京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

一乗寺・修学院他

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京都市左京区高野は、鴨川上流の高野川沿いにある地域で、現在普通の住宅地です。
東隣には、一乗寺という史跡の多い地域があるのですが、この地区は史跡らしい史跡が見つかりません。唯一、史跡らしいのは、赤の宮神社かと思います。高野の代表として取り上げました。



この神社は一般的に、赤の宮神社、「赤の宮さん」と呼ばれますが、正式名称は、賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)といって、明治時代に、賀茂御祖神社(下鴨神社)の境外摂社に定められました。
それ以前は、村社波璽神社、赤の宮と呼ばれていたようです。
前に、上高野の御蔭神社と御蔭祭(下鴨神社の葵祭前に行われる・御生神事)を取り上げましたが、
この神社も下鴨神社の摂社なのでこの神事に関係しています。御蔭山で迎えた神霊を下鴨神社に送る途中、この神社で路次祭が行われます。ここで舞楽が奉納され道中の無事を祈願することになります。



さて、祭神は、波爾安日子神(はにやすひこのかみ)、波爾安日女神(はにやすひめのかみ)という天照皇大神の兄弟神です。
この神は、大地を守護する大神で、万物の生成発展、殖産興業をはじめ方除、火災、災難、疫病、厄除け等多方面に御神徳を備えていうということです。
神名の「波爾(はに)」というのは、埴輪の「埴」、土器の材料の土(赤土)を意味していて、この神様を祀る神社は非常に少ないようで、ここから興味深い考察が出来るようです。



神社の創建年代は不詳ですが、延喜式神名帳により、延喜年間(901年頃)には、旧山城平野の鎮守神として祀られていたことが判明します。
古代の京都は、「やましろの国」として、加茂(鴨)氏、秦氏、出雲氏、八坂氏、土師氏などの先住氏族が治めていた地域でした。
加茂氏族の流れの西泥士部氏(かはちのはづかしべし)や、土師氏(はじし)等は、「泥・土」に関する氏名から判るように、土器などの焼物製造技術者の氏族で、彼らが、「大地(土)の神」の波爾安日子神、波爾安日女神を祖先神として信仰していたことから、この神社は彼らと関係が深いとも考えられます。特に地域的に、山城北部は加茂氏族の領地にあたり、一派の西泥士部氏との関わりが深いとも考えられているようです。


神社名は、波爾安日子神、波爾安日女神を祀るから「波爾社」とも呼ばれたと考えられますが、他に、高野川に由来するのかもしれません。
かって、高野川は埴川(はにかわ)と呼ばれていて、この埴川の辺に祀られていたから、埴社(はにのやしろ、波尓社)と呼ばれていたとも考えられるようです。
植川という名前は、粘土(赤土、はに)を産出したためと考えられ、高野川流域では、土器生産のための材料が豊富だったのかもしれません。


ただし、高野川は現在と違って、もう少し東を流れていたようですが・・・
(高野川は、古記録によれば「八瀬の北から御蔭山の麓を流れて一乗寺より南へ吉田山の麓を経て祗園の石壇の際に至る。」と、現在よりかなり東の山麓を流れていたようで、足利義政が東山に銀閣寺を造った時に、川を西に寄せて現在のような流れにしたとも伝わり、「埴川は八瀬川である。今俗に高野川という。」とも記されます。)


なぜ「赤の宮」と昔から呼ばれていたかというのは諸説あるようです。
前述したように、この神社が、古代の土器生産氏族に信仰されたことから、土器を作る「赤土」に由来とする説の他に、この神社が江戸時代に、稲荷の神を祀ったのが関係しているとも言われます。
時代と共に、土器生産は無くなり、これにより土の神様(波爾安日子神)への信仰が薄くなり、稲荷信仰が加わってきたのかもしれません。

江戸時代末の記録から、その当時、「赤の宮稲荷大明神」と呼ばれていたことが判り、稲荷神と火の神様の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)とが併せ祀られていたようです。(現在、境内に稲荷社があり、稲荷神と火の神の宇迦之御魂神が祀られています)一般に稲荷の神を祀る場合は、 社殿を朱に染めるところから、この神社も当時は鳥居や社殿が赤く染められ、この印象から「赤の宮」と言われてきたのではという説なのですが、私としてはこちらの方が正しいように感じます。


現在は、鳥居が赤いのみで「赤の宮」という雰囲気は何も有りませんが、この小さな神社にこれほど興味深い話題(ブログのネタ)があったとは知りませんでした。この神社の情報は下鴨神社のHP(摂社社殿)等を参考にさせてもらいました。

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ほほー!一見、チープな赤鳥居に思えますが、やはり歴史があるのですね!

2006/11/19(日) 午後 5:30 [ oki**ki5*5777 ]

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他に面白いものが無い地域なので、この神社を取り上げたのですが、意外な展開になりました。赤の宮というだけに、ものすごく真っ赤だったかも・・そんな「赤の宮」を見たかったです。

2006/11/19(日) 午後 5:34 [ hir**i1600 ]


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