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現状、毎日のライヴ放送予定をチェック出来ないため、当面はネット音源のご紹介にフォーカスします。

書庫2010/2011シーズン演奏会

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今回は久し振りにオーケストラレビューです。とは言いましてもキリがないので、今シーズンは今回で一応の区切りとしたいと思います。最後に取り上げるのはシドニー響と並ぶオセアニアの雄、メルボルン交響楽団(Melbourne Symphony Orchestra)でございます。メルボルン響はなかなか来日公演も多くはありませんけれども、現在音楽監督あるいは首席指揮者に準ずるポストに人を置いていないようで、尾高忠明さんが最もそれに近い首席客演指揮者のポストにありますので、我々にとっても注目すべきオーケストラの一つでありましょう。なお、メルボルン響の演奏会は各地で頻繁に行われているようですが、その全てをご紹介するのは無理なので、メルボルン・タウンホール及びメルボルン・リサイタルセンターでの演奏会のみ取り上げることをご承知おき下さい。

それでは早速、指揮者の登場予定を確認しましょう。

尾高忠明さん(5回)
ベンジャミン・ノーシー
アントニー・ウォーカー
マーク・ウィッグルスワース(2回)
エド・デ・ワールト
オッリ・ムストネン
ベルナルド・ラバディ(2回)
ヤクブ・ハルーシャ
ルドヴィク・モーロー
エドアルド・ガードナー
ダグラス・ボイド(4回)
サー・アンドルー・デイヴィス(2回)
ロイ・グッドマン
マリオ・ヴェンツァーゴ
鈴木雅明さん
ヨーン・ストルゴー
ジョナサン・ノット
ラインハルト・ゲーベル

ラインナップをご覧頂きますとお分かりのように、ラバディ、ボイド、グッドマン、鈴木雅明さん、ゲーベルといった辺りでいわゆる『古楽系』指揮者が多く登場するのが大きな特徴と言えましょう。

1.首席客演指揮者:尾高忠明さんの演奏会


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2011年2月9日(超注目!★★★★★
ピアノ:クレメンス・レスケ
モーツアルト:ピアノ協奏曲第21番
マーラー:交響曲第5番


2011年2月12日 (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:角田美樹さん
バーンスタイン:『キャンディード』序曲
バーバー:弦楽のためのアダージョ
バーバー:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第5番


2011年2月16日 (超注目!★★★★★
ピアノ:アンドレア・ラム
モーツアルト:交響曲第41番『ジュピター』
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』


2011年11月18日〜19日 (注目!★★★★
チェロ:アリサ・ワイラーシュタイン
バリー:ザ・ガーデナー・オブ・タイム
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
エルガー:交響曲第1番


2011年11月26日、28日 (超注目!★★★★★
ヴィオラ:ローレンス・パワー
フォーレ:劇音楽『ペレアスとメリザンド』組曲
武満徹:ア・ストリング・アラウンド・オータム
ブラームス:交響曲第1番


尾高先生の演奏会は5回。いずれも興味深いプログラムが並びましたね。既に終わってしまいましたが、ベートーヴェンとマーラーの両交響曲第5番は、もはや巨匠の域に達した先生の素晴らしい至芸が見事に表れていたことでしょう。また、マーラー5番にモーツアルトのピアノ協奏曲第21番を組み合わせるという、大変粋な計らい。そして、シーズン終盤には得意のエルガー1番、ブラームス1番という大名作が控えています。女流注目株である角田美樹さん、ワイラーシュタインとの共演にも注目です。特にワイラーシュタインは今やガベッタ以上に引っ張り凧の、チェロ界を背負って立つ逸材です。そして、個人的に最も注目しているのが『ジュピター』。今、私が最もモーツアルトのシンフォニーを聞いてみたい指揮者の一人が尾高先生です。これは聞いてみたかった…優しく気品溢れる音に満たされたでありましょう。


2.その他の演奏会


2011年2月19日
ソプラノ:ジョルダン・ジャンセン
指揮:ベンジャミン・ノーシー
ウエストレイク:ミサ・ソリ(エリのためのレクイエム)
グレインジャー:ブライズ・ベル
グレインジャー:緑の茂み
グレインジャー:カントリー・ガーデン
グレインジャー:デリー地方のアイルランド民謡
グレインジャー:スティーヴン・フォスターへのトリビュート

2011年3月4日 (注目★
ヴァイオリン:ゾフィー・ロウェル
指揮:アントニー・ウォーカー
ベルリオーズ:序曲『海賊』
ショーソン:詩曲
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』
サン・サーンス:交響曲第3番『オルガンつき』


2011年3月19日、21日 (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:諏訪内晶子さん
指揮:マーク・ウィッグルスワース
ワーグナー:神聖舞台祝典劇『パルジファル』第1幕への前奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ラフマニノフ:交響曲第3番


2011年3月24日〜26日 (超注目!★★★★★
指揮:マーク・ウィッグルスワース
マーラー:交響曲第7番

2011年4月14日、16日 (注目!★★★★
ピアノ:ジョイス・ヤン
指揮:エド・デ・ワールト
アダムズ:室内交響曲
モーツアルト:ピアノ協奏曲第24番
シューベルト:交響曲第5番


2011年5月19日、21日 (超注目!★★★★★
ピアノ・指揮:オッリ・ムストネン
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ムストネン:3つのミステリー
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(ピアノ版)


2011年6月2日、4日 (注目!★★★★
ソプラノ:リディア・トイシャー
指揮:ベルナルド・ラバディ
J.S.バッハ:カンタータ第42番『されど同じ安息日の夕べに』よりシンフォニア
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番
J.S.バッハ:カンタータ第51番『全地よ、神に向かいて歓呼せよ』
J.S.バッハ:アリア(詳細未定?)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番


2011年6月9日〜11日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:リディア・トイシャー
テノール:ティルマン・リティジ
バス:ティム・マーフィン
合唱:メルボルン交響楽団合唱団
指揮:ベルナルド・ラバディ
ハイドン:オラトリオ『天地創造』

2011年6月25日、27日 (注目!★★★★
ピアノ:サイモン・トルプチェスキ
ソプラノ:ヒエソン・クオン
テノール:ポール・マクマホン
バリトン:ホセ・カルボ
合唱:メルボルン交響楽団合唱団、オーストラリア国立少年合唱団、コンコルディス室内合唱団
指揮:ヤクブ・ハルーシャ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番
オルフ:カルミナ・ブラーナ


2011年6月30日〜7月2日 (注目!★★★★
ヴァイオリン:セルゲイ・ハチャトゥリャン
指揮:ルドヴィク・モーロー
シベリウス:交響詩『吟遊詩人』
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第4番


2011年7月14日〜16日 (注目!★★★
フルート:エマニュエル・パユ
指揮:エドアルド・ガードナー
バルトーク:4つの小品
モーツアルト:フルート協奏曲第2番
バルトーク:管弦楽のための協奏曲


2011年8月9日 (超注目!★★★★★
指揮:ダグラス・ボイド
ベートーヴェン:交響曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』


2011年8月11日 (超注目!★★★★★
指揮:ダグラス・ボイド
ベートーヴェン:交響曲第2番
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』


2011年8月17日 (超注目!★★★★★
指揮:ダグラス・ボイド
ベートーヴェン:交響曲第8番
ベートーヴェン:交響曲第7番


2011年8月21日〜22日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:アニタ・ワトソン
メゾソプラノ:サリー・アン・ラッセル
テノール:スティーヴ・タヴィスリム
バリトン:ピーター・ローズ
合唱:メルボルン交響楽団合唱団
指揮:ダグラス・ボイド
ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱つき』

2011年9月1日〜3日 (超注目!★★★★★
ピアノ:ニコライ・デミジェンコ
指揮:サー・アンドルー・デイヴィス
ドヴォルザーク:交響曲第8番
リスト:死の舞踏
ヤナーチェク:タラス・ブーリバ


2011年9月8日、10日 (注目★★
ヴァイオリン:ウィルマ・スミス
指揮:サー・アンドルー・デイヴィス
ティペット:2つの弦楽オーケストラのための協奏曲
ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
ウォルトン:ファサード


2011年9月23日 (超注目!★★★★★
ピアノ:アンジェラ・ヒューイット
指揮:ロイ・グッドマン
ベートーヴェン:『エグモント』序曲
モーツアルト:ピアノ協奏曲第22番
J.C.バッハ:セレナータ『エンディミオーネ』序曲
ハイドン:交響曲第99番


2011年9月29日〜30日 (注目!★★★
チェロ:ソル・ガベッタ
指揮:マリオ・ヴェンツァーゴ
ユー・ジュリアン:シンフォニア・シャコンニッシマ
エルガー:チェロ協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第4番『イタリア』


2011年10月29日、31日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:キャロライン・サンプソン、ミリアム・アラン
テノール:ポール・マクマホン
バス:クリスティアン・インムラー
合唱:メルボルン交響楽団合唱団
指揮:鈴木雅明さん
モーツアルト:交響曲第36番『リンツ』
モーツアルト:ミサ曲ハ短調『大ミサ』


2011年11月10日〜12日 (注目!★★★★
ピアノ:セドリック・ティベルギアン
指揮:ヨーン・ストルゴー
パヌフニク:弦楽のための風景
ショパン:ピアノ協奏曲第2番
シベリウス:交響曲第6番


2011年12月8日〜10日 (注目!★★★
ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン
指揮:ジョナサン・ノット
ブレット:ザ・ロスト・アート・オブ・レター・ライティング
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番


2011年12月16日〜17日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:ミリアム・アラン
メゾソプラノ:サリー・アン・ラッセル
テノール:アングス・ウッド
バリトン:テディ・タフ・ローズ
合唱:メルボルン交響楽団合唱団
指揮:ラインハルト・ゲーベル
ヘンデル(モーツアルト編):オラトリオ『メサイア』

その他では、ウィッグルスワース、ラバディ、ボイド、アンドルー・デイヴィスという4名が複数回指揮台に登場。特にボイドが指揮する『ベートーヴェン・ツィクルス』は今シーズン最大のハイライトの一つになりそう。どういうわけか、4番と6番が演奏されないようですが…ボイドはヨーロッパ室内管の首席オーボイストを長年務め、近年では指揮活動に比重を置いているようですが、寡聞にして存じ上げなかったのですが、手兵のマンチェスター・カメラータとのベートーヴェンの交響曲シリーズが進行中のようですね。ということで、ベートーヴェンには目がない私はこれが最大の注目株。ウィッグルスワースはBISへの録音で近年評価の高い注目の指揮者ですが、諏訪内さんとのチャイコフスキーのコンチェルトとラフマニノフ、マーラーの7番といずれのプログラムも大変興味深いもの。さぞ素晴らしい名演だったのではないかと推察します。最近は目立ったCDリリースがないので地味ですが、ラバディの演奏にも耳を傾けたいもの。ハイドンの大作『天地創造』とバッハのプログラム。いずれも隠れた名演に期待大です。その他では、まずはモーツアルトの名作2篇を取り上げる鈴木雅明さんの指揮に注目でしょうか。RCA全盛期のオリジナル楽器演奏部門をを支えたグッドマンの名前も懐かしいですね。ハイドンの交響曲の中でも最高傑作の一つである99番を取り上げるのも非常に魅力的ですが、前プロにヒューイットを迎えたモーツアルトの23番のコンチェルトというのが、また珠玉の選曲!また、このコンチェルトをはじめとして、様々な名手が登場するのも大変興味深いところですね。一例では、パユのモーツアルト2番、ハチャトゥリャンのシベリウス、ティベルギアンのショパン2番、ムストネンのベートーヴェン3番、トルプチェスキのラフマニノフ1番、ガベッタのエルガー等。そして、シーズン最後を飾るのは何とゲーベル!この、アルヒーフ時代にムジカ・アンティクヮ・ケルンと一世を風靡した名手が、モーツアルト版『メサイア』でどんなエキサイティングな演奏を聞かせてくれるのか、非常に楽しみです。


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今回は久し振りにオーケストラのシーズンレビューです。ロシアのオーケストラを取り上げていなかったので、初めてサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団をとりあげます。ご存知のように、以前はレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団と呼ばれていて、名匠ムラヴィンスキーの下、鉄壁のアンサンブルを誇って数々の名演を残しました。実は彼等の鉄壁さも一朝一夕に達成されたわけではありません。かのクルト・ザンデルリンクが語っていますが、ムラヴィンスキーと共に苦難の時期をリードしていた際、ムラヴィンスキーもあまりレパートリーが広かったわけでもなく、ザンデルリンクの言葉を借りると当初は『未熟』だったそうです。現在このオーケストラを率いているのはユーリ・テミルカーノフ。近年ではSIMAXレーベルから彼等のライヴ録音がリリースされるようになり、ようやく我々の耳にも触れる機会が増えてきました。大半が既に終わってしまっているものではありますが、彼等の直近の活動を見てみたいと思います。なお、オーケストラのホームページでは4月までの予定しか掲示されていないことをご了承願います。

それでは早速、指揮者陣を見てみましょう。

ニコライ・アレクセーエフ(5回)
パヴェル・コーガン
ゲルト・アルブレヒト
アレクサンドル・ティトフ(2回)
ヴァシリー・シナイスキー
ユーリ・テミルカーノフ(4回)
ヴァシリー・ペトレンコ
ドミトリー・ユロフスキ
フェリックス・コロボフ
アルカディ・シュタインルヒト
ミハイル・タタルニコフ
アレクサンドル・ルディン
イグナート・ソルツェーニトツィン
イラン・ヴォルコフ
セルゲイ・シュタドレル
レオ・クレーマー

私もそうなんですが、ロシアの指揮者は全くと言って良いほど殆ど知らない方ばかりであることに今更気付いた次第です(苦笑)

1.首席指揮者:ユーリ・テミルカーノフの演奏会

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テミルカーノフの指揮は4回に留まり、アレクセーエフの5回に譲っていますが、この理由は良く分かりません。もしかしたらまだ掲示されていない4月以降のプログラムで一気に登場するのかも知れませんが…

2010年11月10日(超注目!★★★★★
ピアノ:ニコライ・ルガンスキー
グリーグ:ピアノ協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第4番


2010年12月14日 (注目!★★★
ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』第2組曲

※その他もう一曲アナウンスされる予定とのことだが、特に記載なし

2011年1月11日 (超注目!★★★★★
ピアノ:ネルソン・フレイレ
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ブラームス:交響曲第4番


2011年3月16日 (超注目!★★★★★
チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』


とは言うものの、テミルカーノフのこの4回のプログラムは全て、いずれも超弩級の内容ばかりであります。第一に、ルガンスキーヴィルサラーゼフレイレクニャーゼフと登場するソリストの面々がいずれも第一線で活躍する注目の方々ばかりでとにかく凄い。ルガンスキーのグリーグのコンチェルト、ヴィルサラーゼのラヴェル、フレイレのブラームス、クニャーゼフのドヴォルザークと、全て彼等の十八番ばかりであり、現代屈指の名演となったことでしょう。テミルカーノフの現在の活躍を明確に伝えてくれるメインプログラムには、チャイコフスキーとブラームス4番、『新世界』、ラヴェルといずれも聞き応えのある名曲ばかりです(『新世界』のみこれから)。

2.その他の演奏会


 2010年9月25日 (注目!★★★
ソプラノ:アナスタシア・カラギナ
メゾソプラノ:ナタリア・エヴスタフィエヴァ
テノール:ドミトリー・ヴォロパエフ
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
ショスタコーヴィチ:ユダヤの民族詩から
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番『1905年』


2010年9月30日 (注目!★★★
指揮:パヴェル・コーガン
サン・サーンス:交響曲第3番『オルガンつき』
スクリャービン:交響曲第2番


2010年10月5日 (注目!★★★
メゾソプラノ:オレシャ・ペトロヴァ
テノール:アルギルダス・ヤヌタス
指揮:ゲルト・ゲルトアルブレヒト
マーラー:交響曲『大地の歌』
※本当にこの一曲だけだったのか?

2010年10月10日 (注目★★
バリトン:イゴール・ゴロワテンコ
合唱:スモルニー・カテドラル室内合唱団、サンクト・ペテルブルグ室内合唱団
指揮:アレクサンドル・ティトフ
R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』
ディーリアス:人生のミサ(サンクト・ペテルブルク初演)


2010年10月15日  (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:アレーナ・バエワ
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
シューベルト(ウェーベルン編):ドイツ舞曲
ベルク:ヴァイオリン協奏曲
シューベルト:交響曲第9番『グレイト』


2010年10月24日 (超注目!★★★★★
ピアノ:ポリナ・オセティンスカヤ
指揮:ヴァシリー・シナイスキー
R.シュトラウス:交響詩『ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら』
シューマン:ピアノ協奏曲
ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第3幕への前奏曲
ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』から葬送行進曲
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』から『ワルキューレの騎行』


2010年11月4日 (注目★
ソプラノ:ユリア・シモノヴァ、アレクサンドラ・レピーナ
メゾソプラノ:オレシャ・ペトロヴァ
テノール:ボリス・ステパノフ
バス:ボリス・ピンカソヴィチ
指揮:アレクサンドル・ティトフ
スクリャービン:交響曲第3番『神聖な詩』
オブコフ:三番目の、最後の遺言書(ロシア初演)


2010年12月9日 (注目★★
ソプラノ:オルガ・トリフォノヴァ
指揮:ドミトリー・ユロフスキ
コルンゴルト:バレエ『雪男』抜粋
R.コルサコフ:歌劇『雪娘』抜粋
チャイコフスキー:交響曲第1番『冬の日の幻想』


2010年12月19日 (注目!★★★
ピアノ:フランソワ・ヴァイゲル
オンドマルトノ:トーマス・ブロッホ
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
メシアン:トゥーランガリラ交響曲

2010年12月29日 (注目!★★★
ヴァイオリン:パヴェル・ポポフ
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
メンデルスゾーン:序曲『ルイ・ブラス』
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ビゼー:『アルルの女』第1&第2組曲


2011年1月5日 (注目★★
ソプラノ:アンナ・ネチャエヴァ
テノール:ドミトリー・ゴロフニン
バリトン:アレクサンドル・クズネツォフ
バス:アレクサンドル・マトフェエフ、ドミトリー・カネフスキー
合唱:ミハイロフスキー劇場合唱団
指揮:フェリックス・コロボフ
ベルリオーズ:オラトリオ『キリストの幼時』

2011年1月23日 (注目★★
ソプラノ:ナタリア・ミロノヴァ
メゾソプラノ:ガリナ・シドレンコ
テノール:マクシム・パステル
バス:ピョートル・ミグノフ
合唱:ペテルブルグ室内合唱団
指揮:アルカディ・シュタインルヒト
サリエリ:レクイエム・ハ短調
R.コルサコフ:歌劇『モーツアルトとサリエリ』


2011年1月29日 (注目!★★★
指揮:ミハイル・タタルニコフ
マーラー:交響曲第7番『夜の歌』

2011年2月3日 (注目★★
指揮:アレクサンドル・ルディン
レスピーギ:交響的印象『教会のステンドグラス』
ドビュッシー:『聖セバスティアンの殉教』による交響的断章
R.シュトラウス:楽劇『サロメ』から『7つのヴェールの踊り』


2011年2月8日 (注目★★
ピアノ:アレクサンドル・ズーエフ
ホルン:イゴール・カルツォフ
指揮:イグナート・ソルツェーニトツィン
ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』序曲
ウェーバー:ホルンと管弦楽のためのコンチェルティーノ
ウェーバー:ピアノと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック
ラフマニノフ:交響曲第1番


2011年2月13日 (注目!★★★
ソプラノ:スヴェトラーナ・モンチャク
メゾソプラノ:マリーナ・ピンチュク
テノール:スタニスラフ・レオンティエフ
合唱:スモルニー・カテドラル室内合唱団、サンクト・ペテルブルグ国立音楽院リムスキー・コルサコフ劇場合唱団
指揮:イラン・ヴォルコフ
ノーノ:中断された歌(ロシア初演)
ベートーヴェン:交響曲第7番


2011年2月22日 (注目★★
ソプラノ:オレシャ・ペトロヴァ
テノール:ボリス・ステパノフ
バス:ピョートル・ミグノフ
合唱:サンクト・ペテルブルグ国立音楽院合唱団
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
グノー:歌劇『ファウスト』から『ワルプルギスの夜』
メンデルスゾーン:カンタータ『最初のワルプルギスの夜』
スロムニスキー:交響曲第21番


2011年2月27日 (注目!★★★
ヴィオラ:アンドレイ・ドガディン
クラリネット:インツ・ダルデリス
指揮:セルゲイ・シュタドレル
ブルッフ:クラリネットとヴィオラのための協奏曲
ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』抜粋


2011年3月5日 (注目★★
コントラバス:アルテム・チルコフ
指揮:レオ・クレーマー
シューベルト:交響曲第1番
シューベルト(ワインガルトナー編):交響曲第7番(サンクト・ペテルブルグ初演)
ホフマイスター:コントラバス協奏曲(サンクト・ペテルブルグ初演)


2011年3月11日 (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:セルゲイ・ドガディン
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
バーバー:弦楽のためのアダージョ
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
R.コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』


2011年4月27日(注目!★★★
ソプラノ:リュドミーラ・デュディノヴァ
指揮:ヴァシリー・シナイスキー
バラキレフ:序曲『リア王』
チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より『ジュリエットのワルツ』
ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』より、ジュリエットのアリア
ニコライ:喜歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』(抜粋?)
ショスタコーヴィチ:映画音楽『リア王』(抜粋)

その他の演奏会では、上述の通りテミルカーノフよりも登場回数が多いアレクセーエフに注目です。いずれも素晴らしいプログラムであり、全て三ツ星以上とさせて頂きました。恥ずかしながら彼の演奏を聞いたことがありませんが、ペテルブルクでこれだけの活躍をしている人です、これから注目しなければならないでしょう。『1905年』、『グレイト』、『トゥーランガリラ』、『シェエラザード』等の名作を取り上げます。そして、名前すら存じ上げないのですが、タタルニコフという指揮者がマーラーの7番を取り上げるというのも注目でしょう。マーラーのアニバーサリーイヤーだというのに、この7番以外は『大地の歌』しか取り上げられていませんが…これ以外には、コーガンの回でサンサーンスの『オルガンつき』。コーガンはかのレオニードのご子息ですが、私的にはチャイコフスキー・コンクールの伴奏を務めているイメージがあります。そして、シナイスキーによるシュトラウスとシューマン、ワーグナーのプログラム。次に、これもまた存じ上げない名前ですが、シュタドレルという人が登場する回。実演で取り上げられるのは極めて珍しい、ブルッフの二重協奏曲、そして『リング』の抜粋というプログラムです。最後に、イスラエル出身の若手注目株、ヴォルコフが指揮するベートーヴェンの7番!これも覇気に満ちた素晴らしい名演であったのではないかと思います。


いかがでしたでしょうか?ロシア・オーケストラの神髄を現代に脈々と伝える名門、サンクト・ペテルブルク・フィル。我々の耳に触れる機会は決して多いとは言えませんが、非常に興味深いプログラムが並んでいることに驚かれる方も多いでしょう。是非、このオーケストラの現在にもご注目下さい。


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更新が滞っており、申し訳ございませんでした。今回は、名匠エド・デ・ワールトがシェフの時代に、特にマーラーの交響曲全集録音の鮮烈な名演奏により、格段に知名度を上げたオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(Radio Filharmonisch Orkest)を取り上げます。1945年設立のこのオーケストラは、過去にケンペン、ハイティンク、フルネといったオランダの名指揮者達にに率いられ、現在では同じくオランダのズヴェーデンが首席指揮者の任にあります。ロッテルダム・フィル等と並び、今やコンセルトヘボウに次ぐ2番手グループの筆頭格と言えましょう。

オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団のホームページ

早速ですが指揮者陣を見てみましょう。

レイフ・セーゲルスタム(2回)
キリル・カラビッツ
ジェイムズ・ガッフィガン(2回)
エイヴィント・グルベルク・イェンセン
ヨーン・ストルゴー
マーク・ウィッグルスワース
ジョナサン・ノット
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(7回)
ジョン・アダムズ
ハンス・グラーフ
ジェイムズ・ジャッド
カルロ・リッツィ
シャルル・デュトワ
アンドルー・グラムズ
アンドルー・リットン
マリン・オールソップ
アレクサンドル・ヴェデルニコフ
ドミトリー・スロボデニウク
マルクス・シュテンツ
エド・デ・ワールト
ジュリアーノ・カレッラ


1.首席指揮者:ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの演奏会


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2010年11月12日、14日(注目!★★★
バス:ロベルト・ホル
R.コルサコフ:ロシアの主題によるシンフォニエッタ(12日のみ)
ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編):死者の歌と踊り
ストラヴィンスキー:バレエ『春の祭典』


2010年11月26日 (注目!★★★
ピアノ:アルトゥール・ユッセン、ルーカス・ユッセン
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番『悲愴』
ベートーヴェン:交響曲第7番

2010年12月11日 (注目!★★★★★
ソプラノ:カタリーナ・ダレイマン、ユリア・ウェステンドルプ
テノール:クラウス・フロリアン・フォークト、ブレンデン・グンネル
バス:ロベルト・ホル、アンテ・イェルクニカ
バリトン:ファルク・シュトルックマン、クリスター・セイント・ヒル、ティロ・ダールマン
ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』

2011年4月9日〜10日 (注目★
ピアノ:未定
リスト:ピアノ協奏曲第1番
リスト:ピアノ協奏曲第2番
リスト:死の舞踏
チャイコフスキー:イタリア奇想曲


2011年4月16日〜17日 (注目!★★★
トルステンソン:北極の海
ブルックナー:交響曲第3番


2011年5月27日 (注目!★★★★★
テノール:アンドリュー・ステイプルズ
バス:エリック・オーウェンス
合唱:オランダ放送合唱団、オランダ室内合唱団他
エルガー:オラトリオ『ゲロンディアスの夢』

2011年6月4日
ソプラノ:エルマ・ファン・デン・ドール
アルト:ホセ・カミンガ
テノール:アラン・ベルク
バス:パレ・フール・ヨルゲンセン
ペンデレツキ:ポリモルフィア
ヘンドリック:テキサス
リーム:クィド・エスト・デウス(神とは何か?)


大半の演奏会が既に終了してしまいましたが、ズヴェーデンのプログラムではオペラを含む声楽を伴う大作が多く取り上げられているのが特徴で、歌手は私も殆ど知りませんでしたが、特に『パルジファル』と『ゲロンディアスの夢』が最大の注目でしょうか。他にブルックナーの3番、あるいは同オーケストラとのディスクが鮮烈な印象を残す名盤と評価された『春の祭典』にも期待が集まりましょう。

2.その他の演奏会


2010年9月4日 (注目!★★★★★
ソプラノ:キャロル・ウィルソン、リカルダ・メルベス
メゾソプラノ:イリーナ・ドルツェンコ
テノール:ローマン・サドニク
バリトン:マルティン・コルネット
バス:アレクサンダー・ヴィングラードフ、ニコライ・ディデンコ
合唱:オランダ放送合唱団

指揮:レイフ・セーゲルスタム
プロコフィエフ:歌劇『炎の天使』

2010年9月11日 (注目★★
ヴァイオリン:シモーネ・ラムズマ
イングリッシュホルン:エルネスト・ロンボー
バス:ヨハン・ロイター
指揮:レイフ・セーゲルスタム
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番
シベリウス:トゥオネラの白鳥
リインフォス:イングリッシュ・ホルンと管弦楽のための『水の反射』
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』より『ヴォータンの告別』


2010年9月17日 (注目★★
ピアノ:サイモン・トルプチェスキ
指揮:キリル・カラビッツ
リャードフ:バーバ・ヤーガ
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
ハチャトリアン:バレエ『スパルタクス』組曲
ハチャトリアン:バレエ『ガイーヌ』より『剣の舞』


2010年9月25日 (注目!★★★
テノール:ダニエル・バーレ
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:ジェイムズ・ガッフィガン
ハーヴェイ:メッセージ
リスト:ファウスト交響曲


2010年10月1日、3日 (注目★★
指揮:エイヴィント・グルベルク・イェンセン
R.コルサコフ:交響的絵画『サトコ』(1日のみ)
オラス:ファラオの黄金の踊り(1日のみ)
ラフマニノフ:交響曲第2番


2010年10月9日 (注目!★★★
チェロ:トルルス・モルク
指揮:ヨーン・ストルゴー
ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編):歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲
ラウタヴァーラ:チェロ協奏曲『地平線の先へ』
シベリウス:交響曲第2番


2010年10月15日 (注目★★
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:マーク・ウィッグルスワース
ショスタコーヴィチ:交響曲第3番『メーデー』
トゥール:有限への不安
ラフマニノフ:交響曲第3番


2010年11月6日〜7日 (注目!★★★★★
ソプラノ:ユリア・クライテル
メゾソプラノ:エリザベス・ビショップ
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:ジョナサン・ノット
マーラー:交響曲第2番『復活』(キャプラン校訂版)

2010年11月20日
ソプラノ:ズヴェテリーナ・ヴァシリエヴァ
メゾソプラノ:エリザベス・シコラ
テノール:マルセル・ビークマン
バス:デイヴィッド・ウィルソン・ジョンソン
指揮:ジョン・アダムズ
ミヨー:バレエ『世界の創造』
ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ『結婚』
アダムズ:ブラック・シティ


2010年12月17日、19日 (注目★
ソプラノ:クラウディア・パタッカ
テノール:ケヴィン・ドス
合唱:オランダ放送合唱団他
指揮:ハンス・グラーフ
ドビュッシー:神秘劇『聖セバスティアンの殉教』の交響的断章(17日)
ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア(19日)
ストラヴィンスキー:パテル・ノステル(19日)
ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
プーランク:グローリア


2011年1月7日、9日 (注目★
ピアノ:ニコラス・アルゲリッチ
指揮:ジェイムズ・ジャッド
ロスラヴェッツ:新月の時
プロコフィエフ:スキタイ組曲(7日のみ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

2011年1月15日 (注目!★★★
ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモワ
指揮:カルロ・リッツィ
ハルトマン:ヴァイオリンと弦楽のための葬送協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲


2011年2月5日 (注目!★★★★★
メゾソプラノ:ルクサンドラ・ドノセ
テノール:グレゴリー・クンデ
バス:サー・ウィラール・ホワイト、ヘンク・ヘインスベルゲン
合唱:オランダ放送合唱団、オランダ国立児童合唱団他
指揮:シャルル・デュトワ
ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』

2011年2月11日
チェロ:アルトゥーロ・ムルザバル
指揮:アンドルー・グラムズ
ストラヴィンスキー:ロシア風スケルツォ
カバレフスキー:チェロ協奏曲第2番
チャイコフスキー(グラムズ編):バレエ『くるみ割り人形』組曲
チャイコフスキー(グラムズ編):バレエ『白鳥の湖』


2011年2月25日 (注目!★★★
パーカッション:グロリアス・パーカッション・アンサンブル
指揮:アンドルー・リットン
グバイドゥーリナ:グロリアス・パーカッション
チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』


2011年3月12日 (注目!★★★
ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ
指揮:ジェイムズ・ガッフィガン
ムソルグスキー:交響詩『禿げ山の一夜』
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ドビュッシー:夜想曲
スクリャービン:交響曲第4番『法悦の詩』


2011年3月18日(注目★★
ソプラノ:アン・リッダー
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:マリン・オールソップ
ストラヴィンスキー:協奏曲ニ調
ボロディン:歌劇『イーゴリ公』組曲
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ストラヴィンスキー:バレエ『火の鳥』組曲


2011年3月25日 (注目★★
ピアノ:エンリコ・パーチェ
指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
スクリャービン:交響曲第3番『神聖な詩』


2011年4月1日、3日 (注目★★
バリトン:セルゲイ・アレクサーシキン
ソプラノ:ヴィクトリア・ヤストレコワ
テノール:ダニール・シュトダ
合唱:オランダ放送合唱団他
指揮:ドミトリー・スロボデニウク
ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』より『愛の場面』(1日のみ)
R.コルサコフ:カンタータ『スヴィデジャンカ』(1日のみ)
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番『バビ・ヤール』


2011年4月23日 (注目★
ソプラノ:ミーガン・ミラー
テノール:ロイ・コルネリウス・スミス
合唱:オランダ放送合唱団他
指揮:マルクス・シュテンツ
マーラー:交響曲第10番より第1楽章『アダージョ』
ブラウンフェルズ:テ・デウム


2011年5月7日 (注目!★★★
バス:ロベルト・ホル
指揮:エド・デ・ワールト
ディーペンブロック:大いなる沈黙の中で
R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』


2011年5月21日 (注目!★★★
メゾソプラノ:アニタ・ラチヴェリシュヴィリ
テノール:サイモン・オニール
バス:ヘンク・ハインスベルゲン
バリトン:ロベルト・ボルク、アンソニー・ハイドワイラー
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:ジュリアーノ・カレッラ
サン・サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』

ダラスでの指揮もあるズヴェーデンの登場回数が少ない代わりに、注目の指揮者が登場することもこのオケの特徴ですが、字数に限りがあるので簡単なコメントにさせて頂きます。終了してしまったものの中ではセーゲルスタムによるオペラを含む2プログラムが、凄絶な演奏になったのではないかと思います。そして、日本でも都響の第九演奏会に登場した(はずの)首席客演指揮者ガッフィガンは2回登場して『ファウスト交響曲』メインのプログラムと、『法悦の詩』メインのプログラムを聞かせてくれます。後者はティボーデとの共演でラヴェルのコンチェルトが注目!北欧での活動が評価の高いストルゴーによるシベリウス2番、バンベルク響とのツィクルスが好評のノットによるマーラーの『復活』等も素晴らしい名演だったことでしょう。これから予定されている中では、曲の規模が群を抜いているデュトワの『ファウストの劫罰』が最大の注目でしょうか。そして、オラトリオ形式とも取れるサン・サーンスの傑作『サムソンとデリラ』にも個人的には注目しています。前首席指揮者であるデ・ワールトの登場も個人的には大歓迎でして、これまた同コンビでの名盤が光る『ツァラトゥストラ』が、十八番中の十八番と言えますから大変な名演となる予感です。それから、以前『オルガンつき』の名演をご紹介したリットンの回も忘れてはいけませんね。


字数の関係で非常に駆け足になってしまいましたが、プログラム的にはもう一つの特徴が見て取れます。オランダのオーケストラ全般に言えるのではないかと思いますが、それは現代作品を積極的に取り上げている点です。そうした背景で一部の曲目を割愛しておりますことをご容赦下さい。


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今回はデンマーク国立放送交響楽団(DR放送交響楽団)のシーズンレビューを書きたいと思います。デンマーク国立放送交響楽団と申しますとどうでしょう、皆さん意外とあまり馴染みがないかも知れませんが、近年ではシャンドスへの録音等で知られているかも知れませんね。歴代の首席指揮者にはブッシュ、ガルデッリ、セーゲルスタム、ブロムシュテット、シルマー、アルブレヒト等がおり、かなりレベルの高いパフォーマンスで我々を楽しませてくれています。また、近年ではインターネット放送が急速に普及し、手軽に高音質のソースが楽しめるようになりましたが、デンマーク国立放送は中でも非常に音質が優れたものを提供する放送局としてお馴染みの方もいらっしゃるかも知れませんね。このオーケストラの現在の首席指揮者はトーマス・ダウスゴーですが、この指揮者はスウェーデン室内管とのベートーヴェンの交響曲全集が度肝を抜く素晴らしい出来栄えで、私が注目する指揮者の一人です。

デンマーク国立放送交響楽団(DR放送交響楽団)のホームページ

それでは早速、指揮者陣の登場予定を確認しておきましょう。

トーマス・ダウスゴー(7回)
イオン・マリン
マリオ・ヴェンツァーゴ
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(2回)
ジョン・モーチェリ
シャン・ツァン
ミヒャエル・ショーンヴァント(2回)
クリスティアン・ヤルヴィ
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
クリストフ・ポッペン(2回)
ルドヴィック・モーロー
ドミトリー・キタエンコ
ジョン・アクセルロッド
アンドレア・マルコン
ヨーン・ストルゴー(2回)
ヘルベルト・ブロムシュテット


1.首席指揮者:トーマス・ダウスゴーの演奏会


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2010年9月9日、11日(注目!★★★
ピアノ:ギャリック・オールソン(9日)、クリスティーナ・ビョルコー(11日)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(9日)
シュネルツァー:ピアノ協奏曲(11日)
R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』

2010年9月16日〜17日(注目★★
ヴァイオリン:ダニエル・ホープ
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』

2010年11月12日(注目!★★★
クラリネット:マーティン・フロスト
ベートーヴェン:序曲『コリオラン』
コープランド:クラリネット協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』


2010年12月16日(注目!★★★
トランペット:タイン・ティン・ヘルゼス
ハイドン:トランペット協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第4番

2011年3月31日〜4月1日(注目!★★★
ピアノ:サイモン・トルプチェスキ
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
チャイコフスキー:交響曲第5番

2011年4月7日〜8日(超注目!★★★★★
ヴァイオリン:ヤニーヌ・ヤンセン
チェロ:ミッシャ・マイスキー
シューベルト:交響曲第8番『未完成』
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ヒンデミット:交響曲『画家マティス』

2011年6月2日(注目★★
ヴァイオリン:ニコライ・ズナイダー
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
ノアゴー:交響曲第1番

まず特徴的なのは、意外なまでに古典派からロマン派中期にかけての選曲が少なく、『ダフニス』や『英雄の生涯』、チャイコフスキーのシンフォニー等が取り上げられる点でしょう。特にチャイコフスキーは4番から6番の後期3大交響曲を取り上げるのが大変大きな期待と注目を集めそうです。以前、ネットで彼のブルックナー演奏に接する機会がありましたが(6番を取り上げてました)、思いの外曲想にマッチしていた好演でした。上記作品についても必ずや期待に応えてくれるものと確信しております。次なる注目はブラームスの二重協奏曲。何と、ヤンセンとマイスキーという二大スターの豪華共演!私はまだダウスゴーのブラームスは聞いた記憶がないので、これもかなりの名演を期待してしまいます。その他、終わってしまったものもありますが、オールソンのブラームス2番、ホープのブリテン、フロストのコープランド、トルプチェスキのプロコフィエフ3番、ズナイダーのエルガーといずれも注目のソリストによる名演が期待されるプログラムばかりですね。

2.その他の演奏会


2010年9月23日(注目★★
ヴァイオリン:ヴィルデ・フラング
指揮:イオン・マリン
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲

2010年9月30日(注目★★
ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ
指揮:マリオ・ヴェンツァーゴ
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲
オネゲル:交響曲第3番『典礼風』

2010年10月7日(注目★★
マリア・ロドリゲス
ヴィンセント・オンブエナ
マリナ・パルド
グスターヴォ・ペーニャ
ホセプ・ミケル・ラモン

指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
アルベニス(デ・ブルゴス編):コルドバ・カディス
アルベニス(アルボ編):組曲『イベリア』より『セビリアの聖体祭』
ファリャ:歌劇『はかなき人生』

2010年10月14日(注目!★★★
指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』
レスピーギ:交響詩『ローマの噴水』
レスピーギ:交響詩『ローマの松』

2010年11月18日、20日(注目★
指揮:ジョン・モーチェリ
シェーンベルク:ボウル・コンサートのためのファンファーレ
シェーンベルク:室内交響曲第2番
R.シュトラウス:歌劇『カプリッチョ』から『月光の音楽』
コルンゴルト:ロビン・フッドの冒険


2010年11月25日〜26日(注目★★
ソプラノ:インゲル・ダム・イェンセン
指揮:シャン・ツァン
ベートーヴェン:交響曲第4番
マーラー:交響曲第4番

2011年1月7日(注目!★★★
ソプラノ:アンナ・プロハスカ
テノール:リチャード・エドガー・ウィルソン
バス:ボー・スコウフス→デイヴィッド・ウィルソン・ジョンソンに変更?
指揮:ミヒャエル・ショーンヴァント
ヘルマン:カンタータ『白鯨』
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第1番『海の交響曲』

2011年1月20日(注目★★
ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
指揮:クリスティアン・ヤルヴィ
ニールセン:『アラジン』組曲
ベルク:ヴァイオリン協奏曲
プロコフィエフ:スキタイ組曲

2011年1月28日、29日(超注目!★★★★★
オーボエ:フランソワ・ルルー
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
スクロヴァチェフスキ:木管のための音楽
モーツアルト:オーボエ協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

2011年2月3日(注目!★★★
メゾソプラノ:マリア・リカルダ・ヴェッセリンク
指揮:クリストフ・ポッペン
モーツアルト:交響曲第35番『ハフナー』
モーツアルト:交響曲第40番
ハルトマン:交響曲第1番

2011年2月11日(注目!★★★
ピアノ:ニコライ・デミジェンコ
指揮:クリストフ・ポッペン
アイヒベルク:交響曲第2番
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番
メンデルスゾーン:交響曲第4番『イタリア』

2011年2月24日、26日(注目!★★★
ヴィオラ:マクシム・リザノフ(24日)
ホルン:ラッセ・マウリツェン(26日)
指揮:ミヒャエル・ショーンヴァント
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(24日)
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番(26日)
R.コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』


2011年3月3日(注目★★
チェロ:アリカ・ワイラーシュタイン
指揮:ルドヴィック・モーロー
クルターク:シュテファンの墓
ゴリジョフ:チェロ協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』

2011年3月10日〜11日(超注目!★★★★★
ピアノ:アンナ・ゴラーリ
指揮:ドミトリー・キタエンコ
R.コルサコフ:序曲『サルタン皇帝の物語』
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフ:交響曲第2番

2011年3月24日〜25日(注目★★
ピアノ:ニクラス・シヴェロフ
ソプラノ:イザベル・バイラクダリアン
指揮:ジョン・アクセルロッド
ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番
グレツキ:交響曲第3番

2011年4月14日(注目★★
ソプラノ:リサ・ラーション
アルト:ロベルタ・インヴェルニッツィ
カウンターテナー:ベフン・メータ
テノール:トム・アレン
バス:ヤコブ・ブロッホ・イェスペルセン
合唱:デンマーク放送ヴォーカル・アンサンブル
指揮:アンドレア・マルコン
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調

2011年4月29日(注目!★★★
ヴァイオリン:バイバ・スクリデ
指揮:ヨーン・ストルゴー
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第2番


2011年5月5日(注目!★★★
メゾソプラノ:リリー・パーシキヴィ
指揮:ヨーン・ストルゴー
サーリアホ:アドリアナ歌曲集
ストラヴィンスキー:バレエ『火の鳥』(全曲?)


2011年5月19日(注目★
チェロ:アンドレアス・ブランテリド
指揮:イヴァン・メイルマンズ
グルダ:チェロ協奏曲
モーツアルト:セレナード第10番『グラン・パルティータ』


2011年5月26日〜27日(超注目!★★★★★
ピアノ:ピーター・ゼルキン
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
ブルックナー:交響曲第1番

その他の演奏会では、それぞれ2回登場が予定されているデ・ブルゴスショーンヴァントストルゴーポッペンに注目(デ・ブルゴスは既に終わってしまいましたが)。ザールブリュッケンに招聘されたポッペンはエームス・クラシックレーベルへの録音でも注目されていますが、特にモーツアルトとメンデルスゾーンのシンフォニーの演奏がどのようなものになるのか楽しみですね。名手デミジェンコとのプロコフィエフもエキサイティングな名演となりましょう。ショーンヴァントの回はいずれも興味深い選曲ですが、『シェエラザード』はもちろんのこと、特に実演に接する機会の少ない『海の交響曲』はもうじき演奏会を迎えますが、ソリストが非常に魅力的ということもあって、是非とも生で聞いてみたいですね。ストルゴーの回はスクリデとのシューマン、メインにベートーヴェンの2番という渋いながらも正統派のプログラムがかなり興味深く感じました。デ・ブルゴスの回は既に終わってしまいましたが、私もまだ聞けていないのですが、特にベートーヴェンとレスピーギのプログラムは素晴らしい演奏会だったのではないかと思います。この4名以上に注目なのがスクロヴァチェフスキブロムシュテットキタエンコという円熟の巨匠達の競演ですね。スクロヴァチェフスキは得意のショスタコーヴィチ10番に、このオーケストラ史上に残る凄演が期待されるのはもちろんのこと、名手ルルーを迎えたモーツアルトのオーボエコンチェルトが期待大!古典派作品はベートーヴェン以外に殆ど録音がありませんでしたから、その渇望を癒すのに絶好の機会だと思います。続いて、現在ブルックナー演奏の第一人者にまで上り詰めたブロムシュテットは、その1番で充実した演奏を披露してくれることでしょう。コンチェルトの共演は何とピーター・ゼルキンであり、彼のバルトークというのも大変興味深いもの。マエストロ・キタエンコがメインに据えたラフマニノフの2番も同様に名演間違いなしと思います。


その他にもクレーメルのベルクとか、マリンのバルトークとか触れておきたい演奏会は山ほどあるのですが、字数の関係上この辺で。皆さんにも是非とも親しんで頂きたい素晴らしいオーケストラですので、機会がありましたらCDなりネット放送なり、お聞きになられますことをオススメ致します。


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昨シーズンまではセミヨン・ビシュコフが首席を務め、AvieやProfilといったレーベルに数々の名盤を刻んできたケルンWDR交響楽団(旧ケルン放送交響楽団、WDR Sinfonieorchester K?ln)。新しいシェフにはヨーロッパで極めて高い評価を得ている(オスロ・フィルの首席を兼任)ユッカ・ペッカ・サラステを迎え、更なる飛躍を遂げようとしています。このオーケストラは過去にギュンター・ヴァントやガリー・ベルティーニが首席指揮者を務めていたことでも皆さんご存知かと思いますが、本当に『ハマった』ときの破壊力は凄まじいものがあり、上述のビシュコフとのコンビによる特にR.シュトラウスやショスタコーヴィチといった名盤に、その凄まじい底力が刻まれていますね。今回はそんなWDR交響楽団のシーズンをレビューしながら、今までとは少し毛色の違うサラステをシェフに迎えたことによって、このオーケストラがどのような方向に向かうのかを見てみたいと思います。

ケルンWDR交響楽団のホームページ

それでは早速、指揮者の登場予定です。

ユッカ・ペッカ・サラステ(7回)
イヴァン・フィッシャー
ヘルベルト・ブロムシュテット
ピエタリ・インキネン
ハルムート・ヘンヒェン
アンドリス・ネルソンズ
エイヴィント・グルベルク・イェンセン


定期演奏会としての予定回数は少ないながらも、サラステの占める割合が多く、全体で見てもかなり重要で興味深い指揮者が登場することがお分かり頂けるのではないかと思います。

1.首席指揮者:ユッカ・ペッカ・サラステの演奏会


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2010年9月17日 (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン
シベリウス:『レンミンカイネン』組曲より第4曲『レンミンカイネンの帰郷』
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
ストラヴィンスキー:バレエ『火の鳥』組曲


2010年11月5日 (超注目!★★★★★
ブルックナー:交響曲第8番

2011年1月14日 (超注目!★★★★★
ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』


2011年2月4日 (超注目!★★★★★
チェロ:オレン・シェヴリン
ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』
ルトスワフスキ:チェロ協奏曲
ブラームス:交響曲第1番


2011年3月18日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:ジャンヌ・ミシェル・シャルボネ
アルト:カミーラ・ティリング
テノール:クリスティアン・エルスナー
バス:フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ
合唱:北ドイツ放送合唱団、WDR放送合唱団
シェーンベルク:モノドラマ『期待』
ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱つき』


2011年6月17日 (超注目!★★★★★
メゾソプラノ:ペトラ・ラング
バリトン:ペーター・フリード
バルトーク:歌劇『青ひげ公の城』
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』


サラステが担当するいずれのプログラムにおいても、非常に重要な作品がメインに配置されており、私個人的にはこの指揮者の動向に大いに注目していることもあって、全て『超注目』とさせて頂きました(苦笑)中でも、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスといった大交響曲作曲家の作品は特に注目に値しましょう。まずは第九!これはまた素晴らしい歌唱陣が揃いましたね。ヴァント先生同様、北ドイツ放送のコーラスを起用するというのも興味深い点です。サラステによるベートーヴェンは、以前モーツアルトの39番のディスクをご紹介した際に、『エロイカ』がカップリングされていて、その演奏も大変優れたものであることをお伝えしましたが、オーケストラがスコットランド室内管であり、フルオーケストラで聞いてみたいという渇望を十二分に満たしてくれそうです。これは『運命』も同様ですが、その『運命』の回では『青ひげ公』がカップリングされていて、しかも現在最高峰のソプラノの一人であるラングが歌うというのがオペラファンには涙物と言えそうです。ブラームスは交響曲第1番への期待はもちろんのこと、このブログでも何度となく期待を口にさせて頂いているシュタインバッハーが登場し、ヴァイオリンコンチェルトを演奏するという夢のような共演が来月に控えていますね。そして、ブルックナーは既に終わってしまいましたが、何と8番を取り上げました!自ずとヴァント先生の全集録音との比較になりましょうが、この曲の大伽藍をどのように再現してくれたのか、聞いてみたかったと後悔しています…その他、ツィンマーマンのソロによるシューマンのヴァイオリン協奏曲、シェーンベルクの『ペレアス』等、聞き逃せないプログラムばかりですね。

2.その他の演奏会

2010年10月22日 (超注目!★★★★★
指揮:イヴァン・フィッシャー
マーラー:交響曲第6番『悲劇的』

2010年11月26日 (超注目!★★★★★
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ベートーヴェン:交響曲第8番
ブルックナー:交響曲第3番


2011年2月25日 (注目!★★★
チェロ:ヨハネス・モーザー
指揮:ピエタリ・インキネン
ヴァスクス:ムジカ・ドロローザ
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第5番


2011年4月8日 (注目!★★★★
指揮:ハルムート・ヘンヒェン
ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』
ワーグナー:楽劇『神々のたそがれ』による交響組曲


2011年5月13日 (超注目!★★★★★
ソプラノ:クリスティーネ・オポレイズ、モイカ・エルドマン、ドン・ヒ・イ、クリスティアーネ・ロスト、ザビーネ・カールハンマー、ベニタ・ボルボヌス
メゾソプラノ:ナデツェダ・セルデュク
アルト:リオバ・ブラウン、クラウディア・ニュッセ、ビート・ボルチェート

合唱:ケルンWDR放送合唱団
指揮:アンドリス・ネルソンズ
ドビュッシー:3つの夜想曲
プッチーニ:歌劇『修道女アンジェリカ』


2011年5月27日 (注目!★★★
ヴァイオリン:ヤニーヌ・ヤンセン
指揮:エイヴィント・グルベルク・イェンセン
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ラフマニノフ:交響曲第2番


その他の演奏会もほぼ全て聞き逃せないものばかりであり、特にいきなりフィッシャーの登場で『悲劇的』が演奏されたのには驚きました。ブダペストのオーケストラとはまた違った味のある名演になったのではないかと思います。そして、これはどうしても外せないのですが、ネルソンズの登場!彼はシュタインバッハーのベルク&ベートーヴェンのコンチェルトアルバムで、このオーケストラとバックを務めていますが、ときにシュタインバッハーを食ってしまうかのような素晴らしい伴奏を聞かせてくれているので、恐らく相性が良いのではないかと思いますが、そのネルソンズが何とプッチーニの『修道女アンジェリカ』を取り上げるとは思いもしませんでした。ソリスト陣は殆ど無名ではありますが、演奏会形式ならではの緊迫感溢れる名演が期待されます。そして、近年特に『神懸かった』名演を聞かせるブロムシュテット翁がこのオーケストラに登場するというのも大注目でしたね。ベートーヴェン、ブルックナーいずれも巨匠得意の演目であり、特にブルックナーの3番は私もマエストロがN響客演で聞かせた名演を実演で聞いた記憶が今でも鮮烈に残っており、この比較的聞かせるのが難しい曲から充実した響きを引き出してくれたのではないかと思います。その他、インキネンのチャイコフスキー5番、イェンセンのラフマニノフ2番、ヘンヒェンの『田園』と全てのプログラムに聞き所があります。そうそう、若手注目株のイェンセンの回は同じく超注目のヴァイオリニストであるヤンセンが登場!何とショスタコーヴィチの難曲を聞かせてくれるではありませんか。これも聞き逃せないですね。


演奏会の数が少ないのでレビューはこの辺にさせて頂きますが、新しいシェフのサラステの下、どのような進化とコンビの熟成を聞かせてくれるのか、また、ビシュコフ時代とどのように音響の方向性が変わっていくのか、あるいは、サラステとの演奏が今後も定期的に我々の耳に届く可能性はあるのか?といったところも注意深く見守っていきたいですね。Profilレーベルであれば、間違いなく放送音源を数多くリリースしてくれると思いますので、後はサラステがメディアへの積極的な参入を考えているかどうかに掛かっているのですが…


余談

余談ですけど、これはまた別の機会に書こうと思っていますが、やはりその点ではカラヤンの『処世術』と申しますか、時代を見据えて変化し、変化に対応していくという点ではズバ抜けた才能を持っていたと思います。メディアを利用するだけではなく、映像も作ってしまうし、オペラも演出してしまうし、音楽祭も作ってしまうし、全く『聞いてくれたらそれでいい』的な発想とは全く違います。もう、これは政治家と言っても良い領域ですね。。。その点、ベルリン・フィルと積極的に最先端の技術を駆使して先頭を走っているラトル、あるいはマリインスキーのゲルギエフ、ウィーン・ベルリン双方を手中に収めた後は全く自由な活動で目覚ましい成果を上げているアバドなんかは、やはりそういった素質を持っているのだと思いますが、如何せんカラヤンとはレベルが違い過ぎましたね。まぁ、時代が変わってしまったので一概には比較出来ず、仮にラトルがカラヤンと同じ時代に生きていたら、もしかしたらラトルが勝者になっていたかも知れない、というくらいレベルと社会情勢、時代の趨勢が違うので全くナンセンスな比較ですけどね(苦笑)


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