京都を感じる日々★古今往来Part2・・京都非観光名所案内

京都を感じる日々★古今往来part1・・京都非観光名所案内のニューバージョンです。

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現在、京都市東山区本町にある東福寺の塔頭・勝林寺(しょうりんじ)が「京の冬の旅」の特別公開を行っています。(2009年1月10日〜3月18日)
勝林寺は、境内や庭園が比較的新しい塔頭ですが、八十三年ぶりに開帳される本尊・毘沙門天立像が見所となっています。


さて、勝林寺は、臨済宗東福寺派大本山・東福寺の塔頭寺院で、本尊として仏法と北方の守護神としてしられる毘沙門天を祀ることから「東福寺の毘沙門天」と呼ばれています。
室町時代末期の天文十九年(1550)、東福寺の第二百五世住持・高岳令松(こうがくれいしょう)和尚によって創建され、元々は海蔵院(かいぞういん 東福寺の塔頭)の鬼門(北東)に位置することから、その鎮守とされ、その後、東福寺一山の鎮守として祀られるようになったということです。


現在の本堂は、江戸時代中期に大檀那(檀家)だった近衛家の大玄関を移築して建立しています。
祀られている聖観音像は平安時代末頃の作で、元々東福寺創建以前にこの地に建てられていた法性寺(平安時代に関白藤原忠平が創建)に伝来したものと伝えられ、毘沙門天像が本尊とされる以前は当寺の本尊でした。その他、本堂には地蔵菩薩像、大日如来坐像等が祀られ、本尊の毘沙門天立像も含めて東福寺の建立以前に衰退した法性寺の塔頭に伝来したものと伝えられます。


毘沙門堂に安置されている毘沙門天立像は、平安時代中期(十世紀後半頃)の作で、高さ約一四五.七センチメートルの等身大に近い一木造の像で、火炎光背や足元の邪鬼は後補ですが、左手に宝塔、右手に三叉戟(さんさほこ)を持った憤怒相が印象的です。
この像は、長らく東福寺仏殿の天井内に密かに安置されていたものを江戸時代に海蔵院の独秀令岱(どくしゅうれいたい)和尚が、開山・高岳令松和尚の霊告によって発見したとされ、その後、勝林寺の本尊として祀られました。そして、今回、長らく閉ざされていた扉が八十三年振りに開帳され特別に公開されています。


また、脇侍の吉祥天像(像高一〇四.四センチ)、善膩師童子(ぜんにしどうじ)像(像高九十六.五センチ)は共に江戸期の作で、衣の彩色も鮮やかに残っています。
さらに、御前立ち(毘沙門天像)の左右の襖には、昭和の日本画家・櫟文峰(あららぎぶんぽう)作「虎の大襖絵」が描かれ、明治の日本画家・田村月樵(たむらげっしょう)が十六歳の時に作成したという「毘沙門天曼荼羅(まんだら)」の精密な版木、円山応挙筆「七難七福図」等の寺宝も特別公開されています。また、境内には一切経を納めた石塔が建てられています。

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京都市東山区今熊野剣宮町、東大路通から今熊野椥ノ森交差点を東へ約二百五十メートル進むと、地域のシンボルらしい小さな神社があります。これが剣神社(つるぎじんじゃ)で、疳虫封じの霊験があることから子供の守護神とされ、その他諸病平癒、交通安全、学業成就、家内安全、安産祈祷などの御利益があるということです。

剣神社の祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、邇邇藝命(ににぎのみこと)、白山姫命(しらやまひめのみこと)の四神です。
神社の創建については不明な点が多いのですが、社伝によると、平安遷都の際に、王城鎮護のため都の巽(東南)のこの地に宝剣を埋めて神殿を建立したと伝えています。また、神社のある今熊野一帯は、かつては平安京の三大葬送地の一つとして知られる「鳥戸野」の地だったことから以下のような説もあるようです・・平安時代に公家等の高貴な人々の葬送の際に副葬品として埋葬された鏡や刀剣等が、後の時代に発掘されて、それを神秘と考えた人々が、これらの刀剣を奉祀する神社として祀るようになったのではないかというのです。

このように謎の多い剣神社ですが、その後は、疳封じの霊験があらたかなことから、洛中洛外だけでなく、大阪や神戸、滋賀等からも参詣があり、子供の健康の護神、疳虫封じの神として信仰を集めているということです。また、本殿は昭和六十年(1985)四月に屋根の改修工事が竣工し、その周囲には剣に似ていることからか「とび魚」の絵の珍しい絵馬が多数奉納されています。
その他、鳥居の側に、石を撫でた手で病気の箇所を撫でると霊験があるという神石「撫で石」があり、本殿の左側には末社の朝日神明宮等が祀られています。

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