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(今回の写真は、苔の上の落葉のコントラストが美しい、昨秋の高桐院です。お勧めの場所です。)
前々回の京都のお勧め名所の1.2位は、まず一度は訪問したい大寺が中心でした。
因みに、これまでJR東海「そうだ京都に行こう」で登場した寺院等は、
清水寺が3回
東寺、善峯寺、南禅寺、醍醐寺、金閣寺、銀閣寺、知恩院、平安神宮が2回
青蓮院、大覚寺と大沢池、妙心寺の東林院、大徳寺の高桐院、大徳寺の黄梅院、
大徳寺の大仙院、広隆寺、祇園、祇王寺、正伝寺、哲学の道、仁和寺、詩仙堂、
相国寺、東福寺、東福寺の光明院、勝持寺、鞍馬山、泉涌寺、二条城、平等院、
八坂神社、宝泉院、法然院、天龍寺、神護寺、高山寺、龍安寺、毘沙門堂、
萬福寺、貴船、真如堂、勧修寺、円山公園が各1回です。
「絵になる」寺院は大体登場していますね。
他に登場しても良いような写真写りの良さそうな場所は、曼殊院、蓮華寺、円通寺、等持院、光悦寺、といった感じでしょうか。
(どちらかといえば、小さな寺院なので、難しいかもしれませんが、ネタ切れ時には登場しそうです)
神社では、下鴨神社や上賀茂神社、北野天満宮が出てないですね。
京都御所、桂離宮、修学院離宮は皇室財産の為にアウト。
西芳寺(苔寺)は、少人数制限の事前申し込み必要のためまず登場しないでしょう。
また酬恩庵(一休寺)や浄瑠璃寺は京都市外だから出てこないと思われます。
最近は、京都の観光も、世界遺産指定の影響が出ているように思います。
登録された17の寺社(東寺=教王護国寺、延暦寺、上賀茂神社、下鴨神社、宇治上神社、
平等院、高山寺、仁和寺、銀閣寺=慈照寺、金閣寺=鹿苑寺、龍安寺、天龍寺、西芳寺=苔寺、
醍醐寺、西本願寺、二条城、清水寺)への観光ツアーが集中しているのではないでしょうか。
宇治上神社以外は、以前から京都を代表する有名寺社ですが、他にも神護寺、大徳寺、妙心寺、広隆寺等は世界遺産クラスに匹敵する名所ですね。
京都御所、桂離宮等の皇室関係の場所は、世界遺産登録のため推薦してくれるようユネスコ側からの依頼が以前から有ると聞きます。宮内省側の難色で登録は難しい状態ですが、世界遺産クラスですね。
さて個人的なベスト5です。これは難しかったです。
今回は場所としての空間的な魅力(私的なパワー・スポットでもある)という点も考えて選んでみました。
京都に都が移った平安時代から続く(あるいはそれ以前から)自然信仰等の残る場所に行くと、
どこか回りの空気が違う気がする時があります。
当時の人々の自然への恐れや尊敬の気持ちが、岩室や大木等に宿っているようなような感じ・・。
そういった聖なる空間的な場所としての神社では、まずやはり、上賀茂神社と下鴨神社がお勧めです。
古い由緒ある神社には、空気が澄んだというのでしょうか。凛とした雰囲気がありますね。
京都の場合は、やはりこの由緒ある古い2つの神社が一番、聖なる場所らしい清清しさが有ります。
ここはどちらも京都のパワー・スポットとしても知られていますが、
開放感のある上賀茂神社と、京都現存最古の原生林=糺の森に囲まれた下鴨神社は、対照的な魅力があります。
聖なる空間としてのお寺では、ここはやはり密教系から、東寺(教王護国寺)と比叡山延暦寺が、
一番パワーを感じるお寺です。
東寺は市街地にあり、毎月の弘法市などで庶民の寺的な印象もあります。
場所自体は、それほど魅力も何も無いのですが、いざ、境内の講堂・金堂の中に入ると、
空気自体が変わったように厳かな雰囲気に包まれます。京都の寺院でこれほど力強い仏像に
出会うことの出来る場所は少ないです。
五大明王(平安時代)を初めとした立体曼荼羅は特に素晴らしいです。
平安初期に建造されたため、所謂、京都らしいというよりも、
国家仏教が盛んだった奈良時代の荘厳さが残っているのでしょう。
京都の仏像としても第1でしょう。
(ついでに、これ以外にも、仏像の名品も多い京都ですが、
ここは、特に有名な物として、広隆寺の弥勒菩薩(飛鳥時代)、
平等院の阿弥陀如来、雲中供養菩薩(共に平安時代)、
神護寺の五大虚空菩薩、薬師如来(共に平安時代)、
三十三間堂(蓮華王院本堂)の風神・雷神像、二十八部衆(共に鎌倉時代)
宝菩提院の如意輪観音(平安時代)は絶対に外せないでしょう。)
もう一つの延暦寺は、比叡山に包まれた見事な修行の空間となっています。
比叡山は滋賀県にまたがっていますが、京都の寺社と共に世界遺産に指定されているので選んでもいいでしょう。
比叡山もパワー・スポットとして有名ですが、
空海縁の和歌山の高野山は、学校や土産物店などが点在した一種の宗教都市のような感じがしますが、
ここ最澄縁の比叡山では、修行の場としての凛とした雰囲気が山々から感じられます。
いつもここの根本中堂(延暦寺はもちろん信長の焼き討ちで灰燼になり、江戸期再興ですが)に入ると、
厳かな雰囲気に感動します。やはり聖なる山=比叡山の自然のパワーが寺を守っている感じがするのです。
最後に庭のある場所も一つ考えてみました。
桂離宮は、日本のデザインの最高傑作というべき隅々まで繊細な意匠がされた見事な空間造形で、
これほど緻密で自然美との調和を追求した建築物は日本でも稀でしょう。
通好みというか、何度も訪ねる度に違った所に感動すると思います。
しかし、あえて修学院離宮にしました。
こちらは畑の中を通っていく鄙びた風景もグッドです。
なだらかな丘を登り上離宮から京都北山一帯を眺めると、
眼下に広がる京都の町々が全て広大な池庭の借景になるというスケールの大きさです。
壮大さにおいて他に比べることの出来ない庭園劇場空間です。
この2つの場所は、宮内省の拝観申し込みが簡単に出来ますので、
(インターネット枠は少ないので、ハガキか直接申し込んだ方が確実です。)
京都観光の際は、一度は見ていただきたいです。
(京都にお住まいの方は、京都御所内の宮内省京都事務所に行けば、ほぼ即決で許可が出ますので楽です。)
(庭となると、平安から昭和まで名庭は数多いので選別は難しいのですが、ここは正統派として、
まず、日本最古の庭苑池である大沢池。さらに平安時代の希少な庭の残る法金剛院、神泉苑。
室町初期の夢窓国師作の天龍寺、西芳寺(苔寺)(夢窓国師作では他に南禅寺の南禅院、等持院等)は外せません。
室町では龍安寺と大徳寺大仙院の枯山水ももちろん必見。小堀遠州作と言われるものではもちろん桂離宮。さらに個人的にシンプルな正伝寺(遠州作は、他に二条城ニ之丸庭園、南禅寺の金地院、高台寺等)
も良いです。)
というわけで、上賀茂神社と下鴨神社、東寺(教王護国寺)と比叡山延暦寺、修学院離宮をベスト5に選んでみました。
京都観光のお勧めベスト5としては、もっと京都らしい寺院がたくさん有りますが、
多分、何度か京都に来られた寺院通の方、京都にお住まいの方には、
なんとなく理解していただけるセレクトでは・・と思ったりします。
一般的な京都のお勧め寺院では、
清水寺、天龍寺、西芳寺(苔寺)、金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)、龍安寺、神護寺等は、大寺で四季折々で様々な表情を見せてくれるので、出来れば、何度も色々な季節に行かれることをお勧めします。
雪の金閣寺は良かったですよ。
シンプル派には、高山寺、詩仙堂、正伝寺、勧修寺、大徳寺の高桐院(今回の写真は高桐院)
などがお勧めです。
今後はお勧めの散歩コースも開拓してご紹介していきたいと思います。
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