京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

西陣・北野天満宮他

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上京区の七本松通一条上る東入る・一観音町にある清和院(せいわいん)は、名前通り、第56代清和天皇ゆかりのお寺で、真言宗智山派に属しています。


古記録が無いため詳細な創立時期は不明ですが、平安時代に溯る古刹です。元々は、平安京の北東端(現在の京都御苑東)にあった藤原良房(藤原氏として最初の摂政に任じられ、その後の摂関政治の基礎を築いた)の邸宅「染殿第」の南に仁寿年間(851〜853)に創建されていた仏心院という寺院が始まりです。

染殿第は良房の娘・明子(文徳天皇妃・清和天皇生母)の御所でもあり、清和天皇は譲位後ここに移り、崩御後に禁裏道場として清和院と改名されました。そして仏心院を継承して、清和天皇を模した延命地蔵を安置したのが始まりということです。
清和院には代々の皇子や親王が住み、在原業平らの歌会の場にもなったようですが、徳治三年(1308)に再建され完全な仏寺となったということです。尚、現在も京都御所の東北に「染殿第跡」や清和院御門が残って当時の名残を留めています。






清和天皇が清和源氏の祖だったことから、室町時代の足利氏も深く帰依し、その保護を受けて栄えますが、江戸時代の寛文元年(1661)の御所炎上の際に類焼し、後水尾上皇と東福門院によって現在の地に移転再興されたということです。

また、平安時代の貞観年間(859〜77)に一演法師が、一条京極東(現・寺町通)鴨川西岸に建立した感応寺山内の河崎観音堂(一条河崎観音寺とも)が、室町時代の享禄四年(1531)に焼失して、清和院に合併されました。
以降、河崎観音堂の本尊で洛陽七観音として知られた聖観音菩薩(重要文化財)を継承したことで、洛陽観音霊場の結願所になっています。

寺宝としては、仏心院から迎えられた本尊の木造地蔵菩薩立像(鎌倉時代・重文)が本堂に安置されています。等身大(167cm)の玉願入り、極彩色の像になります。さらに、河崎観音堂から迎えられた聖観音菩薩像(河崎観音)も重要文化財に指定された平安時代の名品です。(約153cm、現在九州国立博物館に寄託中で、画像は九博のHPで見られるようです)また境内には天満宮も祀られています。






先程、洛陽観音霊場となったことを書きましたが、清和院は現在、「洛陽三十三観音巡礼」33番札所になっています。
これまでも幾つか「洛陽三十三観音巡礼」のお寺がこのブログでも登場していましたが、清和院のような小さなお寺を訪れる方は、巡礼で来られる方がほとんどという気もしますので、ここで簡単に書いてみます。


「洛陽三十三観音巡礼」というのは、京都市内にある33の観音菩薩に参詣するための巡礼です。平安時代末期に後白河法皇が、それまでの「西国三十三ケ所観音霊場巡り」が近畿一帯と広範囲にわたるため、より身近に巡礼できるようにと洛中に祀られている観音菩薩の中から選定したと伝えられ、以降、洛中をはじめ多くの人が1年に1度参詣していたということです。

現在と違い室町時代までは、行願寺〜北野天満宮までの札所だったということですが、応仁の乱で、多くの観音札所が焼失廃絶してしまいます。
その後、江戸時代になり寛文五年(1665)に霊元天皇の勅命で中興され、改めて六角堂〜清和院の33の札所が選定され、多くの人が巡礼し賑わいました。しかし、明治の廃仏毀釈のために再び衰退してしまいます。

そして、平成十七年(2005)に約百余年ぶりに、寛文五年(1665)に定められた六角堂〜清和院までの三十三札所巡りが復活することとなりました。現在の京都の道は舗装されているとはいえ、昔のままの巡礼巡りが出来るというので新たな観光コースになりつつあるようです。



以下に33の札所を列挙してみます。

第1番 六角堂(頂法寺)

第2番 新京極(誓願寺)

第3番 護浄院(清荒神)

第4番 革堂(行願寺)

第5番 新長谷寺(真如堂)

第6番 金戒光明寺(黒谷)

第7番 長樂寺

第8番 大蓮寺

第9番 青龍寺

第10番 清水寺善光寺堂(旧地蔵院)

第11番 清水寺奥の院

第12番 清水寺本堂

第13番 清水寺朝倉堂

第14番 清水寺泰産寺

第15番 六波羅密寺

第16番 仲源寺

第17番 蓮華王院(三十三間堂)

第18番 善能寺

第19番 今熊野観音寺

第20番 泉涌寺

第21番 法性寺

第22番 城興寺

第23番 東寺

第24番 長圓寺

第25番 法音院

第26番 正運寺

第27番 平等寺(因幡堂)

第28番 壬生寺中院

第29番 福勝寺

第30番 椿寺(地蔵院)

第31番 東向観音寺

第32番 廬山寺

第33番 清和院



清和院は小さなお寺ですが、復活した「洛陽三十三観音巡礼」を応援する意味で、単独で登場させてみました。(尚、第30番椿寺(地蔵院)を準備中です。第31番東向観音寺も再登場予定しています。)

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