中将の君のひとりごと

歴史とサッカーが好きな私のオススメを紹介します。最近はもっぱら旅人か、映画評論家気取りですが…

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先日、直木賞作家の時代小説家・杉本苑子氏が亡くなられました。
代表作はやっぱり、世阿弥の人生を書いた「華の碑文」でしょうか。
舞台になった作品も多いだけでなく、舞台の原作を手掛けるなど、能に限らず演劇に造詣の深い方でした。
(と、いうか、そっちが専門?)

私が出会ったのはこの「傾く滝」からで…、って言うことにしてしまえば、結構美談になるんでしょうが、残念ながら図書館で借りたりしてもう何冊も読んでいて、多分キッカケは「歴史を〇〇した女性たち」系の本からでした。
そんな高校時代、クラスメイトがいきなり「どうしても読ませたい小説がある」と、言ってきたんですね。

当時も結構読書はするものの、今と同じように専門書が殆どで、小説系は読まない自慢ではないけど、正直「何で人が作った話なんかを読まなきゃならんのじゃ」と、私にはかったるくて「そのうちにね〜…」と、延ばし延ばしにしていました。
すると、友人は業を煮やしてこの文庫を持ってきて、無理やり私に貸したんです。
電車通学の私は下校から読み始め…

恐ろしい程ハマってしまったんです。
この「恐ろしい程」と言うのは、決して誇張ではなくて、貸した当の本人が私の様子が心配だと、共通の友人に相談したくらい…(苦笑)
(相談された友人から聞いた)

「傾く滝」の内容は江戸時代後期、浪人の宮永直樹とのちの八代目・市川団十郎となる新之助との出会いから始まるドロドロの愛憎劇…。
ちなみに八代目の異母弟が劇聖と言われた九代目・市川団十郎で、彼の時代に明治維新を迎え髷を落とした近代歌舞伎に挑戦したりするのです。
九代目の写真は残っていて、「顔長いな〜」って、感じなんですけど、八代目の錦絵も顔長いし、確かに似てるんですよね。でも、八代目は男前として評判高かったのですから、よく分からない…。
土方歳三なんていつの時代でもカッコいいんだけどなあ…。時代そんなに変わらないのにね。

とにかく美青年の八代目は三十代で独身のまま、謎の自害をしてしまうんですね。
歌舞伎十八番を作ったりした七代目の借金問題とかあったらしいですが、親の借金返済とかいつの団十郎もなあ…って感じです。(血のつながりはない。九代目で血統は断絶。11代目が見込まれて襲名した。ちなみに十代目は追号。松本幸四郎とかも全然関係ない人が継いでいるんだよね…)
八代目の当たり役は「助六」などの成田屋の十八番と、彼の為に書き下ろされた「与話情浮名横櫛」(ヨワナサケウキナノヨコグシ)。
「切られ与三郎」です。

「傾く滝」は、この「切られ与三郎」誕生の話なんですね。
ひたすら美しい男性陣と、どうしようもない結末。…ハマったなあ(笑)
友人が心配したのは、すぐに本を返して自分で買ったことと、団十郎を描きまくっていたせいでしょう。
あんな美しい描写の登場人物を絵にするというのは、普通のことだと思うんですけどね(笑)

とにかく、この出会いから、私は小説も(!)読むようになったと言っても過言ではありません。
殆どの作品が、読み終わった後爽やかな作品ではないんですが、人の情念と美徳を書き切った作家でした。
 ご冥福をお祈りします。

言いたいことは、この倍くらいあったけど、クド過ぎるんで端折りました。
パソコンが一進一退で…。
あと、「風の群像」を大河ドラマにしてくれないかなあ?

何も見ないで書いたので、誤字は後で確認します。

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久しぶりに行った本屋さんで(隣のビルに大型店が入った為に、そっちの本屋ばかり行っていた)、山積みになってた本です。
 
「弥助」の名を見て、歴史好きな人ならすぐに…とは、言いませんが、信長好きな人の半分くらいならすぐに、
「ああ、黒人のね…」って、分かるでしょう。
彼は宣教師のヴァリニャーノが連れてきた召使?(そもそもは奴隷、もしくは傭兵だったと思われるが、実際の身分はよく分からない)で、すでに日本で確かな実績を残していたオルガンティーノが織田信長に引き合わせて、信長の家臣となった黒人です。
 
彼の人生を現在、日本大学の講師をしているイギリス人のロックリー・トーマス氏が、英語圏の読者向けに執筆したのが、この本です。
なので、とにかく分かりやすい!
私たちも、安土・桃山時代だったら異国人と変わらないわけですから、弥助とトーマスさんが感じることを感じるわけです。
しかも、著者の日本史に対する造詣もかなりのものなので、日本人から見ても物足りないところもありません。
 
弥助自体は「世界ふしぎ発見」やゲームなどで取り上げられたので、知っている人も多いと思いますが、この本の見所は、「この時代に黒人サムライがいたんだ」ではなく、弥助の生きた人生そのものにあります。
丹念に弥助の生きた時代のヨーロッパ、ヨーロッパから日本への航路、そして日本について書かれ、弥助の出自への考察も成されています。
それも、自論の押し付けではなく、様々な可能性を述べています。
実際、「ふしぎ発見!」で言われていたことがあんまり根拠がないことを知って、ガッカリはしたけれど、仮説に合わせた証拠を無理やり挙げるのは間違っていることなので、作者の姿勢は素晴らしいと思います。
 
その弥助の人生は、本能寺の変の1年三ヶ月前に信長にとり立てられ、変の時に二条城で明智光秀の軍に投降して、イエズス会に帰されたことまでしか判りません。
おそらく主人であったヴァリニャーノと日本までの航海を共にしたであろうけれど、果たしてどこから同行したのかは判らないのです。
しかし、遠い異国の地から来た黒人の従者が日本語を勉強して、天下人になるであろう信長に気に入られ、とり立てられたと言うだけで、どれ程波乱の人生だったか…。
 
しかしながら、黒人の人々が作品に採り上げられることはあっても、彼らが自ら語り出すようになるには、あと300年はかかるので、弥助自身が数奇なその運命にどういう思いで立ち向かったのか、殆ど分からないのが残念でなりません。
ただひとつ分かるのが、恐らく彼が本能寺に於いて、主人・信長からの何らかの命を受け、それをいのち懸けで遂行し、二条城で奮戦していたという点から、主人である信長に対して他の武士と変わらぬ忠義を抱いていたであろうということ。
そうでなかったら、本能寺から安全な場所へ逃げていたと思うからです。
(弥助にとって、信忠軍の中に逃げることが一番安全と思えた線もなくはないけど…)
 
そして、まだ黒人への差別の少なかった世界に於いて、ひときわ黒人差別の外にいた日本の中で、好奇の眼差しだけを降り注ぐ人々の中でただひとり、黒人の従者を理解しようとした信長のフラットな性格が、際立っています。
そう感じるのは海外の人も同じようで、興味深いです。
 
海外の…と、言えば「差別意識」を封じたふりをしたこの世界のウソが至るところで暴かれる世の中で、弥助が、例え400年以上昔の人間とはいえ、彼の存在が今の世界に何を語りかけているのか、私たち日本人には想像出来ないくらいの広がりを見せます。
多分、当事者であるがゆえ、日本人には最後までピンと来ないと思います。
 
そんな難しいことを抜きにしても、弥助の感じた戦国時代の日本での驚きと感動を一緒に追体験できる貴重な本です。
是非多くの人に読んで欲しいし、ハリウッド映画化すればいいのに(笑)、なんて思います。
(弥助目線で描いて欲しいので、日本映画じゃダメ)
 
私は買った日に2回読みました。
(久々にマジメに本の感想書いたけど、上手くいかないなあ…)
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一年以上前に読んだ本です。
いわゆる「本能寺の変」と呼ばれる政変の本質に迫る傑作です。
 
本能寺の変…黒幕説の本がいっぱい出てます。
子孫と名乗る方の書もその類です。
まあ、実際にそのことが受け継がれることはなかったろうから、仕方ないですが…。
 
諸々の本に書かれる黒幕は、羽柴秀吉、徳川家康、足利義昭、おおむねその3人で、あとは朝廷や四国勢?と言ったところでしょうか?
色々読んできましたが率直に言って、黒幕説は全部間違いでしょうね。
この本に出会う前からそれは思っていました。
黒幕による根回しがあったなら、細川家にも話がいくでしょ。
 
あんまりネタバレになることは書かない方がいいので、紹介は難しいのですが、一番目が開けた部分は何と言っても「幕府論」です。
本書で例として挙げられている鎌倉幕府三代将軍実朝暗殺の時ですが、例えば将軍が暗殺されて、その場に後継者がいない時…幕府はどこに存在するでしょうか?
 
 
私がこれを読んですぐに頭に浮かんだのが、少年マンガの「聖闘士星矢」です。
地上に定期的に顕現する女神アテナの元に集う聖闘士たち…その聖闘士を取り仕切る機関が聖域(サンクチュアリ)です。
さて、この物語、現代のアテナこと城戸沙織は13年前の政変を逃れて日本で成長するのですが、聖域が存在するのはギリシャなのです。そして、アテナの居る場所としてあった聖域ですが、アテナが失われた13年間、聖域はギリシャにあって存在したのです。
 
 
返って分かり辛くなった感があるので、日本史に例えますと、徳川14代将軍家茂が京都で死んでも、幕府は江戸に存在し、武士を統括する機関として機能を果たしていたと言うのはどうでしょう?
 
本書の例である鎌倉幕府の実朝の件でも、将軍暗殺後も幕府としての行政機関は北条家を代表する鎌倉武士団によって支えられ、それによって天皇の反乱という未曾有の事態すら勝利をおさめたのでした。
そして、将軍暗殺というのなら、この時代まさに該当する出来事がありました。
 
それが、将軍義輝の暗殺です。
その後、紆余曲折を経て将軍になったのは義輝の弟・義昭ですが、彼を義輝と同じ将軍と捉えるから色々誤解が生じたのでしょうね…。
 
義輝暗殺ののち、新しい将軍を擁立しようとしたのが幕府の人間であることは間違いありません。
そしてその呼びかけに応じて尾張の大名が立ち上がったのでした。
これは詳しい信長の本を読んでいる方ならご存知でしょうが、信長は父親の代から室町将軍と深い関わりを持ってきました。
その延長にあるのが義昭を伴っての上洛で、それは室町幕府の意向であったのです。
 
ここまで読んで、ピンとくる方もいるでしょう。
つまり、この後に信長が行った将軍義昭の追放をもって室町幕府の終焉と見なすのは間違いということです。
 
ここまで書いてタイトルの明智光秀がまだ出てきてないのはなぜでしょう。
その光秀の正体こそが、この政変の本質を知るキーワードなのです。
 
いやあ、この良書はみんなに読んでもらいたい!
ここには、全てを破壊する魔王たる信長は存在しません。
ただ、最期まで旧体制との共存を模索し続けた政治家としての信長の苦悩が書かれています。
私はこの信長の姿に惹かれずにはいられませんでした。
 
人が作り上げた信長像に物足りなさを感じる方は是非新しい信長を見つけてください。
 
 

まどみちおさん 訃報

詩人の、まどみちおさんが亡くなられました。
 
小学校のころ、友達のいない私は図書館で読む、「まどみちお詩集」が唯一心を満たしてくれる存在でした。
…って言うのは盛り過ぎなんですが、小学校4年生くらいのときハマッたなあ…。
今もなんかあると、詩を書いてしまうのはきっとここに土壌があるんでしょうね。
 
なので、昼のニュースで知ったときに涙が止まらなくて、食堂で大変でした。
 
本当に、生涯現役だったんですね〜。
私にとってはカミサマみたいな人でした。
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書店で見つけた本です。
「世界の四大花園」の言葉に惹かれて手に取ったんですが、予想以上の美しさでした。
 
ペルーのロマス・デ・ラチャイ。
南アフリカのナマクワランド。
オーストラリアのリースフラワー。(場所がいろいろある)
チリのパタ・デ・グアナコ。
おおむね、この四ヶ所、三大陸の花園…南半球だと気付かれる方は察しがいいです。
 
ペルーのロマス・デ・ラチャイは基本砂漠で、エルニーニョから起きる霧がもたらすまさに奇跡の花園です。
そして、南アフリカのナマクワランド…。表紙のデイジーだけでなく、本当にキレイ…。
神々の楽園と言っていい、美しさです。
あとのふたつは、ここでしか観られない幻の花。
 
写真がいっぱいで、尚且つその写真のクオリティがハンパない。
写真家の野村哲也氏が実際に聞き込みをしてそこに行って撮ったものなので、当然なんでしょうけど、キレイです。
そして、うらやましい!
この花園の美しさはきっと目で見て、いや花々に囲まれて初めて感じる奇跡なんでしょうから…。
 
出来ることならもっと大きい写真で観たかった!と、いうのは拭えませんが、1050円の価格であれば満足の本です。
天国の美しさを是非ご覧下さい。
 
私の職場の近くに、四季の花のシーズンに混み混みになるだだっ広い公園があるんですけど、周りの道路が大渋滞して大変なんですよね…。

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