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ようやく『ダンケルク』を観てきました。
第二次世界大戦、ポーランドを制圧したドイツ軍はフランスを攻撃し、連合軍はついに北端のダンケルクまで追い詰められた。
ドーバー海峡を挟んでイギリスをのぞむその地に、英仏連合軍の兵士40万人が取り残されていた。
イギリス軍の兵士トミーは船に乗る優先順位を得られずじまいの中、帰還への策を練る。
対岸のイギリスでは、民間船の徴収による救出作戦を追行するが、船の船長であるドーソンは軍に船を渡すことはせずに自らダンケルクへ向かった。
そして、イギリス空軍のパイロットのファリアは、空爆に曝される兵士たちを救う為に数的不利を顧みず出撃した。
この3人の物語がダンケルクにおいて集約されるのですが、実は時間軸がメチャメチャで、「あの船があるということは…」とか、ちゃんと考えながら観てないとサッパリ分からなくなります。
私はこの映画が始まる前に載った読売新聞の評論をすごくマジメに読んでいたおかげで、どこが解り辛いのかも分かっていてこんがらかることは殆どありませんでした。
「あ、ここが解らなくなるところだな…」って、言うのも分かったから、本当に優れモノでしたね。
場面が替わるときに、一方「その頃」ではない、って言うね…。
映画の主軸はダンケルクのトミーです。
(まあ、誰も知り合いがいないので、名前は全然出て来ません。)
ドーバー海峡を越えて来る船はイギリス兵優先だけれども、部隊を喪ったトミーは列に加わることが出来ず、なんとか割り込もうとがんばります。(フランス兵はその後、どうなったのか?とても気になりますが)
その中で、もの言わぬ相棒と奮闘するのですが、二人とも殆ど話さないけれど故郷へ帰ろう、生きようと言う思いが寡黙な行動でも読みとれます。
そんな中、じりじりとドイツ兵が迫り、空爆によって船が沈められる状況になります。
フランス軍は、イギリス軍の艦隊が救出に来ると期待しますが、主力は本土決戦(つまりはイギリス防衛)の為に使わないと言われます。
その替わりに民間船を徴収したと―
船長のドーソンはまだ若い息子とその友人?と一緒に船を出します。
もう、男の中の男って感じです。
この戦線については「刑事フォイル」でもやっていましたが(ここじゃないかも知れないけど)、漁師とかたくさんの民間人が行ったようですね。
イギリス国内では色んな意見の人もいたようだけど、「反戦の人=ドイツの言いなりになろう」、だったようです。
(そういう意味でも「刑事フォイル」は面白い)
ダンケルクの将校たちの「本土で迎え撃つ!」っていう空気と、イギリス内陸部では温度差があります。
やりたい放題のダンケルクの状況を知ったパイロットのファリアは、それを救いに行くのです。
三者の時間は微妙にずれていていますが、少しづつ少しづつ、距離と比例するように近づいていきます。
そして、終盤に集結する感動?
よかったね〜、と言う終わりではないです。
しかし、それぞれのエピローグも過剰な演出もなく、淡々と流れます。
すごく短い時間の話だけれど、長い物語を観たような深い味わいの残る作品です。
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