ここから本文です

書庫2010春の宮島弥山登山記

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

「春の宮島 弥山登山記」もいよいよ最終回になりました。
 駒ケ林の山頂で弁当を食べ終えた後は、山を下ります。過去に駒ケ林に登ったときには、一旦登ってきた道を引き返し、大元ルートか大聖院ルートを歩いて下りましたが、今回はここ駒ケ林からふもとの多宝塔まで、尾根を伝う多宝塔ルートを歩いて下ります。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 12時15分、山頂の北側にある道を下りていきます。少し歩くと道はいきなり高低差数メートルの険しい崖にぶち当たり、本当にここが登山道なのかと不安に陥ります〜(^^;)。しかし、どうにか足場を見つけて崖を下りました。岩の下ではふもとから登ってきたという男女一組の登山者に出逢い、ここが登山道であることを確認、ひと安心です。道では人だけでなく蛇とも出逢いました。これから暑くなるとまむしなどの毒蛇も出てくると思われるので注意が必要ですね。

イメージ 4

イメージ 5

 12時27分、大きな岩の下の仏像がありました。ガイドブックによると、これは「朝日観音」と思われます。

イメージ 6

 この登山道は石段がないのが特徴です。道は砂地で滑りやすいところが多く、何度か滑って尻もちを付きました。みなさんも気をつけてくださいね。

イメージ 7

イメージ 8

 12時50分、この辺りから登山道の所々では大鳥居とおだやかな海が望める美しい光景が見えてきます。このとき、海は干潮で、大鳥居の麓にいるたくさんの観光客の声がここまで聞こえてきます。

イメージ 9

イメージ 10

 13時6分、多宝塔に到着しました。

■多宝塔(国指定重要文化財)
 多宝塔は、大永3(1523)年の建立と云われており、薬師寺如来が祀られていましたが、明治維新後は、大願寺に移されています。この塔の特徴は下層が四角形、上層が円形になっていることです。

イメージ 11

 多宝塔の前は、大聖院と大元公園とを結ぶあせび道です。登山道とあせび道が交わるところには、四阿(あずまや:休憩所)があり、その横には「勝山城跡」という石碑が建っています。

■勝山城跡
 大永4(1524)年、大内義興・義隆父子が安芸の国を治めるため、大群を率いて宮島を訪れたときには、この辺りに「勝山の館」が設けられ、滞在場所になりました。また、弘治元(1555)年の厳島合戦時には、陶(すえ)軍約2万人がまず最初に本陣が置いたところと云われています。(その後、五重塔がある塔の丘に陣を進めた)

イメージ 12

 このあと大願寺の前まで下る坂道には、幹に大きな穴の開いた古い巨木がありました。このような巨木一つをとってみても何となく霊気を感じるのは神がすむ島といわれている宮島ならではでしょう。そして、13時10分、大願寺(厳島神社の出口辺り)に到着です。
 駒ケ林から大願寺まで約55分の山歩き、多宝塔ルートは、見晴らしはいいですが、駒ケ林山頂近くの険しい岩の崖と、滑りやすい道が特徴の登山道と感じました。

登山道終点の多宝塔はこの辺り


 御山神社を後にして登山道に戻ったのが11時30分、再び駒ケ林(こまがばやし)方面に向かいます。

鯨岩(くじらいわ)

イメージ 1

向こうの山に見える赤い建物の辺りが奥の院

イメージ 2

 道を歩いていくと、途中左手にくじらが泳ぐ形をした「鯨岩」があります。岩の上にはちゃんと潮吹き穴があるそうです。このとき鯨岩の上には登山客が登ってむこうの山(奥の院方面)に向かって「ヤッホー〜!」と大きな声を上げていました。はたして宮島にすむ山彦は応答してくれたでしょうか〜(笑)

イメージ 3

イメージ 4

 大聖院ルートの一部にもなっているこの道は古くから弥山参道として親しまれており、ところどころの道の傍らには麓からの距離を示す標石があるのが特徴です。登山道からはこれから登る駒ケ林の頂にある大きな岩肌がよく見えます。

仁王門跡

イメージ 5

 11時35分、仁王門跡に到着しました。かつてここに建てられていた仁王門は平成3(1991)年の台風19号で倒壊した後再建されましたが平成16(2004)年の台風18号で再び倒壊してしまい、現在は跡だけになっています。江戸時代、未の刻(午後2時)以降にここから上の登山は禁止されていました。掟を破ると弥山にすむ天狗の祟りにあうと云われていたそうです。

大聖院・奥の院ルートとはここで分かれる

イメージ 6

 仁王門の隣には四差路があります。弥山山頂方面から下って来た道から見て右手の下り道は大聖院に向かう大聖院ルート、左手の道は奥の院、そして直進すると、大元(おおもと)公園・駒ケ林に向かう大元ルートです。この地点からもっとも早く下山する登山道は大聖院ルートですが、今回の目的地は駒ケ林なので直進します。

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

 ここから先の道は上り坂になります。11時43分、右に駒ケ林、左に大元公園の三差路を右に向って急な坂をよじ登り、11時50分、第2の目的地である標高509メートルの駒ケ林に到着しました。

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

 弥山山頂は大きな岩がごつごつしていましたが、駒ケ林の頂上は巨大な岩盤でできた一枚岩になっています。ここは1555年の厳島合戦の古戦場でもあり、陶(すえ)軍の弘中隆包(ひろなかたかかね)父子が討ち死にした所と云われています。ロープウェーを使えば気軽に登れる弥山山頂に比べると、駒ケ林は登山客が少ないはずなので、広い岩盤の上をぜいたくに占領してゆったりくつろげるかなと思っていたら、意外にもたくさんの登山客がいて、びっくりしました〜(^^;) 東側には、弥山山頂が望めます。

イメージ 15

 さて、ちょうど12時になったので、来るとき宮島口のコンビニで買った弁当を岩の上に広げ、「おむすびころりん」にならないよう注意しながら食べました。
 美しい景色を見ながらゆっくり食事をした後は、ここから麓まで尾根伝いの登山道「多宝塔ルート」を歩いて下っていきます。(続く)

駒ケ林(標高509m)


春の弥山登山記はまだ続いています。もう初夏なのに〜(^^;)
 笛の音色は、弥山山頂から駒ケ林へ向かう途中の水掛地蔵を通り過ぎた辺り、登山道左手の森の中にある御山(みやま)神社のほうから聴こえてきます。

イメージ 1

イメージ 2

 一旦、登山道を外れて、朱塗りの鳥居をくぐりぬけ、御山神社へと向かいます。登山道を外れるといっても数分も歩けば御山神社に到着します。御山神社は、ふもとにある厳島神社の奥の宮で、弥山山頂に近い見晴らしの良い場所にあります。神社のご祭神は、厳島神社と同じ、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神です。

イメージ 3

イメージ 4

 御山神社は、小さな神社ですが、社殿は左右にふたつ、正面奥にひとつと、三女神の数だけあります。朱塗りの社殿は、厳島神社の本殿と共通していますね。
 ところで、三女神といってもイメージが湧いてこない方もいらっしゃることでしょう。そこで、三女神に登場してもらましょう〜w
イメージ 5

※↑この絵は、JR宮島口駅と宮島桟橋の間の地下道にあるもの

イメージ 6

 さて、ここに来て、笛の音の正体が分かりました。神社の一角で笛を奏でている方がいらっしゃったのです。とても上手に奏でられていたので、まるで神社で神聖な儀式が執り行われているのかと思ったほどです。

神社正面にある鳥居の前は断崖絶壁

イメージ 7

鳥居の側には皇太子殿下(後の昭和天皇)御参拝の石碑がある

イメージ 8

イメージ 9

 御山神社の目の前は、断崖絶壁で、眼下には厳島海峡が望めます。まさに、天空の神社にふさわしいロケーションと言えるでしょう。
 ちなみに、ここは江戸時代までは、弥山の守護神である追帳(ついちょう)鬼神(虚空蔵菩薩の化身)、魔羅(まら)鬼神(不動明王の化身)、時眉(じび)鬼神(大日如来の化身)の三鬼神を祀る三鬼堂でしたが、明治初期に御山神社になりました。その後の三鬼堂は、弥山本堂近くに移されています。(三鬼堂の記事はこちら) ひとつの場所の守り神が、ある時点を境に「三鬼神」から「三女神」に変わったというのも興味深いことです。
このあと、登山道まで引き返して、駒ケ林に向います。(続く)

御山神社はこの辺り


 弥山山頂から望む絶景を楽しんだ後、宮島では次に高い山となる駒ケ林(こまがばやし)に向かうべく、山頂から下山します。

下山は「頂上岩」の右手にある道から

イメージ 1

 下山する道は、登るときとは別の道を歩きます。その道は、展望台から見て「頂上岩」の右手にあります。(山頂の標識に「弥山めぐり 干満の岩 大日堂」と示されている方向の道)

この石段の最上段近くの岩には・・・

イメージ 2

弁慶の足跡

イメージ 3

 山頂から降りる石段の最上段近くの岩には「弁慶の足跡」なるものがあります。なるほど確かに岩は人のかかと部分の足跡のように窪んでいます。
ここから下っていく山道は、弥山本堂から登ってきた道と比べると木立ちの中にあって、この日のように日差しの強い日でも涼しいのが特徴です。さて、山道を降りていくと「宮島七不思議」のひとつ「干満岩(かんまんいわ)」や「舟岩(ふないわ)」、そして「疥癬岩(かいせんいわ)」といった、自然が作り出した不思議な岩の数々に出会うことができます。

干満岩(かんまんいわ)(弥山七不思議のひとつ)

イメージ 4

■「干満岩(かんまんいわ)」(弥山七不思議のひとつ)
 案内板には「岩穴の水は、満潮の時には溢れ、満潮の時には乾く。不思議な穴で水は塩分を含んでいる。弥山七不思議のひとつ」と書かれています。直径5cm、奥行き27cmの穴です。またここには、目洗薬師地蔵があり、眼の不自由な人が干満岩の潮水で眼を洗い、お地蔵さんに祈ればご利益があると云われていましたが、今は衛生上、その習慣はないそうです。

船岩(ふないわ)

イメージ 5

■船岩(ふないわ)
 下から見上げると船の底に見えます。上には雑木が生え、下には地蔵尊が祀られています。

疥癬岩(かいせんいわ)

イメージ 6

■疥癬岩(かいせんいわ)
 不心得な人がこの岩の側を通ると疥癬(疥癬虫によって伝染する皮膚病で、ひどいかゆさをともなう)になると云われています。逆に、信心深く疥癬に悩んでいる人がこの岩に触ると、疥癬が岩に移り治るとも云われています。

 その後、山道は「大日堂」に続きます。

大日堂(だいにちどう)

イメージ 7

■大日堂(だいにちどう)
 弘法大師が真言宗の修行道場として最初に建てられたお堂と伝えられています。大日如来が祀られています。

大日堂前の石段は一部が崩れているので注意!

イメージ 8

 大日堂の前には急勾配の石段があります。石段の途中は、崩れているところがあるので注意しましょう。(芸予地震によるものか?)

三差路に到着 左手は弥山本堂・ロープェー獅子岩駅

イメージ 9

古い石柱には「これよりみやめぐり」と書かれている

イメージ 10

 石段を下りたところには、三差路があります。この三差路を左に向かうと山頂へ登るときに立ち寄った弥山本堂に戻りますが、このループになっている道が、「弥山史跡めぐり」のコースになります(一周約20分)
 さて、駒ケ林に行くには、三差路を右に向かいます。この先歩く道は、弥山登山道の「大聖院」、「大元」、「多宝塔」、「奥の院」の各ルートの一部でもあります。急な坂を降りたところには、「水掛地蔵堂」があります。

水掛地蔵

イメージ 11

■水掛地蔵堂
 親子地蔵尊に水をかけながら、子供についての願を懸けると一切の願望が叶うと云われています。

 このあと、一路駒ケ林に向かうべく山道を歩いていたら、森の向こうから笛の音色が聴こえてきました。ちょっと寄り道して笛の音色の正体を探ってみましょう。(続く)
 弥山山頂には展望台があります。1階がうどんやジュース・ビールなどの軽食がある弥山レストハウス、2階と3階が展望台、そして地下1階がお手洗いになっています。3階の展望台に上がりましょう。

弥山レストハウスと展望台

イメージ 1

3階展望台 地元ガイドさんによる弥山探検ツアーも開催されているようだ

イメージ 2

 展望台からは、山頂付近に点在する大小さまざまな岩石、弥山原生林の向こうには、多島美のおだやかな瀬戸内海が広がる360度のパノラマ風景が味わえます。かつて宮島に何度も足を運んだ伊藤博文(初代総理大臣)も、この絶景を見て、
「日本三景の一の真価は弥山山頂の眺めにあり」
と言ったほどです。あなたもぜひご自身の目で味わってみてください。

山頂の様子 「頂上岩」の上が標高535m

イメージ 3

西東能美島・小黒神島・大黒神島方面

イメージ 4

ロープウェー獅子岩駅・大奈佐美島・江田島・西能美島方面

イメージ 5

宮島の街・廿日市(はつかいち)・広島市方面

イメージ 6

このあと向かう駒ケ林方面

イメージ 7

 ちなみに、この展望台は昭和30(1955)年に建設されたとのことで、建物は長年の風雨にさらされて流石に古さは否めません。でも、建て替えようと思っても、こんなところまで建築資材を運びこむのは大変なことでしょうね。
 さて、今回の登山はここが最終目的地ではありません。これから、宮島で2番目に高い山、駒ケ林(標高509メートル)に向かって出発します。(続く)


全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

アバター
Hirolin☆彡
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

友だち(34)
  • せんじゅ鍼灸院
  • みゅう
  • マルマ
  • ☆hana☆
  • reiyon
  • (*^0^*)ミニー♪
友だち一覧
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事