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左京区一乗寺ある、境内自由の寺院を取り上げます。
(他にも西圓寺、清賢院、釈迦堂等が点在していますが、観光寺院では無く境内に入れないようです。)
左京区一乗寺、「親鸞聖人御旧跡」の石碑の立つ本願寺北山別院は、親鸞上人が1年間ほど修業をした場所と言われ、御里坊とも呼ばれます。
元々この地は,天台宗の比叡山三千坊の一院、養源院という寺院があったようですが、延宝五年(1677)に浄土真宗の寺院として再興され養源寺と寺号を改め、延宝八年(1680)に本願寺の北山別院となり、現在、本願寺京都4ヶ別院の1つになっています。
さて、親鸞上人は、東山の青蓮院門主の慈鎮和尚(慈円)の下で9歳で出家得度し、比叡山に登るまでの約1年間この地で修学します。その後、親鸞は比叡山で修行に励んでいましたが、建仁元年(1201)、29歳の時、法華経の教えでは世を救えないと絶望しついに下山を決意し、京都市内の六角堂に百日間参籠して救世観音に祈念します。そして、東山吉水で念仏の教えを説いていた法然上人の下で弟子となることを決意します。
北山別院の境内には、親鸞上人が、比叡山から六角堂への参籠途中に、行きには湧き出る水で身を清め、帰りには湧き水でのどを潤し休息したと伝わる井戸があり、「御聖水」と呼ばれています。
現在、井戸は石の扉で守られ供え水に使われているようです。隣には、聖徳太子が童の姿となって親鸞を励ましたという「影向石(ようごうせき)」もあり、共に親鸞求道時代の遺跡として重んじられています。境内には他に大正天皇が植えた松の木等もあります。
本願寺北山別院は、観光寺院では無いのですが、表門の横には赤い椛の木があり、紅葉を撮影する人もちらほら見かけますね。
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