京都を感じる日々★マイナー観光名所、史跡案内Part1

写真容量の関係で、過去の記事をかなり削除していますが、よろしくお願いします。

西陣・北野天満宮他

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西陣の街中に、知らない人はそのまま通り過ぎるような小さなお寺があります。
門前の石碑には「豊公遺跡・湯たく山 茶くれん寺・浄土院」の文字があります。ここがあのお寺か・・と思われる方もあるかも。
「湯たく山茶くれん寺」という寺号は、面白くて一度聞いたら忘れられない感じなので、京都の「通称寺」の中でも、良く知られているのではないでしょうか。




「湯たく山茶くれん寺」こと浄土院は、上京区の今出川通千本西入る南上善寺町にある浄土宗の尼寺で、前に登場した近くにある般舟院(はんじゅいん)の隠居場所として宗印和尚を開基として平安時代の嘉保二年(1095)に創建されました。初代を除くと先代まで17人の住職は全て尼僧と伝わります。

本堂には、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。
この像は金箔の木彫漆箔像(約87cm)で、像内の背部に「永長元年(1096)12月26日始」の銘があることから平安時代後期の作ということが判り、僧寂能の作とも伝えられています。重要文化財に指定されているので一見に値します。(通常お堂は閉められていますが、拝観を希望すれば見せていただけます。)また本堂の屋根には、陶製の寒山、拾得像の焼物が置かれ、いずれも安土桃山時代の陶工の楽家初代長次郎の作と伝えられています。





浄土院という名前は知らなくても、「茶くれん寺」の方は良く知られています。この名前の所以は以下のようなエピソードに基づいています。

天正十五年(1587)十月に、豊臣秀吉は九州征伐の成功と聚楽第の完成を記念して北野天満宮境内で北野大茶会を開きました。その際、秀吉はこの浄土院に立ち寄り、お茶を所望しました。
住職は一杯目のお茶を出した後、秀吉はさらに2杯目を所望すると、2杯目以降は白湯を出し続けました。住職は、高名な茶人でもある秀吉に未熟な茶を出すのは失礼と考え、寺の湧き水を沸かしそのまま味わってもらおうとしたのでした。
お茶のお代わりを頼んでいるのに、出てくるのは白湯ばかりとは・・秀吉も最初驚きましたが、その内に住職の思いを悟って、笑いながら「この寺では、お茶を頼んでいるのに、白湯ばかり出して、お茶をくれん。湯たくさん茶くれん。」と言いました。そういうわけで、このエピソード以降、「湯たく山茶くれん寺」と呼ばれるようになったと言われます。

私は学生の頃からこのエピソードは知っていたのですが、住職が尼僧だったということは最近知ったばかりです。秀吉と機転のきく尼僧のやり取りは中々微笑ましい情景だったかもしれませんね。
現在も、境内には秀吉に出した水を汲み上げたと伝わる井戸跡が残っています(写真)
その他、三代目住職が秀吉の紋をあしらって作ったと伝わる茶釜や、寒山、拾得の絵が描かれた赤と黒の茶碗などを所蔵しているようです。



現在は、狭い境内の雰囲気的には特に何ということも無い印象のお寺ですが、重文指定の阿弥陀如来という寺宝も有るので、一度行かれてもいいかもしれません。
今回、たまたまお寺の方と門前で出会ったので、ご本尊もすぐ拝観できましたが、お寺の方が不在の場合もあるので、堂内拝観は予約してから行きましょう。

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何時かはこのお寺の紹介があるとお待ちしてました。ところで、もう一つの湯沢山茶くれん寺を御存知ですか。今はお寺は無くなってて、石碑のみとなっていますが、京阪橋本駅前にその石碑はあります。郷土史研究家の方からお聞きしたんですが、北野天満宮近くの茶くれん寺と同じく豊臣秀吉が立ち寄ってお茶を所望した話と同じ話が伝わっているようです。

2007/3/6(火) 午前 10:29 みのX

八幡市と姫路市に同様の伝説が残っているのは、聞いた事があるのですが実際には行ったことは無いんです。姫路の法輪寺というお寺では、秀吉が下級武士に変装して住職をだまし、湯を飲まされた後で、名乗って驚かすと言うようなエピソードのようです。

2007/3/6(火) 午後 0:54 [ hir**i1600 ]


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