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前回の不動堂明王院の北隣にあるのが道祖神社です。
縁結びの神様、旅の安全を守る神様として知られ、JR京都駅に最も近い神社ということでアクセスも良いためか、JRでの出発前などに参拝される方も多いようです。
油小路通塩小路下る南不動堂町にある道祖神社の祭神は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の二神です。
猿田彦神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、葦原中国(あしはらなかつくに=日本国土)を治めるために高天原から日向国・高千穂峰に降った・・いわゆる天孫降臨の時に、その道案内をしたことから、道の神・旅人の神とされます。また、天鈿女命(あめのうずめのみこと)は、天照大神が天岩戸に隠れて世界が暗闇になった際、岩戸の前で踊りを披露して天照大神を誘い出したことから、踊り=芸能の女神とされました。この二神は、天孫降臨の際に出会って結ばれたことから、通常、夫婦神として一緒に祀られています。また、猿田彦神は、村の境界や道の辻などに祀られる、元々中国伝来の「道祖神(どうそしん)」と同一視されるようになり、子孫繁栄や交通安全の神として信仰されるようになりました。
さて、道祖神社は、前回登場した不動堂明王院と同じく、宇多法皇の離宮の一つ、亭子院(ていじのいん 東七条御所)に関係する史跡のようです。亭子院は、平安時代の昌泰二年(899)に、宇多天皇が京都西洞院に建造した離宮で、東西二町(約220m)南北四町(約440m)という広大な敷地だったと伝わります。道祖神社はこの離宮の鎮守社として創建されました。
応仁の乱の兵火によってかつての亭子院敷地にあった不動堂明王院なども焼失したようですが、この神社は存続したようで、南不動堂町の現在地には、豊臣秀吉の時代に移されたと伝わります。
山門横には道祖神像、境内には末社の天満宮、稲荷社、幸神社が並び、縁結びと旅の安全を守る神として信仰を集めています。
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