海洋戦略研究

軍事戦略、管理思想、情報、金融経済、国際情勢、ロジスティックス、IT技術等を考察、良質な軍事、管理、情報知識の提供を目標!

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『戦争の家』

 ジェームズ・キャロル『戦争の家−ペンタゴン【上巻】』大沼安史訳、緑風出版、2009年、3,400円+税は、1941年9月11日ペンタゴン=「戦争の家」の起工(レズリー・グローヴズ)式から、この戦争マシーンが、第二次世界大戦の戦略爆撃(カーチス・ルメイ)、原爆投下(カ−チス・ルメイ)、核の支配(マンハッタン計画レズリー・グローヴズ)、冷戦を通じて、いかにして米国の主権と権力を簒奪し、軍事的志向を獲得したかを描いている。
 戦争の家−ペンタゴンが、核を開発し、実質的に核兵器を実行する権限を握り、それに伴い国家安全保障という名の下に、実質的な権限を握っていく過程を描いている。その過程の被害妄想(パラノイア)に基づく体系化された思い込みであったとする。
 本書の主人公は、ペンタゴンの工事現場監督陸軍工兵隊レズリー・R・グローヴズ大佐、准将で、1943年1月からはマンハッタン計画の監督者となり、原爆の開発、実験、十日に影響を与えていく。
 もう一人の主人公が、カーチス・ルメイで、米陸軍航空隊戦略爆撃担当者で、原爆投下部隊の司令官で、戦後米空軍の立役者となり、先制核攻撃を主張する。
 著者は、この2人を軸に、著者の父親(空軍特別捜査局)と自己の体験とを絡ませて、ペンタゴンの威嚇的な戦略思想を描いている。
 分厚い本で読み応えがあり、いかにペンタゴンについて、知らなかったかを思い知らされる本である。米国の軍事思想、外交に関心ある人にお勧めしたい本である。図書館から、近くの図書館になければ相互貸借で、借りて読まれることをお勧めします。

註:ジェームズ・キャロル『戦争の家−ペンタゴン【上巻】』大沼安史訳、緑風出版、2009年、3,400円+税
  「哀悼! 2009年陸軍記念日・東京大空襲」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/58952172.html
  「ペンタゴンの由来」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/49193178.html

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この様な夢をみる人間は器が小さい。
真の世界制覇、覇権を執るには?

ペンタゴンだけでなく、 CIA 他の組織群は、一般市民からすれば恐ろしいほどに大きな情報と戦略を抱えているのです。

2010/6/6(日) 午前 1:17 [ - ] 返信する

グローバルな視野と思考を持っているのです。

しかも、さらに地球上のこと以外、つまり宇宙全体に関しての知識と理性についても少しは知っているのです。

我が国はそういった表立った機関はありませんが、しかしほんの一部の人々はそういった情報と権力を握っています。

2010/6/6(日) 午前 1:26 [ - ] 返信する

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ぶるー様、米国の軍事・情報機関は、大した物ですが、それでも世界を支配するほどの力はありません。むしろ力の限界を知った上で行動すべきでしょう。

2010/6/6(日) 午前 8:42 [ hiromichit1013 ] 返信する

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