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常林寺は観光寺院では有りませんが、通称「萩の寺」として、少しは知られた存在かもしれません。
萩の花が咲く季節には、写真撮影をする人達が集まってきます。
常林寺は、ローカル線の叡山電車の出町柳駅のすぐ近くにあります。
ここは、天正元年(1573)に創建された浄土宗のお寺です。
当初、御所付近の寺町通の荒神口付近にありましたが、寛文十一年(1671)の大火により焼失し、現在の地に移転したそうです。
昔、常林寺は、隣り合う正定院、長徳寺と共に「砂川の三軒寺」と呼ばれていたそうです。
明治末までは、これらのお寺の背後(東)には、砂川という川が勢いよく流れ、この3軒のお寺は今の高野川(鴨川の上流)の河原と砂川に挟まれた中州に孤立したように建っていたことから「砂川の三軒寺」という名前があったのです。
その頃は、東の吉田地区、田中地区の集落は遠く、ずっと東側に田んぼが続いていたそうです・・今では想像できませんが。
幕末期には若き日の勝海舟が常林寺を宿坊としてしばしば泊まっていたとも言われています。
常林寺は、砂の中洲の上に建っていたお寺のため、今も境内を掘ると砂の層が出てくるそうです。
萩はこういった土壌を好むそうで、石畳を隠すほど成長した萩が美しく花を咲かせています。
この日も、カーテンのように参道を覆っている萩を撮影するため、一眼レフを抱えたお年寄りのグループが集まっておられました。
もし、この季節に河原町今出川、出町柳付近に来られた際は、一度ご覧になってください。
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