茂戸藤浩司 “The Metal Taikist” のブログ

ハードロック、メタル業界で生きるプロフェッショナルの太鼓打ちです。

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もうすぐ久々の海外ツアーなので、その前に楽器のメンテナンス&チェック。

パリで使用予定の“朱雀-Red Phoenix-”の方のかつぎ桶を解体中、胴の縁(歌口ともいう)が悲惨なことになっていたことが発覚(>_<)
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早速、「太鼓修理七つ道具」を出して、自宅ベランダで修理作業開始。
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まずは耐衝撃の瞬間接着剤を使って、割れて広がってしまった個所を端から徐々に張り付けながら出来るだけ元の形に戻す。
オレはこういう時、木工用瞬間接着剤ではなく、あえて木目に浸透するタイプの接着剤を使っている。

硬化後、電機サンダーで荒削り…
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すると、痛んでいた箇所の縁面がかなり凹んでいる(皮と接する面が水平ではない)ことが新たに発覚。

それはそうだ。…
実はこのかつぎ桶の胴は通常とは違う特殊構造。
通常のかつぎ桶太鼓の胴は「結桶」といって、木目が縦方向に走っている。

しかしこの胴は、ドラムのシェルのように木目が周方向に走っている「曲桶」(いわゆる「曲げ物」)という伝統工芸品。
薄い木板を円状に曲げた筒を繋げて作られているのだ(そのため、結び束ねるための箍(タガ)がないのが大きな利点)。
因って、音の響きはメチャクチャ良い!!

しかし、打面方向からの衝撃には弱いのがデメリット。
しかもドラムのようにリムが金属のフープで保護されてないから、オレのようにリムショットをパコンパコン多用するタイプの奏者が使うと、それはそれは痛々しい状態で…(T_T)

そこで急遽、凹んだ個所をパテ盛りしてフラットに戻すことを決意!
今回は手元にあった二液性のエポキシ樹脂接着剤を使って、ビニテで土手を作ってパテ盛りしてみた。
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硬化後、作業再開。
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サンダーでざっと荒削りし、他の部分との水平面を合わせながらの微調整。
(ここが一番大事なとこなので神経を使うし、時間も手間もかかる)


何度か接着剤の盛り直しを経て、ようやく仕上げ。
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うっすらと半透明の部分が、今回「盛った」箇所。

これでまたしばらくは気兼ねなく、リムショットを「パッコンパッコン」叩けるはずだ。

リハで叩くのが楽しみだ。



作業後のBeerは旨いなぁー!!

「忝い。」
HIROSHI "Taikist" MOTOFUJI

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