京都を感じる日々★古今往来Part2・・京都非観光名所案内

京都を感じる日々★古今往来part1・・京都非観光名所案内のニューバージョンです。

左京区

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駒井家住宅その1

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今回は、私の自宅から歩いて二分程度の距離ですが、桜並木がある白川疎水沿いの洋館、駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)です。駒井家住宅は、管理上の問題から、昨年十二月から一時公開中止となっていましたが、この三月末から再公開されています。(以前にブログに採り上げましたが、写真を倍増して再掲載します。)


さて、京都市左京区北白川伊織町にある駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)は、京都帝国大学理学部教授として遺伝学を専門とした駒井卓(1886〜1972)博士の私邸です。
駒井家のある京都市左京区の北白川地区は、大正末期から昭和初期にかけて住宅地として開発され、京都大学に近いために京大教授の住宅が多く「学者村」と呼ばれた高級住宅地でした。(近代京都で最も初期に形成された郊外住宅地といわれます)

駒井家住宅は、駒井卓博士の欧米留学からの帰国後の昭和二年(1927)に建てられました。
構造形式は、木造二階建・瓦葺で、設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ、施工は田林工務店です。(また、駒井邸の南隣の喜多家住宅も、元々京大教授の屋敷で、国の有形文化財に指定されています・・次回以降に少し触れています。)



ここで、駒井卓博士と静江夫人について、駒井家住宅のパンフレットから引用します・・
駒井卓(1886〜1972)は、兵庫県姫路市に生まれ、姫路中学から東京高等師範学校に進学し、明治四十一年(1908)の卒業後は、東京帝国大学理学部動物学選科に入学しました。大正六年(1917)に修了後、大正十年(1921)に京都帝国大学へ転じ、大正十二年(1923)から二年間、アメリカのコロンビア大学へ留学し、ショウジョウバエの研究を行いました。
帰国後は、日本で新しい遺伝学を発展させました。日本遺伝学会会長(1927〜28)、東京大学教授(1928〜32)、京都大学理学部長(1944〜46)、等を歴任し、動物分類学、動物遺伝学に大きな功績を残しました。また、昭和天皇に生物学を教授した学者としても知られます。

また、夫人の静江(1890〜1973)は、四国にある丸亀教会を設立した牧師、青野兵太郎の次女として誕生し、神戸女学院英語科を卒業し、駒井卓博士のアメリカ留学にも同行しています。
後年、ヴォーリズに嫁いだ一柳子爵家の娘満喜子とは神戸女学院時代の学友でした。静江夫人は、京都において積極的にクリスチャン活動をした先進的な女性だったようです。



さて、駒井家住宅の設計者は、近年再評価されているアメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880〜1964)です。そして、駒井家は、日本全国に多くの洋風建築を残したヴォーリズの、昭和初期の代表的な作品、その円熟期の作品のひとつといえます。
昭和初期の洋風住宅としては質が高く、また建築当初の状態が良く保存されていることから、歴史的・文化的な価値が高い建造物として、平成十年(1998)三月に京都市有形文化財に指定されています。



 
次回は、少しヴォーリズについて書いてみます。


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