティックなこと!2分33秒からの弦楽器のみの合奏は極めて美しい!思わず息を飲みました。
そしてついにフィナーレ。アレグロとしての最適なテンポ設定。第一主題と第二主題の見事な描き分け。トゥッティでは目一杯ヴィブラートのかかった弦楽器のレガートと金管の咆哮が聞け、ティンパニは力強いリズムを刻む。細かいフレーズ処理が丁寧なので推進力が強いのでしょう。中弛みや胃もたれを感じさせる部分は皆無。4分19秒辺りのトゥッティにおける金管は圧倒的です。ラストの弦楽器のざわめきと管楽器の掛け合いも、この名演を締め括るに相応しい…慈しむように幕を閉じます。


途中、『木管に注目して』みたいなことも書きましたが、こうやって見るとこの演奏の主役は明らかに弦楽器群ですね。とにかく濁りのない響き。ヴィブラートも音量も揃ってないないとこうは出来ないです。フルオーケストラでここまでスリムで締まったフォルムを見せる演奏は、過去にあまり聞いたことはありません。プレイヤー個々のスキルの高さ、ヤノフスキの統率力、メンバーのヤノフスキに対する全幅の信頼があってこそ成し遂げられた、決して見逃してはならない、埋もれさせてはならない名盤と高く評価します。繰り返しますが、大きなルバートはありませんが細部ではテンポを動かしており、スタンダードとしてだけでなく、コアなリスナーにもオススメ致します。とんでもない名演です。ヤノフスキ、ブラーヴォ!!

【詳細タイミング】
ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
第一楽章:19分2秒
第二楽章:9分13秒
第三楽章:5分24秒
第四楽章:8分40秒
合計:約42分
ブラームス:交響曲第3番へ長調作品90
第一楽章:12分58秒
第二楽章:8分11秒
第三楽章:6分25秒
第四楽章:8分54秒
合計:約36分
【オススメ度】
交響曲第2番
解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★★
総合:★★★★★
交響曲第3番
解釈:★★★★★
オーケストラの技量:★★★★☆
アンサンブル:★★★★☆
ライヴ度:★★★★★
総合:★★★★★

マレク・ヤノフスキ指揮ピッツバーグ交響楽団
2007年3月&2007年11月ピッツバーグ、ハインツホール(ライヴ)

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