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左京区一乗寺にある神社といえば、地元の人でも、八大神社しか思い浮かばないかもしれません。
(近くの鷺森神社は修学院になります。)
この柊社(比良木社、ひいらぎしゃ)は、白川通から北泉通を西へ一筋入った場所にある小さな神社です。京都の地図にも出ていないような神社なので、まさに穴場です。
柊社(比良木社)は、祭神として、素盞嗚命(すさのおのみこと)=牛頭天皇(ごずてんのう)を祀ります。(明治時代まではこの両神は同一神と考えられていたようです。)
この地は、平安時代の承和十一年(844)朝廷により下鴨神社の領地と定められ、長らく賀茂氏の氏祖神を祀る「藪里の総社」があった地です。その後、室町時代の永享十年(1438)、京都・八坂神社(かっては牛頭天王社、祇園社と呼ばれました)と同じ祭神、牛頭天王が祀られます。こうして、藪里牛頭天王社と呼ばれ、この地の一条寺藪里の村の氏神として、柊の森の鎮守社として信仰されていたようです。
明治六年(1873)に舞楽寺天王社(後述)と同じく、一乗寺にある八大神社に合祀され、以後、柊社(比良木社)と称して分霊を祀っています。近年、約60年程前に建てられた旧社殿が老朽化したので、改修され新しくなったようです。
※舞楽寺天王(八王子)社とは、比叡山麓地域の産土神の一つで、室町中期の一四三八年(永享十年)に創建されたようです。江戸時代の名所図絵にも出ている神社ですが、明治初期に八大神社に合祀されました。この神社の跡地は、金福寺の東側に石碑として残っています。
柊社(比良木社)は知る人ぞ知る隠れた桜の名所です。この神社から北へ一乗寺公園沿いに桜並木が続いていて春には付近の方の憩の場になるようです。
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