あ〜、色々ありました。
書くこと結構あったのに、インターネットが…。
なんとかマシになったので、まずはこれから。
ノルマの厳しい営業職の青年が、あるとき出会った小学校の同級生と名乗る青年によって生きることの意味を思い出すお話。
すごく有名な原作の映画化ですが、本は読んでません。
ですが、多分あのアタリがオリジナルかなあ…と、察しながら観ました。
いやあ、泣いた…。
泣いたねえ。
最近観た映画で断トツに泣いた。
(レビューすっ飛ばしている感動作と言われる映画もあるんですが、まったく感動しなかった…)
まずは主人公。
大人から見れば…と、言うか第三者が見れば、あんなスゴイパワハラ、レコーダーにでも録音して訴えればいいのに…って感じですが、当事者っていうのは恐ろしいもので、この世界が全てのような感覚なんでしょうね。
私は、小さい頃から「この世界を飛び出したい」願望が強い子供だったので、学校の世界もそんなに重要に思わなかったんだけど、大体の子供たちは学校の外の世界を考えられないんだろうなあ…。
主人公もまさにそんな状態で、自分を壊してまで働く必要なんてないのに、自分を追い詰めます。
そこへ現れた、自称・同級生のヤマモト。
南国の風そのもののような爽やかな…そして、ひたすら明るい笑顔にすぐに心を開いてしまいます。
もちろん、話はそんなに簡単ではなくて、もう色々葛藤があった末のタイトルのセリフにつながるワケです。
「ちょっと今から仕事やめてくる」
この開放感は、なんて言ったらいいんだろう!
このカタルシスだけでも見る価値のある映画です。
皆さん、少なからず思い当たることはあるでしょうし、誰かに伝えたい思いもあるでしょう。
確かに一生懸命がんばることは素晴らしいことです。
でも、自分以上に大切なものはないのです。そして、自分を労わることが自分を大切に思ってくれている人にとっても嬉しいことなのです。
後半は「ヤマモト」から見たアンサーストーリーで、これを蛇足と思う人もいるとは思います。
けれど、私にはこの部分がとても心に響きました。
自死に向かう人…だけど、周囲の人は死なせまいと本当に思っていたんだよ。というメッセージです。
死んでしまった人には決して届かないけれど、これこそが苦しんでいるみんなに知って欲しいことです。
そして、身内の自死に打ちひしがれている人間が、他人によっても救われることがあるということ。
この映画の前半の主題でもある世界を広げようと言うメッセージにも増して、後半のこの部分は私にとって痛いくらいの物語でした。
役者さん、みんな素晴らしかったです。
福士蒼汰さんの出ている映画もドラマもそう言えば見たことなかったんですが、本当によかったです。
彼の代表作になるんじゃないかな?
等身大の実直な若者を上手く表現していた工藤阿須賀さんもよかったです。
圧巻は、主人公の上司の吉田鋼太郎さん。
本当に嫌な上司だった。
映画館出てから思ったけど、この上司も世の中怒鳴り散らさなくても、部下を威嚇しなくても業績を上げている人間がいるという社外の世界を知らない可哀想な人だったんだなあ…。
パワハラがトラウマになっている人はフラッシュバックが起こるかも知れないので、おススメ出来ませんが、それ以外のあらゆる人に見て欲しい映画です。