京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

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泉涌寺の塔頭、即成院で行われた「二十五菩薩お練り供養法要」の続きです。


二十五菩薩の先頭は、境内の地蔵堂に祀られている僧形の大地蔵菩薩さまです。阿弥陀如来様の化身ということで先導されるそうです。
その後は・・

観世音菩薩さま
大勢至菩薩さま
薬王菩薩さま
薬上菩薩さま
普賢菩薩さま
法自在王菩薩(文殊菩薩)さま
獅子吼菩薩さま
陀羅尼菩薩さま
虚空蔵菩薩さま
徳蔵菩薩さま
宝蔵菩薩さま
金蔵菩薩さま
金剛蔵菩薩さま
山海慧菩薩さま
光明王菩薩さま
華厳王菩薩さま
衆寶王菩薩さま
月光王菩薩さま
日照王菩薩さま
三昧王菩薩さま
定自在王菩薩さま
大自在王菩薩さま
白象王菩薩さま
大威徳王菩薩さま
無辺身菩薩さま
・・・25の菩薩さまが順番に登場します。



この行事は江戸時代から受け継がれているそうで、平安時代中頃以降に流行した浄土信仰を演劇的に表現したものです。浄土信仰の広まりにより、人々は死ぬ時に、阿弥陀如来に救ってもらい極楽浄土へ行くことを切望するようになります。
阿弥陀如来の来迎によって極楽浄土へ導かれる様子は、絵画の「阿弥陀来迎図」に画かれ、寺院や個人の家では、「迎講(むかえこう)」が盛んに行われましました。
「二十五菩薩お練り供養法要」も二次元の絵画「阿弥陀来迎図」を三次元的に再現したものなので、当時の人には大きな感動を与えたのでは・・と思います。




先頭の大地蔵菩薩の方は、前方が見え難いのでしょう・・かなりゆっくりと歩いていました。次は舞を舞いながら観世音菩薩、大勢至菩薩が軽やかに歩みます。後ろの方は、小学生の子供さんも菩薩の面を付けて登場していました。(写真は、先頭の大地蔵菩薩、観世音菩薩、大勢至菩薩、普賢菩薩のお姿です。)





さて、即成院は、観光寺院としては、ほとんど取り上げられることは有りませんでした。
しかし今年からは注目していただきたいと思います。あの重文の阿弥陀如来と25菩薩が一般に通常公開されたからです。



阿弥陀如来は高さ5.5メートル、他の二十五菩薩も1.5メートル程の見事な存在感です。25菩薩全部が揃っているのいは日本でここしか有りません。(それに、左右の治まりが悪いので、プラスで確か、如意輪観音菩薩も加えられています。)




これらは、元は平安末期の寛治八年(1094)に造られたもので、寺伝に拠れば、「往生要集」で知られる恵心僧都(源信)の作といわれています。しかし近年、国立博物館等の調査により、代表的な平安仏師として知られる定朝とその弟子による名品と判別したということです。



25体中の約3分の1がこの時代のもので、残りが江戸時代の後補、また阿弥陀如来の光背も江戸期のものです。全てが平安期であれば間違いなく国宝指定されているのですが残念です。
しかし、平安時代作のものはその美しさが際立ち、特に観世音菩薩は素晴らしく美しいです。




今春の東京国立博物館での「最澄と天台の国宝展」にも25菩薩中の名品3点が出品されているのでご覧になった方もあると思います。
(話はそれますが、私は昨秋に京都でこの「最澄と天台の国宝展」行っていますが・・良かったですね。延暦寺蔵の「聖観音立像」には本当に久々に感動させられました。曼殊院の「黄不動」や兵庫の一乗寺の「伝教大師像」とか・・とにかく凄かったです。)




即成院の25菩薩は、京都観光の際には、少なくとも一度は訪れていただいきたいお勧め仏像です。
(通常、無料で本堂に上がれますが、その奥の内陣の特別拝観料金はは500円です。)
次回も少しだけ即成院を補足します。
那須与一の墓とかもやはり書いた方がよい様なので・・・。

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