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アルバム発売1986年9月5日
最高10位
売上 3、7万枚
たまたま入ったラーメン屋で食べたラーメンが美味かったからと言って
『あそこのラーメン美味いぞ!』
と、すぐに人には言わない。
餃子とチャーハンが美味かったら初めて言うのだ。
普通の人であればその判断基準は『舌』なんだろうが僕の場合は『胃』。
隠し味とか江戸時代から伝わる秘伝のタレとかいらないのである。
熟練の職人さんが手間ヒマかけて作ろうが、食材にこだわりがあろうがなかろうが
結局の所、『お腹一杯になるか、ならないか』なのだ。
皿の模様が透けて見えるふぐのお刺身を一枚、一枚食べるよりも
中腰になって右から左に扇子を広げるかのように箸ですくって食べた方が美味い。
同席した人が怒ろうが、初デートで彼女が残した分まで食べてフラれようが
お腹一杯になって初めて『美味い』の領域に達するのだ。
ならば最初から『デカ盛り』や『食べ放題』に行けばイイではナイカ!
と、よく言われるが、そこにあるのは『当然』であり僕が思う『美味い』ではないのだ。
例え650円のしょうが焼き定食でも
『ご飯とお味噌汁はお代わり自由です』
と、知った瞬間!
単なる豚肉は鹿児島産の黒豚であり、安い業務米は魚沼産コシヒカリに見えてくる。
そしてまさかの
『食後のデザートです』
と、アイスでも持ってこられようなものなら
60過ぎのおばちゃんも大原麗子に見えてくるのだ!
というワケで、今週も浜田麻里である。
初めて聞いた『イン・ザ・プレシャス・エイジ』がたまたま良かったからと言って
『浜田麻里メチャクチャいいぞ!』
と、人に薦めるワケにはいかないので、チャーハンはどうかと聴いてみたのが
通算6枚目の『プロミス・イン・ザ・ヒストリー』
今の所、これが国内でレコーディングされた最後のアルバムであり
B’zの松本孝弘が参加した最後のアルバムでもある。
今回もギターは全曲で弾きまくっている松本君。
若かりし頃は今と違って目立とう精神丸出しだった。
当時の麻里ちゃん曰く
『この頃が一番辛かった』
と、苦悩した一枚。
名曲『プロミス・イン・ザ・ヒストリー』にはある特別な思いがある。
『たくさんの私の詞の中でも特別心をこめて書いた
“生きていく”ことについての歌。
発売直前にファンの1人が自殺をしてしまい
ショックを受けたりもした。
今でもライブで歌うと、涙がこぼれそうになるほど入り込んでしまう。』 ちなみにこのアルバムについたキャッチ・コピーは
『生きていくうえでの約束ってあると思う・・・』
という学級懇談会の議題に上がりそうな真面目なコピーだった。
おそらく直前で歌詞を書きなおしたのではナイカ・・・・と、勝手に僕が思ってるのが
『メモリー・イン・バイン』
♪あなたの生きた日のメモリー
なぜに閉ざされたの
あなたはもう白い時に溶け込んで
誰もが知らない世界へと 悲しいほどに形も残さず♪
と、ラストの『アース・ボーン』
♪愛がなくては生きていけぬから
かなわぬ人世のむなしさに
負けない瞳を忘れぬように♪
そして『プロミス・イン・ザ・ヒストリー』では
♪心も身体も疲れ果てても 消えない命の光をたどって
とまどいも季節が追いぬいていく
愛を失っても 歩みゆく道がある限り♪
まるでケガが優しさで治りそうな麻里ちゃんのボーカルと
1分55秒から始まる鎮魂歌のような松本君のギターに心が震えます。
6曲目はサード・シングルとなった
『ラブ&フリー』(最高71位 売上 0、3万枚)
『とてもノリのいいキャッチーな曲で、コンサートではよく
お客さんと掛け合いをした。
詞は私の書く世界の永遠のテーマ!』 ハード・ロックとポップスを融合させた最強の『麻里節』で
六法全書みたいな重いテーマを軽快に歌っているアンバランスさが良いのだ!
♪二度と戻れない時をすぎ まだ見ぬ明日を求めて旅立つのさ
眠っていた輝きと 偽りを許さぬ心が芽生えていく
LOVE AND FREE
LOVE AND PEACE
FOREVER♪
これに30kmしか出ない原チャリが120km出して高速をブっ飛ばすような
疾走感たっぷりの『ファーレス・ナイト』や『カモン・アンド・ゴー』に
♪ズン、ズン、ズン、ズン・・・・♪
と、私的大好物なリフが全編に流れる『プライベート・エモーション』と言った
往年の麻里ちゃんファンも納得するハードな曲もしっかり搭載!
浜田麻里の集大成とも言える最高のアルバムなのだ。
そしてもしこの曲が入ってなかったら・・・・
この曲を聞いてなかったら
矢沢永吉のファンが『永ちゃん』と呼ぶように
浜田麻里を『麻里ちゃん』と呼ぶまでに至らなかったと言っても過言ではない。
『タイム・アゲイン』!
のっけからドラマティックの波状攻撃!
♪ゆれるだけの時間を 今になれば
力尽くしてきた あますところもなく
あてもないまま とり残されるのを いつも恐れていた
傷ついた翼広げ ふたたび飛びたてよ♪
麻里ちゃん無敵のメタル・ナンバー!
何が凄いって間奏で繰り広げられるキーボードとギターのケンカバトル!
一歩も譲らない2人の掛け合いは息をつかせぬハラハラドキドキで
その勝負に決着をつけるかのように轟く麻里ちゃんの
ウルトラ・ハイトーン・ボイス!
こんなに鳥肌が立ったら空飛べそうだ!!
凄いアルバムに出会ったと、放心状態にしてくれただけでなく
まさかの食後のデザートがこの裏ジャケット!
シルエットにもかかわらず今にも飛び跳ねそうな麻里ちゃんの
この躍動感!
浜田麻里・・・
本物!
次回『餃子』に続く・・・・・ |

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