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さて、今回紹介するのはスコットランド古代学協会研究員であるローレンス・ガードナーの『失われた聖(アーク)櫃〜謎の潜在パワー』に続く第2弾『聖杯の血統〜イエスの隠された系譜』です。
どういう本かと言いますと、ダビデ王から連なるメロビング王家の血をひくイエス・キリストと呼ばれた紀元のころ生存した男性と、彼と結婚した女性とその子孫の災厄の物語です。
映画「ダ・ヴィンチコード」を観た人はピンとくるでしょう。
ちょっと調べてみたし、ちゃんと読んだけれど、どっちが先だか何にも載っていなかったのでよく分からないのですが、載っていなかったということは関係ないのかなあ…?
(ダ・ヴィンチちょっとも出て来なかったし…)
私たちは(いや、私は違うけど)、永い間ローマカトリック教会が創った聖書をイエスの教えと信じてきました。
しかし、20世紀中盤に起きた相次ぐ書物の発見で、事態は大きく変わりました。
「死海文書」「ナグ・ハマディ文書」と呼ばれるそれは、1世紀に書かれた文書として当時のイエスの言葉を含んでいるのもだったのです。
そこで明らかになったことはたくさんあるのですが、その中でも注目されたのが、マグダラのマリアとイエスの親密な様子でした。
実は我々が手に出来る聖書にもイエスが「独身」だったと断言している文はないのです。
この本では、マグダラのマリアとイエスのロマンスよりも彼らに繋がる系譜とそこから広がる系譜の永い永い受難の物語が主体となっています。
実はかなり最初のところで飽きてしまった私は、巻末の系図を先に読み込みました。
そのせいで随分あとが読み易くなりましたね。
元々、系図好きなのもありますが。
アーサー王など出てくるその系図は一見ファンタジーのようですが、迫害を受けながらも続くその血の系譜に圧倒されます。
私はそんな系図の話よりも作者の政治観の方が興味深かったです。
教会も王家も所詮、支配する組織なのですから。
ローマ帝国はキリスト教を国教にするにあたり、イエスの教えを自分たちの都合のいい様に変えていきました。
しかし、それには聖書で書かれている通り、マグダラのマリアを特別扱いするイエスに不平を言い、マリアに嫉妬した弟子たちの手も加わっていたのです。
そして、次の本に繋がります。
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