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トマス・ケイヒルの「世界の要」シリーズの第2弾が
『ユダヤ人の贈り物〜文明をつくりだした砂漠の遊牧民』です。
これは「旧約聖書」にまつわる話です。
私は中学時代、塾の先生に「教養として必要になるから」と言われ(ヘンな勧誘ではない)、ひと通り
『旧約聖書』は読んでまして、「旧約」と言えば「ソロモン王とシバの女王」のイメージですね。
この本ではユダヤ教の始まりとなる「アブラハム」(アブラム)の物語から始まります。
彼はある時「声」を聴きます。
その声はアブラハムに「約束の地」のあることを示唆します。
そして、ユダヤ人の長い旅が始まり、受難の歴史が始まりました。
「モーゼの十戒」や「ダビデ」など、知ってて損はない逸話が続きます。
ここを一通り読めば『パレスチナ問題』も少しは分かるし、「ルーブル美術館」に行っても楽しさ倍増でしょう。
著者トマス・ケイヒルはこのユダヤの理念がヨーロッパの理念を創ったのだと解釈しています。
私は欧米の人間ではないので、ユダヤ人がいなかったら人が弱者へ手を差し伸べる(福祉の理念かなあ…?)ことがなかったとは思いませんし、むしろ一神教の弊害を思ってしまうのですが、理念のベースを知る上では役に立つと思います。
それから、私は勉強不足で知らなかったのですが、昔の人は神の名を知っていたということに驚きました。
(母音表記がなかったので、今はその文字をどう発音していたのか分からないそうです)
そう思うと、昔の人は神をこんなに遠くには感じてなかったのでしょうね。
私は「0」からではなかったけれど、この巻に関しては前以ての知識はまるで必要ありません。
深く深く考えさせられる一冊です。
今思うと、『旧約聖書』はあんな子供用じゃなくて、本格的なものを読んでたらもっと興味持っただろうなあ…と思います。
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