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このブログでは初めての滋賀県のお寺です。
滋賀は子供の頃から、琵琶湖での釣りや水遊び等で親しんできたので大好きな県ですが、寺院や神社に行ったのは、まだ10ヶ所程度かと思います。
白洲正子さんの本では、近江の国は日本の原風景が一番残っている場所として魅力的に描かれているので、これからも色々行ってみたいと思っています。
ついでですが、東京近郊の方には朗報です。
11月3日スタートの東博の特別展「仏像」に、あの滋賀県一の仏像・・いや日本一という方もいる、門外不出の渡岸寺(向源寺)の国宝「十一面観音菩薩像」が出品されます。
この仏像を見るために日本中から滋賀県の鄙びた高月まで行った人は数え切れません。こんな機会はめったにないでしょう。必見です。
さらに、国宝の京都の宝菩提院(願徳寺)の「如意輪観音菩薩半跏像」(これも好きです)や元興寺の「薬師如来像」も出品され、円空や木喰の作品も多数出るようで、実に羨ましい企画展です。
さて、今年は天台宗開宗1200年の記念の年で、比叡山延暦寺などで色々な行事が行われているようです。琵琶湖の東(湖東)にある天台宗の3つのお寺、西明寺・金剛輪寺・百済寺でも、記念行事の一環として、これまでは秘仏として開帳していなかった本尊を期間限定で公開しました。(9月18日〜10月27日)
金剛輪寺の秘仏開帳は6、7年ぶりのようですが、西明寺と百済寺は住職1代に1度で50年ぶりとか、今後見られないとかで・・話題になったようです。
紅葉時期は、付近の永源寺と共に滋賀県でも屈指の観光地になる「湖東三山」ですが、秘仏開帳の人気も凄くて、私が訪問した時も、観光バスがたくさん来ていました。
現地で回りの方の話を耳にすると、神戸など関西以外にも、東京や名古屋から新幹線で駆けつけた方も多かったようで、私は「湖東三山」の集客力を甘く見ていたようです。
さて、まずは西明寺(さいみょうじ)です。
少しだけお寺の沿革を・・平安時代の初期の承和元年(834)に三修上人が創建した天台宗のお寺です。
平安時代〜室町時代にかけて、修行道場として栄え、多くの堂宇を構えますが、戦国時代の元亀二年(1571)に、織田信長の焼き討ちに遭います。信長は、比叡山焼き討ち直後に、西明寺にも兵を差し向けたのです。この時、なんとか本堂、三重塔、二天門が焼失を逃れ、江戸時代初期の復興再建により、今日に至ります。
「湖東三山」はどのお寺も、比較的小さな山門で、長い石段の参道も似ています。また、庭園が参道の途中左側にあるのも共通していますね。西明寺の石段はなだらかで、他の2寺よりは歩きやすいです。参道の周りは、木々に囲まれ、桜、新緑、紅葉と季節で楽しめるようです。この長い参道が、このお寺の一番の魅力のようにも感じます。
長い石段の参道を登っていくと、ようやく正面に、室町時代の二天門(持国夫、増長天の二天が守っています)が見えてきます。(写真4、5)
本堂周辺は、参道の長さに比べて比較的狭く、鎌倉時代初期に建造された本堂と、鎌倉後期の三重塔が立ち並んでいて、どちらも国宝に指定されています。(写真6、7)
特に本堂は、最も初期に国宝に選ばれた第1号(数十件程が1号登録されました)のひとつということです。
今回御開帳された秘仏の薬師如来像は、重文指定されていて、ほぼ等身大で、ふくよかなお顔のお優しい表情をされていましたよ(^^)
薬師如来の脇には日光・月光両菩薩、さらに四天王と十二神将が取り巻いていて、十二神将は頭に干支の動物を載せていて、このお寺は、自分の干支の生まれ年の神将に祈願すると願いがかなう「えと寺」としても知られているそうです。
また、三重塔の内部は極彩色の極楽浄土の壁画が描かれ、春秋に特別公開されていて、鮮やかな色彩が魅力的です。(現在、紅葉期間として公開中)
参道の途中には、国指定の庭園「蓬莱庭」があります。(写真8)
この庭は、江戸時代初期の池泉観賞式庭園で、小堀遠州の影響を受けているそうです。11月に満開となる樹齢約250年になる天然記念物の「不断桜」も知られているようです。(写真9)
境内には約千本の椛が植えられていて、これからの季節が楽しみです。
西明寺は、京都市内の寺院に比べると、参道が長く山のお寺という印象です。
それでも、湖東三山の中では、広く明るい参道が開放的で、最も洗練された感じがします・・他の2つのお寺のほうがより山寺的なのかもしれません。
京都の有名観光寺院と比べても、第1級とは言えませんが各地域の代表的なお寺に肩を並べます。
もちろんお勧めレベルです。
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7月下旬に湖北の渡岸寺・高月をお訪れました時のアップです。TBさせていただきました。宜しくお願いします♪
2006/12/24(日) 午前 6:12 [ - ]
湖北めぐり読ませていただきました。このブログでは、京都の好きな場所を探していますが、滋賀県では「観音の里」は結構好きな場所です。鄙びているところが良いですね。
2006/12/24(日) 午前 7:32 [ hir**i1600 ]