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ベンジャミン・ブリテン (1913-1976)はイギリスの作曲家。指揮者やピアニストとしても活躍しました。 今日は私の好きな「パゴダの王子」を聴きましたので紹介します。まず、ストーリーはこんな感じ... 皇帝がお気に入りの妹娘(ローズ姫)に多くの土地を与え、姉娘(エピーヌ姫)に残りの土地を与えた事から 物語が始まります。エピーヌは激怒し、ローズの婚約者の王子を呪いでサラマンダーに変身させてしまい 王宮を大混乱に陥れます。サラマンダーとは山椒魚(火とかげ)の事であります。 ローズは道化と戯れる時だけ心が安らぎます。北の王はウクライナ地方の民族舞踊(粗野)、東の王は 東洋舞踊(虚栄心)、西の王はポルカ(シニカル)南の王はロック&ロール(凶暴)をそれぞれ踊り エピーヌ姫と政略結婚をして王国をわがものにしようと企んでいます。 ローズは道化の魔法により現れた王子と踊ります。叙情的なオーボエのメロディーがローズ姫、ファンファーレが 王子の主題です。4人の王たちはローズの美しさに魅了され、求婚する。嫉妬にかられたエピーヌは 4人の王を誘惑し、皇帝の王冠を奪い取る。混乱する王宮の中でエピーヌは皇帝をあざけり、ローズは皇帝を 慰める。ローズは道化に導かれて、黄泉の国へと旅立って行く.....。 続きは第2幕が「黄泉の国」、第3幕が「王宮」で、サラマンダーに変身させられている王子にローズ姫が キスして...と言うお決まりのパターンで、結局ハッピーエンドで終わります。 Prince of Pagodas 15 何回も出てくる金管のファンファーレの響!これは王子を表わしているのですが、とってもいいですね。 ファンファーレとか金管のテーマは随所で変奏を行いながら、物語の展開を助けています。 抒情的なオーボエのメロディはローズ姫をアルト・サックスのメロディは皇帝を表わしており ドラマティックな絵巻物に仕上がっておりす。 第2幕以降に星や雲も登場します。興味深いのは、1幕がプロコフィエフ的で、2幕がホルスト的で 3幕がストラヴィンスキー的と言う事ですが、私は3幕の一連のディベルティスマンが大好きで 「つまみ聴き」とか「つまみ観」してしまいます。何しろ長丁場なものですからね(笑) バレエの舞台背景はエリザベス朝時代ですが、女性の衣装は短かめだったりもします。英国ロイヤルバレエ 以外で踊られたモノを観た事はありません。パゴダの宮殿での一連のディベルティスマン開始前の場面で バリ島のガムラン音楽を模倣したチェレスタや打楽器の響きが聴けるのが興味深いところです。 これが私的には何とも魅惑的でたまりませ〜ん。その後の弦楽合奏のところやフィナーレもお勧めです。 ローズ姫という名前、4人の王からの求婚、ライバルの姫の存在、道化・・・何だかチャイコフスキーの 「眠れる森の美女」と「白鳥の湖」を彷彿とさせます。ヒントを得ていることは確かですね。ミックス?(笑) 収録は1958年(1952年という説もあり)のブリテン自作自演盤です。あまり古さを感じさせない演奏。 さすがデッカだけあって臨場感溢れる素晴しい出来栄となっています。 ブリテン、いいですね。 音楽を聴いてると舞台が目に浮かびますが、やっぱりこれは映像を観るのが一番かも知れません。 英国は演劇の国と言うのが頷けます。感動のエキゾチック・ファンタジー大作です! ◆バレエを通しで観たい方は、こちらどうぞ(なぜかNo.7が欠けてます、多分1分くらいで解る第2幕) http://www.youtube.com/view_play_list?p=68BD4A8AF49EC080&search_query=Prince+of+Pagodas+8 |

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