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西明寺に続いて、湖東三山の金剛輪寺です。(百済寺が終われば、京都に戻りますね。)
金剛輪寺は、「湖東三山の真ん中のお寺」として知られています。
湖東三山の観光は、観光バスやローカル線の近江鉄道のシャトルバスで回られる方が多いのですが、真ん中にある金剛輪寺は、両側の西明寺と百済寺からそれぞれスタートする観光客がぶつかる為か、一番混んでいる印象でした。
お寺の沿革を少し・・
西明寺は平安初期の創建でしたが、金剛輪寺はより古く、あの大仏建立の立役者、聖武天皇&行基菩薩のコンビが奈良時代の天平十三年(741)に建立したという由緒あるお寺です。
嘉祥年間(850)に延暦寺の慈覚大師(円仁)が金剛輪寺を訪問し、これを契機に天台宗のお寺となりました。
その後も栄えますが、戦国時代になると、近江の佐々木六角氏や京極氏から軍資金等を強要されることが続き、金剛輪寺は武装し自衛します。天正元年(1573)織田信長は、六角氏に加担したとして、百済寺を焼き討ちし、金剛輪寺も同罪として攻撃しました。これにより本堂、三重塔、二天門以外は焼失しますが、江戸初期、徳川家康より寄進を受けたことで復興することに成功します。
しかし、またもや明治維新の廃仏毀釈で一時衰退し、その後明治・昭和に信者の支援等で復興を開始し、大修理を経て今日の姿を取り戻しました。
本堂は、鎌倉時代の建築で国宝に指定されています。堂内には秘仏の聖観音菩薩をはじめ、阿弥陀如来、十一面観音菩薩等11体の仏像が収められ重文指定になっています。また、金剛輪寺のシンボル的な三重塔や二天門も重文指定です。
このお寺にも国指定の名勝庭園がありますが、桃山、江戸初期、江戸中期の3つの庭園で構成されている変わったもので、作者不詳ですが、広くて趣のあるものです。
この度、御開帳された本尊の聖観音菩薩は、行基菩薩の作といわれ、行基が彫り進めると、木肌から血が流れ始めたため、途中で荒削りのまま安置したということで、通称「生身の観音さま」と呼ばれ信仰を集めてきました。ふくよかな表情で優しげな感じを受けました。
本堂脇はじめ境内の楓は、このエピソードに相応しく、血で染めたように鮮やかなため「血染めの紅葉」といわれています。その他、境内は、さつき、シャクナゲ、アジサイが植えられて四季の彩りを楽しませてくれるようです。季節外れの綺麗な菖蒲(アヤメ)が咲いていました。(写真)
このお寺の一番の特徴は、参道の長さです。なだらかな石段が延々と続いていて、参道両脇には、風車がお供えされた千体地蔵が祀られています。距離があるため、多くのお年寄りの方が、途中でかなり疲れておられるようでした。
観光客の中で、キツイ石段で知られる山形の山寺(立石寺)、香川のこんぴらさん(讃岐金刀比羅宮)を制覇したというおじさんが、京都の神護寺と比べていましたが、それ程の石段ではありません。長いだけで勾配は無く、階段は走って登れる程度です。
金剛輪寺は、長い参道と千体地蔵が並んでいる雰囲気といい、京都には少ない山のお寺っぽい印象が強いです。前に訪問した西国三十三ヶ所には似た雰囲気のお寺が有る様に思いました。
庭園の周辺は、どこか大原三千院の紫陽花苑とかの雰囲気もあります。三重塔は境内によく似合っていて美しく、鄙びた雰囲気と京都風が適度にミックスしたような、西明寺より面白い気がするお勧め寺院です。
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ここなら紅葉時も京都のお寺ほどは混んでないでしょうね。機会があれば行ってみたいと思います。
2006/11/1(水) 午後 11:47
あくまで私の予想ですが、京都の東山や嵐山ほどでは無いと思いますが、大原や西山方面とかよりは、もしかしたら観光客は多いかもしれないです。名古屋や東京方面の観光客が結構いるということは・・・湖東三山ツアーとかも見かけますので、どうでしょうか?
2006/11/2(木) 午前 0:42 [ hir**i1600 ]
そんなツアーがあるんですね。それじゃあ夕方、閉門寸前にでも行ってきます・・・
2006/11/2(木) 午後 11:31
紅葉では滋賀県屈指の人気スポットなので、各旅行社の紅葉時期のツアーが出ているようです。京都よりも観光地は少ないので、観光客が集中するということもあるかもしれませんね。
2006/11/2(木) 午後 11:40 [ hir**i1600 ]