京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

花園・等持院・御室・太秦・西院他

[ リスト ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

妙心寺の塔頭・退蔵院は、狩野元信による名勝庭園、如拙筆の国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」、中根金作の現代庭園「余香苑」等で知られています。2回に分けて掲載してみます・・今回は名庭として知られる「元信の庭」を中心に書いてみます。




退蔵院は、室町中期の応永十一年(1404)、幕府評定衆を務めた越前の豪族・波多野重通が、妙心寺第三世・無因宗因(むいんそういん)禅師に帰依し、禅師を開山として千本松原に創建したと伝わります。当時、妙心寺は、大内義弘が起した応永の乱(1399)の際、将軍足利義満から大内氏と関係を疑われて弾圧を受け、寺領を没収され名を竜雲寺と変えられていました。その後、永亨四年(1432)以降に、第七世・日峰宗舜(にっぽうそうしゅん)禅師が寺領の返還を受け再興に取り組みます。退蔵院は、この復興の過程で妙心寺山内に移設され、その後、応仁の乱で妙心寺と共に焼失しますが、中興の祖・妙心寺三十四世亀年禅愉禅師によって現在の地に再建され今日に至ります。

本堂(方丈・玄関)は慶長七年(1602)頃の建築で、国の重要文化財に指定されていています。(玄関は江戸初期に富豪比喜多宗味より寄進されたものということです。)本堂中央には、本尊の観世音菩薩と開山の無因禅師像が安置され、桃山時代の狩野派の画家、狩野了慶の筆による五十一面の襖絵、杉戸絵十面があります(その内、杉戸十面は川面稜一氏による模写復元です。)なお本堂は昭和四十七年(1972)から解体修理され、昭和五十年(1975)に竣工したものです。また表門(四脚門様式)は江戸中期の建物です。
方丈内は通常非公開ですが、特別公開の際に公開されます。





さて、退蔵院の庭園としては、まず方丈の前の庭園があります。室町時代の狩野派の画聖・狩野元信が最晩年に作庭したと伝えられ、通称「元信の庭」と呼ばれています。京都屈指の名庭のひとつとして史蹟・名勝に指定されています。

方丈の西と南に面して作庭され、南側の庭は一面に苔のある平坦な敷地にアカマツを植栽しただけの簡素なもので、禅宗寺院の方丈前庭に多く見られる形態のようです。
西面の庭は枯山水様式で、絵画的な風景を枯山水で表した鑑賞庭園です。枯山水庭園は、一般的に禅僧や造園家が作庭することになっていますが、この方丈庭園は、珍しく狩野派の画家(元信)が作庭しているということで、方丈の部屋から鑑賞すると「生きた襖絵」になるように工夫が施されていると言われます。私は学生時代に方丈の障子を開けて鑑賞する機会がありましたが、通常は方丈内には上がれないため、今回は斜め横からの鑑賞になります。

実は、学生時代に見た印象としては、予想外の小ささと、石組と刈り込みの配置バランスが私の理解を超えていて、期待はずれの印象だったのですが、今回再見すると、その後、多くの庭を繰り返し拝観しているためでしょうか・・特に石の数や配置の重要性に気付いてきたためか、この庭はやはり京都を代表する名庭だと感じました。
竹林と木々を背景とする50坪程度の狭い空間ですが、かってはこの場所から「双ヶ丘」が眺められ、「双ヶ丘」を借景とした奥行きを感じさせる庭だったとも考えられています。
まず目に付くのは、池の中央部に大きな亀島で、石組と刈り込みにより、本物の亀の姿を感じさせます。少し離れた西側に三尊石、南西部に蓬莱島、すぐ手前は鶴島になり、北西部の築山の奥には立石による枯滝があり、そこから栗石を敷いて渓流を表現し、大海に流れ込む様子を表現しています。細かく見ると、中島の岬には二ヶ所の石橋が渡されていて、繊細な造形がわかります。
京都の庭に関する本で、この庭の実測図面を見たことがあるのですが、この無造作に置かれたような多くの石が、上から見ると計算された位置に置かれ完結した空間になっていることがわかります。だから本当は書院の部屋から眺めたいです。




この庭は、見た人に印象を聞いてみたい庭でもあります。以前、私もそうだったのですが、数多い石の配置は、わかりやすい現代庭園に慣らされている感性を超えている所があり、なぜここにこの石が置かれているのか?と色々考えさせてくれる楽しい庭です。現代人が(退化させて?)失ってしまった絵画的想像力を試しているようなところがあり、芸術に関心のある方には必見の庭だと思います。
どちらかといえば、我々は雄大な池泉回遊式庭園に開放感を感じ、竜安寺の枯山水庭園のようなシンプルな空間美を好みますが、「元信の庭」は、狭い空間を最大限に生かしていて、枯山水庭園としては竜安寺庭園の対極とも言える芸術的な名庭です。



次回に続きます。

「花園・等持院・御室・太秦・西院他」書庫の記事一覧

閉じる コメント(2)

昨年の冬に行ったのに、素敵なお写真をみているとまた行きたくなっちゃいますね♪春が待ち遠しいなぁ!

2007/2/19(月) 午後 4:23 京にゃんこ&京ねずみ

退蔵院は、これから枝垂れ桜が綺麗だろうなと感じました。楽しみですね。

2007/2/19(月) 午後 6:46 [ hir**i1600 ]


.
hir**i1600
hir**i1600
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事