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下賀茂神社付近の続きです。
この辺りは、京都の伝統建造物保存地域に指定されています。
文化庁が、京都の伝統建造物保存地域に指定しているのは、4ヶ所です。
1,産寧坂伝統的建造物群(清水寺、高台寺、八坂神社などの社寺を巡る道沿いに築かれた町並みで、店舗や住宅が混在し、石段や石畳などが京都らしさを伝える。)
2,祇園新橋伝統的建造物群(祇園の茶屋町として発展した大きな町家が通りに面して軒を並べて建つ。二階軒先にすだれを下げた独特の景観で、白川のせせらぎが豊かさを加えている。)
3,嵯峨鳥居本伝統的建造物群(鳥居本は京都市街地の北西にあり、和歌や物語に詠まれた嵯峨野の最も奥に位置し、往時の嵯峨野らしさをよく残す。農家風と町家風の住居が混在して建ち、背後の緑に白壁と茅屋根が浮かび上がる。)
そして、もうひとつが、上賀茂伝統的建造物群、つまり「社家の集落」です。
登録理由は、「上賀茂神社東側に築かれた室町時代からの門前集落。道路脇を流れる明神川に沿って、神官の屋敷である社家が建ち並ぶ。主屋とこれを囲む門、土塀、庭園が静寂な環境を造る。」ということです。
上賀茂神社から東へ向かうと、小さな水路=明神川に沿って、古い土塀の門構えの家が並んでいます。
ここが、社家の集落で、 一般に「社家の道」と呼ばれています。
社家とは世襲神職の家柄のことで、昔から神社の神職の家が並んでいた地域ということです。
家の門毎に、橋が掛かっていて、家の前を流れる明神川から水を庭に引き入れ、曲水の宴のための小川や池などを作っていたそうです。
この川を溯ると、上賀茂神社の境内を流れる「楢(なら)の小川」になるわけで、そういう大切な水を庭内に取り込むということも、神に仕える神主としては重要な事だったのかもとか想像しました。
社家は、現在では30件ほどしか残っていないそうですが、お土産を売っている家や門構えだけの家も有る状態です。特に古い面影を残している、西村家別邸は曲水の庭と町屋が見学できます。
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