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京都市内には幾つかの由緒ある町家が文化財として保存されていますが、野口家もその一つです。
(京都市の案内板を引用します。)
中京区油小路通錦小路下る藤本町にある野口家は、、享保年間(1716〜35)から代々呉服商を営んできた旧家です。現在の主屋は、幕末の元治元年(1864)の蛤御門の変で類焼した後に再建されたもので、店舗部分と奥の居住部分を玄関で接続した表屋造りの形式となっています。また、主屋の表構えは、店舗部分の北側に高塀を接続させた構成です。
内部では、特に座敷が注目されるということです。
野口家に伝わる文書によると、この座敷は、元伏見の小堀遠州で知られる小堀屋敷にあったとされるものを、蛤御門の変後の再建の際、明治四年(1871)に伏見の豪商松屋彦兵衛から購入して移建したもので、12畳半の主室と次の間から構成されています。
優れた意匠家でもあった小堀遠州の屋敷を移築したと伝えられるように、主室は一間半の床の間と一間の違棚を備え、端正かつ洒落た数寄屋風の書院造となっていて、長押の釘隠し金物や天袋の引手金具の意匠は、小堀遠州との関わりの深さを思わせるものということです。
野口家住宅は、京都の町家の典型例の一つとして貴重で、京都市指定有形文化財に指定されています。
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