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今日は、節分。
南南東に向いて、恵方巻きを食べる方もおられると思う。 その際に大口を開けて噛みついてしまい、顎(あご)を痛めたりしていないだろうか? というわけで、今回は顎関節症(がくかんせつしょう)の話。 近年、顎関節の不調を訴える患者さんが急増している。 ストレス社会のためか、昔からあったが表面化しなかっただけなのか、とにかく訴えを聞くことが多くなったのは間違いない。 いわゆる”顎関節症”は、次の3症状を特徴とし、これが慢性的に経過する。 1.口を開けづらい 2.開閉時に雑音がする 3.開閉時に痛みがある 皆さんはどうだろうか? 3つすべてが現れるわけではなく、どれか1つが当てはまれば顎関節症の可能性がある。 臨床的には、痛みがあって来院されるという人が多い。 顎関節症というと、何か顎関節にのみ限局した口腔外科的疾患のような感じがするが、そうではない。 実際はもっと一般臨床に直結した疾患であり、むしろ咬合が関与している可能性も強いと言われている。 すなわち、顎関節症とは便宜的な臨床診断名であり、疾患名ではない。 様々な病態を包括している、非常に「ファジーな」括りなのだ。 その原因、経過、転帰も当然のことながら多様である。 顎関節の構造と運動のメカニズムは左右の筋、上下の歯列、咬合の要素が絡み、複雑であるから、その中から病態を探して正確な診断に導くことは大変難しい。 例えば、本症のなかに既知の疾患としては、慢性外傷炎、関節包弛緩、滑膜炎、筋拘縮などが入っていると想像されるが、現在、その全てを的確に区別する診断法は確立されていない。 そういう事情があって、”顎関節症”という漠然とした名前で呼ぶわけである。 ただ経験上、顎関節症の患者さんには共通した特徴がある。 a.噛み合わせが深い b.咬合力が強い(又は歯軋りしている) c.歯がしっかりしている 噛み合わせが深いかどうかは、前歯を見れば分かる。ガッチリと噛み合わせた時に、上の歯で下の歯が完全に覆い隠されているようだと、deep biteだ。 また、しっかりした歯で強く噛んでいたり歯軋りしていると、咬合面が擦り減っている。 こういう口腔所見の人に、顎関節症が生じやすいように思える。 逆に言えば、歯周病で歯がグラグラの人は顎関節症にならない。 (総入れ歯のお年寄りで、顎の調子が悪いという患者さんは見たことがない。) 恐らく、「よく噛めないから」関節に負担がかからないのだろう。 どうやら顎関節症は、何らかの形で顎関節を酷使すると発症すると考えるのが妥当だ。 治療方針を決めるためのヒントは、ここにある。 その話はまた次の機会に・・・。 http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif←blogramランキング参加中!投票よろしくお願いします。
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相方が一時頬の痛みを訴え、顎関節症を疑ってみました...
結果的に、不明で痛み止めのみ処方されましたが...
数日で快方へ向かいました...
結局、原因不明の痛み...って事に!!
噛み合せってすごく重要みたいですね...
野球選手とかもマウスピースしたりしてますもんね...
歯...大事にしなきゃですね♪(((-_-)))
2011/2/3(木) 午後 0:38
噛み合わせを軽く見ると大変なことになります。
また続きの記事で書きますが、歯科治療によって「低い」補綴物を作られたせいで顎関節症が起きたと思われるケースを散見します。
噛み合わせが高いと「何かおかしい」と感じますが、噛み合わせが低くなっても患者さんは気にならないんですね。
実は、噛み合わせが低い方が怖いんですよ〜。
2011/2/3(木) 午後 1:48 [ ひろゆき ]
こんにちは。
治す方は、大変ですよね〜。
耳管開放症との鑑別も、必要だし・・・
2011/2/3(木) 午後 3:55 [ - ]
今、1歳半歯科健診から帰ってきました。
お母さんの中に顎関節の不調を訴える方がいて相談を受けましたが、その場でパッと診断して説明するのは難しいですよね^^;
2011/2/3(木) 午後 4:19 [ ひろゆき ]
うちの病院にもたくさん来られてるようです
重症な人は。医歯学系大学病院に回しているようです。
この前、重度の脳性麻痺の子供の患者さんが来られ、頻繁に舌やハブを自分で噛んでしまい、口内炎になってしまって、固い物や大きな食材は口の中を傷つけるので、お粥にさせないと。(x_x;)。なんですと相談に来られたようです。
やはり、顎関節の動きが極度の筋緊張によって噛みあわせが悪くなっているのが原因のようで、先の障害者専門の歯科に紹介状を書いたようです。
これは特殊な患者の例ですが、
噛みあわせはいろいろな内臓の病気と関連してくるようですね
齢よりは会話が減ってきますから、こういう人も顎関節を動かす周囲筋の衰えが障害を生む原因にもなるということを聞きました。
お歳寄りには会話環境は必要ですね。
2011/2/3(木) 午後 4:56 [ - ]
不随意運動がある人は、そもそも噛み合わせがはっきり決まりませんね。
たぶん、極度の筋緊張を薬で緩和するところからやらないといけないでしょう。大変だと思います(ーー;)
お年寄りに関してですが、こと「顎関節に限って」言えば、咀嚼筋の力が衰えている人の方が問題は少ないようですよ。
ただ、誤嚥性肺炎が怖いですから、口腔周囲筋のリハビリは今後クローズアップされてくるでしょうね...。
2011/2/3(木) 午後 5:51 [ ひろゆき ]
内緒さん、書き込みありがとうございます。
そうですよ。顎関節のことは歯科に御相談くださいね。
整形外科でも構いませんが、咬合は歯科医にしか分からないと思いますので。
2011/2/4(金) 午前 10:29 [ ひろゆき ]
こんばんは。
軽度の顎関節症です。
次の記事を楽しみにしています。
2011/2/4(金) 午後 9:52 [ キャプテン ]
ありがとうございます。
次の記事では、顎関節症の治療の実際、自分で実践できるリハビリ法などを書きたいと思っています。
2011/2/4(金) 午後 10:08 [ ひろゆき ]