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『大物が死んだ時には必ず誰か連れて行くんだよ』
久々に会った高校の友達が健さんが亡くなった時そう言ってた。
まさか・・・
菅原文太を連れて行くとは思わなかった。
☆菅原文太(すがわら ぶんた)1933年8月16日生まれ
宮城県仙台市出身 178cm O型
入院中に健さんの訃報を聞くと
『健さん、東映、映画のことは時間をおいて自分で書きます』
と、語っていた矢先の11月28日、転移性肝ガンによる肝不全で死去
81歳だった・・・・
健さんがストイックなまでに役になりきっていたのに対し文太兄は
『無計算』
『昔はセリフは覚えた事はない。現場行って初めて本を開いて覚える』
21歳の時、旗揚げしたばかりの『劇団四季』の1期生として入団。
早稲田大学を中退し、岡田真澄らと日本初のモデルクラブ『ソサエティ・オブ・スタイル』を設立
雑誌やファッションショーのモデルをしていた時に喫茶店でスカウトされ映画俳優に
36歳で映画初主演、『仁義なき戦い』に出た時はもう40歳だった
もう一つの出世作となった『トラック野郎』シリーズは一度も観た事がない
(軽トラ野郎なら見ましたが・・・)
というか、『仁義なき戦い』以外で文太兄を見た物と言えば
『千と千尋の神隠し』の釜爺(かまじい)の声と
『あんたはさっきから誠意誠意と言うが・・』
『誠意って何かね?』
と、カボチャを持ってきて土下座する田中邦衛に問いただす
『北の国から92巣立ち』ぐらいだ
その『仁義なき戦い』にしたって最初は松方弘樹を見ようとして見た映画で
たまたま『元気が出るテレビ』を友達と見ていた時に
『今じゃこんなんだけど、昔はヤクザ映画出てて
スゲーカッコ良かったんだぜ!』
と、松方弘樹の話しになり、その映画を観ていなかった為に話しについて行けず
バカにされたのがキッカケで見たのが『仁義なき戦い』だった。
♪ジャララ〜ン、ジャララ〜ン!♪
♪デン、デン、デン、デン、デン、デン、デン、デン・・・・♪
強烈なベースのリフが延々と頭に残るテーマソングと
ドスが効いてて凄みがある広島弁の雨あられ!
何より出ている役者さん達の若かりし頃のお姿にはビックリ!
いつもたけしの横で笑いすぎて涙をハンカチでぬぐっていた松方弘樹が
これだ!
『アンタ、はじめからワシらが担いどる神輿じゃないの!
神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみないや、おう!』
そしてアンナパパと辰ちゃん漬が有名な梅宮辰夫の
眉毛が無い!
『おんどれらも吐いたツバ飲まんとけよ』
『昔の名前で出ています』や『熱き心に』が大ヒット!
ずっと歌手だと思ってた小林旭がコレだ!
『ヒロシマ極道はイモかも知れんが、旅の風下に立ったことは
いっぺんもないんでぇ!』
後に『探偵物語』で松田優作におちょくられる刑事役を演じ
『工藤ちゃ〜ん!』
が口癖だった成田三樹夫ですら
コレもんよ!!
『チョメ、チョメ!』やどん兵衛のCM等、バラエティの人かと思ってた
山城新伍も
これはあんまり変わってないか・・・
とどめが、今や白戸家のお父さん犬の声が有名な北大路欣也の
美男すぎるルックス!
こんな凄い人達が出てる映画の主役を張ったのが
菅原文太!
『酔うたような若い衆かかえて往生しておる言うたそうですがの・・・・』
『誰が酔うとるんですかの?』
カッコ良すぎて立ちくらみする!
『電話でカバチたれるしかありゃせんのじゃろ、おぅ!』
『クソバカたれが!』
眉間に寄せるシワ、横顔、タバコの吸い方・・・・
男が憧れるベスト10があったら全て持っているのが
菅原文太だろう!
『仁義なき戦い』は元々実在していたヤクザの美能幸三が獄中で書いた手記を
出所後、再会した美能の知人が出版社に持ち込み
『週刊サンケイ』が実録小説として連載を開始。
低迷する東映映画の社長だった岡田は1972年の『ゴッドファーザー』の大ヒットを受け
『便乗企画と言われればそれまでだが
東映でも日本版マフィア映画を作るべきだ!』
と、『仁義なき戦い』の映画化に着手!
東京の売店で自分が表紙になった『週刊サンケイ』をみつけた菅原文太は
『仁義なき戦い』の第1回目の連載を読み終えるとすぐに
『俺にやらせて下さい!』
と、岡田社長に直談判したという。
今ではあり得ない事だが、当時は撮影所に本物のヤクザが演技指導に来たり
警察には頼めないもめ事や相談に乗ったりしていた
まさに実録!
『仁義なき戦い』の第1作は1973年1月に公開され
5、7億円の大ヒット!
岡田は1作目の撮影中にシリーズ化を決め、2作目の『広島死闘篇』は
3ヶ月後の4月に公開された。
まるでアイドルがリリースするシングル並みのスピードである。
映画館の扉が閉まらないほど観客であふれかえり
スクリーンにタイトルが出ただけで拍手と歓声が起こった
『仁義なきシリーズ』
3作目の『代理戦争』は同年の9月に公開され、こちらも4、9億円の大ヒット!
4作目となる『頂上作戦』は翌年の1月に制作され『完結編』は同年6月と
たった1年半の間に全5作全て公開!
映画が終わると全員文太さんになりきって出てきたんでしょうね!
生まれて初めて原作本を買ったのが『仁義なき戦い』でした
名言の宝庫と言われるセリフの中で、一番好きなセリフが
コレ!
『最後じゃけん、言うとったるがのう・・』
『追われる者より追う者の方が強いんじゃ!』
ご冥福をお祈りします
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