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 小野の街を歩いた後は、粟生線の電車で鈴蘭台へ向かいました。粟生からやって来た電車は5000系の5019F。現在、神戸電鉄で一番新しい電車です。製造は平成10年だったかな?と、なると21世紀になってから新製車って入っていないんですね・・・。走り出すと阪急調の車内にGTOのインバータの音が響きます。う〜ん、新鮮(!?)です・・・。

 電車はのどかな東播の丘陵地帯を走ります。小野市・三木市そして神戸市西区と進みます。神戸市に入るとだんだん山が険しくなってきます。普通、鉄道はターミナル駅から遠方になるに従って山間部に入って行きますが、この神戸電鉄は神戸に近い程、山が険しくなります。50パーミルの勾配も決して珍しくありません。

 そんな鈴蘭台は神戸の街から50パーミルの勾配を上った所にあります。周りの街は元々小部と呼ばれていた集落でしたが、戦前、神戸電鉄の前身である神戸有馬電鉄(略して神有)が分譲地を売り出した事から街は始まりました。

 その分譲地は「関西の軽井沢」と称され、夏は涼しい別荘感覚の住宅地として人気を博しました。なお、名称の鈴蘭台の“○○台”は戦後全国各地で誕生した“○○台”の先駆けでもありました。そういえばわが地元にも“低地”なのに「せんげん台」って場所がありますねぇ・・・。


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 乗って来た粟生線は鈴蘭台で有馬線と分かれますがその分岐のしかたはご覧の通りで、無理やり大きく左へカーブしながら50パーミルの勾配を登るというもの。これは結構珍しいレイアウトではないかと思います。子供の頃からここは「凄いな!」って思っていた場所なんです。通勤電車が15分間隔でこのような線路を走っている所は全国でもここだけではないでしょうか。


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 反対の新開地側にも急勾配が存在します。神戸の市街地から複線で50パーミルを登って来ます。昔、この50パーミルを電車が降りるとき「なんでもっと早く走らないのだろう・・・?」と思いましたが、考えたら危なくてスピードを上げられないんですよね。尚、ここ鈴蘭台には神戸電鉄の車庫や工場が存在しています。


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 日が暮れて来ました。粟生線のからの電車が入線して来ました。でも、この電車を見送って次の始発電車で50パーミルの急勾配を降りて行きましょう。


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 始発電車は2ドア車でした。車内に入るとかなり「オリジナル」が保たれていました。「押さえ金」のドア、広い「貫通路」・・・。これこそ「神鉄」の車内です・・・昔のですが・・・。

 急勾配・急カーブを「くねくね」・「そろそろ」と走ること約10分、本来の神戸電鉄の始発駅である湊川に到着しました。

 駆け足で回った関西での二日間もそろそろ終わりに近づいて来ました。最後は「新しい神戸」を象徴するベッドタウンへ向かう電車に乗る事にしました。

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