茂戸藤浩司 “The Metal Taikist” のブログ

ハードロック、メタル業界で生きるプロフェッショナルの太鼓打ちです。

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もうすぐ久々の海外ツアーなので、その前に楽器のメンテナンス&チェック。

パリで使用予定の“朱雀-Red Phoenix-”の方のかつぎ桶を解体中、胴の縁(歌口ともいう)が悲惨なことになっていたことが発覚(>_<)
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早速、「太鼓修理七つ道具」を出して、自宅ベランダで修理作業開始。
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まずは耐衝撃の瞬間接着剤を使って、割れて広がってしまった個所を端から徐々に張り付けながら出来るだけ元の形に戻す。
オレはこういう時、木工用瞬間接着剤ではなく、あえて木目に浸透するタイプの接着剤を使っている。

硬化後、電機サンダーで荒削り…
イメージ 3

すると、痛んでいた箇所の縁面がかなり凹んでいる(皮と接する面が水平ではない)ことが新たに発覚。

それはそうだ。…
実はこのかつぎ桶の胴は通常とは違う特殊構造。
通常のかつぎ桶太鼓の胴は「結桶」といって、木目が縦方向に走っている。

しかしこの胴は、ドラムのシェルのように木目が周方向に走っている「曲桶」(いわゆる「曲げ物」)という伝統工芸品。
薄い木板を円状に曲げた筒を繋げて作られているのだ(そのため、結び束ねるための箍(タガ)がないのが大きな利点)。
因って、音の響きはメチャクチャ良い!!

しかし、打面方向からの衝撃には弱いのがデメリット。
しかもドラムのようにリムが金属のフープで保護されてないから、オレのようにリムショットをパコンパコン多用するタイプの奏者が使うと、それはそれは痛々しい状態で…(T_T)

そこで急遽、凹んだ個所をパテ盛りしてフラットに戻すことを決意!
今回は手元にあった二液性のエポキシ樹脂接着剤を使って、ビニテで土手を作ってパテ盛りしてみた。
イメージ 4

硬化後、作業再開。
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サンダーでざっと荒削りし、他の部分との水平面を合わせながらの微調整。
(ここが一番大事なとこなので神経を使うし、時間も手間もかかる)


何度か接着剤の盛り直しを経て、ようやく仕上げ。
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うっすらと半透明の部分が、今回「盛った」箇所。

これでまたしばらくは気兼ねなく、リムショットを「パッコンパッコン」叩けるはずだ。

リハで叩くのが楽しみだ。



作業後のBeerは旨いなぁー!!

「忝い。」
HIROSHI "Taikist" MOTOFUJI
大江戸助六太鼓のこれまでの歴史の中で、一体だれがこんなことを予想しただろうか?
イメージ 1
大江戸助六太鼓の稽古場に、コレ。

今、正面からコレに取り組んでいる。


昨年はオレがプロメンバー2名に手ほどきをし、これまでのライブで2度、その成果を披露している。

もちろん、大江戸助六太鼓のトップクラス2名なので打法技術も呑込みが早いし、オレのほとんどの要求に応えるだけの対応力は十分に備えている。
しかしながら、「大江戸助六太鼓が取り組むかつぎ桶太鼓のスタイル」がコレだ!というところまでは到達していないのが正直なところ。

まさに今「過渡期」であることは、まったくもって否定のしようがない。…

だからこそ、可能性の伸びシロが無限にあるように思えて、オレはワクワクしながら毎回の「現在進行形」の稽古にお付き合いさせてもらっている。



かつぎ桶太鼓。

楽器としては、今や太鼓業界ではすっかりメジャーな立ち位置を獲得している。

打法や表現のしかたについては、やはりレオさん(レナード衛藤氏)在籍時代の鼓童が創世記なのだろうか?

その後、「かつぎ桶太鼓」という楽器が鼓童によって世の中に出始め、またたく間に元ネタも知らずに形だけ模倣する奏者が増殖の一途をたどるわけだ。


そのため、
「大江戸助六太鼓がやるには、後追いのようで抵抗ある」とのご意見も頂いた。


…だけどね。

オレだって、ただ指咥えて見てたわけじゃなくて。

そもそもオレはこの打法スタイルには、1983年に国立劇場で行なわれた「日本の太鼓」にて特別出演した韓国の農楽チームによる「風物(プンムル)」を観た時から着目していた。

最初に見た時の衝撃は、今も忘れない。
まさに脳天に電撃が走った!!
「この打法&リズム形態は、日本の太鼓に取り入れるべき!!」と直感し、すぐに実際に韓国の杖鼓(チャンゴ)という楽器を、師匠に就いて3年間学んだのだ。

韓国打楽器のトップ集団・サムルノリのキム・ドクス先生やチェ・ジョンシル先生、イ・グヮンス先生達からもご指導頂いた。

その時代のオレが、韓国打楽器で学んだリズム構成のノウハウを太鼓に取り入れて作った曲が、当時の大江戸助六太鼓のコンサートやイベント、海外ツアーに於いて欠かせなかった組曲「闘魂華(とうこんのはな)」なのだ。
(この曲を発表した時点では、残念ながらかつぎ桶は使用していなかったが…)


…それでも。

やはり批判的な見方をする人はいるもので、「今さら大江戸助六太鼓がかつぎ桶なんて…」という声は、未だオレの耳までも届く。

オレと同輩の、同じ時代を大江戸助六太鼓で過ごした仲間も、このかつぎ桶への取り組みには否定的な意見だ。

「そんなこと教えるより、『助六流の何たるか』『粋で鯔背な太鼓』を伝授して欲しい。」と言われたこともある。

確かにそうかも。


…でもね。

かつて助六流に於いて「大太鼓」と言えば、二尺前後のサイズの太鼓を使った、お家芸の「横打ち」だった。

なのに、サイズのもっと大きな3尺前後の太鼓に正面から構えて、桧のぶっとい桴握って「拝み打ち」するスタイル(所謂、世の中の誰もが知ってる林英哲さんの「大太鼓」の打法)に取り組んだ時は、助六流のレジェンド達からは、それこそ批判の嵐だったのだ。

「あんなの、助六じゃない。」

「助六、オワッタ。」

「助六がオンデコになっちゃった。」

「金が余ってるからあんな太鼓買ったんだ。」

…等々、散々な毒舌を浴びせられたものだ。


…しかし、だ。

大太鼓に取り組んだことによって仕事の幅は格段に増えたし、大きな会場のライブコンサートやイベントに於いては、欠かせない演目となったではないか。

ざまぁみろ、だ。

今や、当時批判していた大先輩が教えるグループも…(おっと…以下、自粛。)



…担ぎ桶太鼓の話に戻そう。

近年は太鼓の仕事のオファーを頂く際に、「かつぎ桶でお願いできますか?」というような具体的な指定が、実際増えてきているのだ。
それこそが、かつぎ桶太鼓というスタイルが業界に浸透してきているという何よりの証拠ではないだろうか。

オレも実際数年前から、そんなオファーをいくつも受けている(早乙女太一君の公演など)。


もちろん大江戸助六太鼓事務所も例外ではなく、具体的にこれまでいくつか「かつぎ桶で…」というオファーが来ているのだ。


こうなりゃもう、避けて通れない。

昔の職人気質の時代なら「ウチではそんなのやらねぇ。よそ行ってくんな。てやんでえ、べらんめえ。」

で話は通ったが、今やそんなこと言うもんならその日から仕事が無くなるご時世。
(まったく、嫌な時代になったもんだ…)


…だからさ。

新しいものに取り組んだ時の世間の反応というのは、どの時代でも同じでしょ?

かつて六三四を立ち上げた時もそうだったし、武<TA-KE-RU>なんてもっと酷かったもんね。


かつぎ桶を打つ大江戸助六太鼓。
この現状を良しとするか、批判するかは、観る人・聴く人の自由。

好き勝手、大いに議論してもらってかまわない。


でも、現役で太鼓打ってお金頂いてメシ食ってる同士の同業者が、オレ達のやることにとやかく言うのなら、それなりのモノ見せてくれよな。

いつでも受けて立つよ。


オレの愛する大江戸助六太鼓の後輩達よ!

負けずに頑張ろう!!
一緒に頑張ろう!!


オレがついてるぞ。

「忝い。」
茂戸藤浩司

大太鼓仕様

ふと気がついたら、近年大太鼓を打ってない。…

避けているわけでもなく、むしろ大太鼓は大好きなのだが、仕事で登場する場面がめっきり減ったのだ。
やはり「ヒロシ=太鼓セット」のイメージが強いのかな(^^ゞ

もちろん大太鼓はそれなりにシンドイ。
歳を重ねるごとにやらなくていいもの、やる必要のないものは徐々に淘汰されていっても自然の流れかと思う。

しかしたまに、仕事の現場に於いて求められる時が来るのだ。

求められたらお応えするのがプロ。

やる以上は完璧にやってこそプロ。

というわけで、得意の肉体改造というわけだ。

ジムでのトレーニングメニューを「大太鼓仕様」のメニューに変え、身体をチューンアップ。
大太鼓で一番疲労する三角筋(肩)と上腕三頭筋を入念に鍛え上げた。

それと、茂戸藤流で大切な要素「引き」の動作をスムーズにするため上腕二頭筋も少し増やした。

「太鼓に無駄な筋力は必要ない」がオレの持論。
しかし、大太鼓は別物。

やはり必要最低限の「パワー」を備えていれば、演奏も楽になるので精神的に余裕が出来る。
体力面に気持ちを持って行かれることがないから、プレイに集中出来るというわけだ。

修行僧のような細い身体で、わざわざ辛いフォームで重い桴を持って我慢して歯を食いしばってひたすら打つドMな太鼓が好きな人もいるかもしれないが(^m^)

で、途中経過。
そろそろイイ感じになってきたので、調子に乗って写真をアップしてみるかw
イメージ 2
イメージ 1















オレのウェポン、今のところこんなカンジ(^^ゞ

あとはひたすら、暇さえあれば太桴を握り、振り、感覚を取り戻す。
実際の大太鼓がなくても、練習とイメトレで十分。
どこをどう調整すれば、実際に打った時にスムーズに身体が動くか、知り尽くしてるからね
(^^)v

そういえば、いつかNassyの神曲「侍ジャパン公式アンセム〜結束〜」で、またスタジアムクラスのでっかい会場で大太鼓打ちたいなぁ…。

でもその前に…(^^♪


「忝い。」
HIROSHI "Taikist" MOTOFUJI
先日、毎年恒例の表題の門下生発表会へ行って来た。
その昔、私がここで鞭を振るっていた時代から脈々と受け継がれる、年末の風物詩だ。

一年間の努力の成果を、お客様の前で発表する、門下生にとってはワクワクドキドキの晴れ舞台である。
みなさん、とても良い笑顔で楽しそうに演奏してました。

今回の全体の印象は、とにかく宗家小林正道先生はじめ、プロメンバーの的確な指導力に感動した。
年齢・性別・国籍などを様々なタイプの個性豊かな門下生112名をまとめ上げ、演奏会を開くことの難しさたるや想像に難しくない。
まずは心からリスペクトの念を表します。

全公演、約5時間強。

振り返ればあっという間の、本当に楽しいひと時だった。


さて、褒めるだけではモトフジらしくない。
こと太鼓の事に関しては、どうしても黙っていられないのがモトフジである。

いつものことだが、演奏中にずっとコソコソとメモを取り、気付いたことや気になったことなどをプログラムにびっしりと書き留めておいた。
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終演後の忘年会で直接お話しできた門下生も何人かいたのだが、せっかくなのでここにすべてぶちまけたいと思います(^^♪

なにぶん苦言が多いかと思いますが、すべて嘘偽り無い本音です。
(門下生のみなさんは、ここで一度深呼吸して心構えを…)

最後まで読んで頂ければ嬉しいです。


☆全体的に感じたこと

まず、気になったこと。
最近感じていたことですが、下半身のムーヴが少ない気がしました。
上下動も、左右の移動も。
太鼓を打っている時の重心は、基本的に足のつま先側だけで、踵はほとんど接地しないのが基本です。
踵が接地すると重心が地面に逃げてしまい、重心移動するのが難しくなってしまうのです。
宗家の追い打ちや乱れ打ちの手ごとばかりでなく、足の運びや重心の移動にもっと注目してみて下さい。

そして、これは二次会参加者に話したことですが、今回観ていて「良いな」と感じたこと。
演奏が終わって、司会の方からメンバー紹介される際に横一列に並びましたね。
その時に、演奏で乱れた「着崩れ」をささっと身繕いしていた門下生が何人かいたこと(袢纏の襟や帯の位置、鉢巻きの角度など…)。
この心掛けは、素晴らしいと思いました!
是非、忘れないで頂きたい。
「太鼓打ちは、舞台上で常にカッコよくなければいけない」という宗家の教え。
ソロはもちろん、ベースを打っていても、曲間の移動の時も、挨拶して袖に引っ込むまでずっとカッコ良くなければいけないんです。
がっつり着崩れして半ダコ丸出しのまんま、鉢巻きは運動会状態で、満面の「ドヤ顔」で並んでた門下生も中にはいましたが(>_<)
…今後気をつけて下さいね。


さて、それでは演目順にコメントしていきたいと思います。


オープニング演奏「神輿」
実行委員メンバーによる、華やかな幕開けでした。
一打一打、丁寧に正確に打とうとするみなさんの真摯な姿勢に好感が持てました。
気になった点は「神輿太鼓」なのだから、舞台上の全員がもっと躍動的に上下動していたらより「神輿」らしく見えたのではないでしょうか。
(これは全クラスに共通して言えますが…)
あとこれは楽曲アレンジについてのことですが、曲前半途中で音を下げてみんなで掛け声を合わせるセクション(実はアレ、私が作りました…)の部分は、ドンツクのベースの音量を下げすぎている気がします。
それまでの躍動感を残しつつ、声が聞こえる程度にベースの音量を下げる「微妙な匙加減」を研究してみて下さい。
たとえば、中太鼓は少し音量を下げるとしても、大太鼓などの低音と金物系があまりさげずにピックアップされて聴こえてくるなどすると、曲調に変化があって楽しいと思いました。
それと、フロント2つのメインパートの太鼓に、後方女性2人が最初から加わってましたが、女性が加わるのを後半だけにした方がメリハリがあったように思います。


桜組「強弱基本」
お馴染みの「カシラ流メソッド」の基礎打ちフレーズを、みなさんきちんと丁寧に取り組んでいましたね。
両腕を開く「かまえ」のポーズも、キレが良くカッコ良かったです。
ただ、開きがまえする時は両腕の肘がまっすぐ伸びすぎているよりも、ゆるやかな曲線を描くように少し湾曲していた方がより品よく美しくなりますよ。
それと、打つ時の下半身の重心を、もう少し左足(太鼓側)へ乗せた方が腰が入りやすいと思います。


柳組「牙」
難しい曲にチャレンジしましたね。
そのモチベーションは、素晴らしいと思います。
見ていてもかなり緊張感のある演奏でした。
きっとみなさん今回やってみてひしひしと感じているかと思いますが、難しい曲を演奏するには、やはりそれに見合った十分な基礎力が必要です。
無理して背伸びして演奏するとアップアップしてる感じがお客さんにも伝わってしまいます。
基礎の大切さを再認識出来たことは、大きな財産ではないでしょうか。
地道な努力を続ければ、必ずいつか実を結びます。
そしてそれはもっと大きな財産となります。
これからも頑張って下さい。


カルチャーB「二段打ち」
助六流、究極の打芸技に挑戦しましたね。
派手で華やかでカッコいい。
この曲にあこがれて、この曲を上手くなるために辛い稽古に励んだものです。
この曲の幕開けの部分を通称「開き」と言います。
ここは開いている人の動きに合わせて、裏側で大太鼓を打つ人がいかにダイナミクス(クレッシェンドからのデクレッシェンド)をつけられるかにかかっているので、研究してみて下さい。
それとやはり下半身の上下動というか、全体の「躍動感」がもう少し欲しかったですね。
ベースを打っている人全員が、リズムに乗せて身体を動かすことをいつも心掛けて稽古すると良いと思います。


カルチャーC「祭」
助六流古典曲の中では、最も進化を遂げたアンサンブル曲ですね。
私の先輩世代の頃のアレンジは、もっと全然シンプルで、曲の冒頭からガツンガツンと力強く打ち込む曲でした。
まさに「祭太鼓」そのものです。
そのイメージがあるせいか、今回の「祭」はちょっと元気がなかったのが残念です。
特に冒頭の掛け声「まつり太鼓ー!!オリャー!!」は恥ずかしがらずに思いっ切りいきましょう。
この曲のメインテーマは決して複雑ではないですが、「スットンスットンスットントン〜…」&「ドンツクドンツクドンツクドンドン〜…」というアンサンブルがどのように絡み合い、締太鼓がどういう役割を担っているかということを、もっともっと深く理解する必要があるように思えました。
相手の音をもっとよく聴きながら稽古しましょう。
こちらもやはり、やりたい曲を表現するにはそれなりの基礎力が必要ということですね。


欅組「盆太鼓」
とにかく観ていてとても楽しかったです。
荒削りではありますが、それがまた味わい深く、楽しい演奏でした。
それぞれに個性があり、クセがあり、でもその中でそれぞれが一生懸命堂々と演じられている感じがしました。
終演後に直接お話しさせて頂いた方もいますが、実際に地元町会の盆踊りの櫓で腕を鳴らしてた方もいらっしゃったようで(^^)
ただ、「盆太鼓」というタイトルに、私的には違和感を感じました。
あれでは太鼓が暴れすぎで「踊れない」です(^_^;)
もちろん、太鼓曲としては全然アリなので、「盆太鼓」ではなく「乱れ打ちアレンジ曲」のような意味合いのタイトルにしたら如何かと…?
あとついでにもうひとつ。
ソロのつなぎのアレンジ(演出面含め)についてですが、それぞれのソロが終わった後は毎回ブレイクにせず、ロールで盛り上げるとか色々とパターンを変えたらもっと楽しめたかと思います。
ソロが終わるたびの妙な「シーン…」という間が、個人的にちょっとツボってしまって…(以下略)


カルチャーD「舞・追鼓」
助六流古典曲の中でも「秘曲」の部類に入る「助六舞太鼓」の手ごとが練習メソッドに加わる時代になったんですね。
とても良いことだと思います。
曲中、助六流の基礎打芸の代表的テクニックである「左腕を外旋させる振り」が多く取り入れられてますが、動きが少し中途半端な感じがしました。
もっと伸び伸びと思い切り回しきった方が良いと思います。
あと、足のポジショニングを研究するともっと飛躍的に良くなる気がしました。
踵を接地させず、つま先立ちのままで太鼓が打てるように重心をコントロールしてみて下さい。
右足を「蹴り足」として意識するか、左足で「リードする」ように打つかは、身体のタイプによって人それぞれですが。…
色々探してみると良いと思います。


白鴎「白鴎メドレー2014」
全門下生中、一番「脚を使った躍動感」がありました。とてもいいですよ。
「白鴎メドレー!!」ってコールしちゃうんですね(^_^;)
ちょっと笑っちゃいましたが、若いしコレもアリなのかな。…
全体に演奏クォリティーは高いですが、惜しかったことが2点。
まず、先ほどもカルチャーDで触れた「左腕を凱旋する」ムーヴで、「最後の一回し」が回し切って無くて勿体ない!
それと、「祭」のセクションですが、打ち方が固すぎます。
少なくとも私の中での「祭」はああいった動きではないです。
特筆すべき素晴らしかったことは、六段打ちの「開き」の掛け声!
今まで女性だけのチームの「ヨ〜〜…」という掛け声は一度も良いと思ったことがなかったですが、若さあふれる思い切りの良さに清々しさを感じました。
前半のテンポはちょっと重く感じたので、もう少し軽快に乗れるテンポでやった方が良いと思います。


梅組「纏」
こちらも難曲へチャレンジしたクラスですね。
曲名通りキチンと纏まっていて、スッキリと爽快感のある演奏を聴かせてもらいました。
演奏後に、個人的に私へアドバイスを聞きに来た門下生がいました。
彼は幼いころから、いつでも私の姿を発見すると真っ先に駆け寄り、挨拶をし、アドバイスを尋ねます。
そういう若者は絶対に上達します!
かつて20年以上前、同じような少年がいました。
彼も、自分の演奏が終わるたびに、まだ呼吸も整わないまま私のもとへ真っ先に駆け寄り、息を切らせて「ご意見を聞かせて下さい!」と目をキラキラさせて訊きに来たものです。
その少年こそ、現在の大江戸助六太鼓を背負って立つ、糸原昌史君です。
きっとこのクラスの彼も、糸原君の様な純粋な太鼓打ちに成長してくれるでしょう。
これからが楽しみです。


楠組「祭」
助六流古典曲の「祭」を宗家による指導で受けている、とても貴重な体験をされているクラスです。
緊張感もあって少し固くなっていたようですが、真面目にじっくり取り組んでいる様子が伺えました。
でもやはり「祭」なのだから、もっと躍動的に表現しても良いと思います。
「カラドロ&ドロカラ」の絡みなどは、みなさんなかなか上手く表現出来ないセクションですが、盆太鼓の基本テクニックを習得していればそれほど難しい手ごとではないんです。
オドオドせず、もっと思い切って表現して欲しいところですね。
あと、これは「祭」をやった全クラスに言えることですが、冒頭部分が「暗い」!
弱音から始まる曲ではありますがテンポ感、リズム感、躍動感などがないため、ただ「どよ〜ん」と暗い太鼓になってしまってます。
「祭」はそういう曲では絶対にないです!
冒頭部分で表現すべきは「来るぞ、来るぞ…」という期待感、ワクワク感なんです。
そこから中盤で「キタキタキターーー!!!」となるのが、あの曲の醍醐味!
もっとイメージしてみて下さい。


桃組「牙」
こちらは割とシンプルに構成されていた気がしますが、全員が綺麗な音で打てていて、キチンとよく揃っている印象がとても良かったです。
重心の移動について研究すると、曲全体がもっと良くなると思います。
次回はソロのある曲など、フットワークを使う曲にチャレンジしてみても良いかと思います。
まだまだ伸びシロがあり、観ていて可能性を感じました。


松組「四段打ち」
全クラス中唯一、観ながらメモを取ることを止め、じっくりと拝見させて頂きました。
もう何も言葉はありません!「継続は力なり」!「楽しくなければ太鼓じゃない」!!
これからも、ずっとずっと続けていって下さい。
ただ唯一不満だったこと。
昨年のおさらい会にて「モトフジ的MVP」だったHさんの天然ドタバタ喜劇が観れなかったこと(^m^)
今年のHさんは、普通に上手かったです。


カルチャーA「祭・神輿」
ちょっと(かなり?)緊張されていたのか、全体的にちょっと固い印象ではありましたが、一生懸命さが伝わる、実直で真面目な演奏でした。
先にも触れましたが「祭」の中盤のちょっと難しい「カラドコ」セクションなどは、もっと練習を重ねて本番は元気よく思いっ切り打ってしまって良いと思います。
「神輿」のベースは、タテノリの感じが出ていて良かったと思います。
私個人的には、大太鼓と締太鼓の音をベースに残した方が音の周波数の幅が広くなり、フロントの中太鼓との音の分離も良くなるのではないかと思いました。


椿組「舞・追鼓」
大人の中に一人ジュニアが混じっていたり、外国人がいたりとバラエティーに富んだクラスでしたが、まとまり感はとても良かったと思います。
秘曲「舞太鼓」のフレーズに時折「変則拍子フレーズ」が加わり、私的にはそこが特に面白かったです。
こういうとこ、カシラのセンスが光りますね。
インテンポだけではなく、呼吸と間で紡ぎ上げていくところもこの曲の魅力ですが、そういったところも宗家から直々に学べるとは何とプレミアムなことでしょう。
この曲のターンの仕方なども宗家独特のスタイルなので、是非じっくり学んで頂きたいと思います。


樫組「白梅〜祭」
通常と異なったセッティング配置での古典曲のアレンジ。
非常によく考えられた構成で、まずはそこに感心しました。
全クラス中、適度な緊張感もある中、チームワークが群を抜いて良かったですね。
メンバーの中に聴覚障害者がいるとは、会場のお客さんは誰一人気付かなかったことでしょう。
ご本人の努力ももちろんですが、メンバー全員の仲間を想う気持ちが無ければ出来ないことです。
手数の極端に少ない「白梅」や、16ビートフレーズの「祭」という定位モノ曲でここまで合わせられるということは、もはや「奇跡」です。
締太鼓や大太鼓の音もキレイで、アンサンブルもよくまとまってました。
「凛」とした雰囲気すら感じられた、個人的にもっとも印象に残ったクラスでした。


楓組「四段打ち」
随分と複雑に構成アレンジされた「四段打ち」に挑戦しましたね。
覚えることも大変だったのではないでしょうか。
とにかく「やり切った!」という印象です。
それぞれのソロも、個性を存分に発揮していたと思います。
ただ、複雑な曲アレンジに追い付くのに必死で、ちょっとアップアップしてた感は否めないです。
随所に色々な「技」や「シカケ」を盛り込んでいたと記憶しているのですが、どれも残念ながらあまり印象に残ってません。
演奏前のコメントで煽っていたほど「飛んで」はいなかったし「シンクロナイズド感」もちょっと惜しかったです。
でも、一番気になったことはベースの音量&リズム安定感などの基礎力がこの曲を演奏するレベルに及んでないことです。
ちょっと背伸びし過ぎたかも知れませんね。


榊組「啖呵」
これまた難しい、7拍子のリフで進行するアンサンブル曲でしたね。
良くマスターされていたと思います。レベルの高さに感心しました。
途中、ちょっとアンサンブルが伝わり辛い個所があったのが気になりました。
おそらく演奏メンバーの全員が、この曲のすべてのセクションのアンサンブル構成(音の絡み合い)をきちんと理解されていないのではないでしょうか?
ここで何を聴かせたいか?
どのパートをメインに聴かせたいか?など…
もしかしたら楽器のセレクションの工夫で解決することもありそうな気がします。
例えば、桶&締セットのパートは色々やってる割にほとんど聴こえてこなかったので、個人的には締太鼓だけの方が良いと思いました。


橘組「羅針盤」
トリを飾るだけあって、とてもレベルの高い演奏を聴かせてくれました。
大変面白かったです。
特に中太鼓4人の女性が素晴らしかったです。
音もよく出ていたし、振りも綺麗です。
ただやはり、曲調がかなりプログレッシヴなので伝わり辛いところは多々ありました。
曲全体の構成を理解し、どこをどう伝えたいか、メリハリなどももっと工夫した方が良いと思います。
そしてやはり、桶&締セットの音がフロントの中太鼓にマスキングされて、ほとんど聴こえてこなかったです。
セッティング配置については、工夫の余地ありですね。
シンメトリーに拘らないで、低音をどちらかに寄せるとか、2つのセット太鼓を一番客席側のフロントの両端上手下手に向かい合わせて配置するとか…?
2.7尺大太鼓などにも果敢に取り組んでましたね。
フォーム、打法技術などもっともっと研究して「助六流のカッコいい大太鼓」を表現出来るように頑張って下さい。


★モトフジ的個人賞★
最後に、私が特に印象に残った門下生を発表したいと思います。
私からのささやかなクリスマスプレゼントだと思って下されば、幸甚に存じます。


カルチャーB 大関 智子さん
※まだ少々地味ですが、時折キラリとした才能が垣間見えました。本人の気持ち次第でこれから伸びていきそうな雰囲気を感じました。

欅組 桑野 宏昭さん
※非常に味わい深い盆太鼓ソロで楽しませて頂きました。

梅組 川瀬 陽佳さん
※立ち姿が綺麗で、クセがないので伸びシロを感じました。もっと太い声が出るよう発声を鍛えて下さい。

桃組 小田 天音さん
※本人のやる気次第では、もっともっと伸びる可能性を感じました。

カルチャーA 原 幸子さん
※「神輿」の時のベースで、一番よく身体が上下動していました。
この曲に於いては、特に大切なことです。

椿組 岩崎 佳央里さん
※立ち姿や打っている時の「サマ」が綺麗でした。ターンの軸足の重心バランスが取れればもっと良くなると思います。

樫組 島田 夕子さん
※大太鼓の音が抜けていて、しかも音が綺麗でした。

樫組 高田 利恵さん
※本人にも話しましたが、締太鼓のセンスが素晴らしいです。今度もこの才能をもっと伸ばして欲しいです。

榊組 澤田 佳歩さん
※笑顔が素敵でした(^_-)-☆

橘組 池田 小百合さん 田畑 真美さん 八本 美優さん 上原 未紗さん
※音、振り、表現力、すべてが素晴らしかったです。これからも益々、さらなる技術向上を目指して頑張って下さい。
☆12.24訂正:お名前、一部訂正しました。どうもすみません…(^^ゞ

☆モトフジ賞MVP☆
樫組 加藤 智差子さん
※もう、奇跡です。私が指導してた時代から長年在籍されてます。
まさに「継続は力」ですね。
今回の演奏は本当に素晴らしかったです!



以上、モトフジの独り言でした。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

「忝い。」
茂戸藤浩司

☆12.24追記:打ち上げ忘年会〜二次会
今年も打ち上げ忘年会〜二次会まで招待して下さり、本当にありがとうございました。
今年の忘年会は、とてもいい企画だったと思いますよ。
おさらい会の映像を振り返りながら、お互いにワイワイとツッコミあって楽しく笑い飛ばしてしまおうという企画は、実に素晴らしいです。
ゲームなどをやるより、遥かに有意義でした。
瑞穂さんのMCツッコミもナイスでした(^_-)-☆

そして二次会。
またカラオケが始まるのかと思ってましたが(それはそれでウェルカムですが…)、大声を出すことなく、静かにじっくりとカシラや門下生のみなさんとお話が出来て、とても良かったです。
企画されたみなさん、GJでした!

超・少数派

「モトフジさんって、普段は何されてるんですか?」

こんな質問をされることがたまにある。
一般のシロートさんならともかく、現場で一緒に仕事をしたスタッフから、本番後の楽屋とか打ち上げとかでこの質問をされるのだ。

こんな時は、若干こめかみに血管を浮かべつつ「プロの太鼓打ちですが、何か?」と答えてきた鼻の穴からも若干の湯気)


しかし先日、「ニンジャスレイヤー」のイベント「ニンジャサウンド・ギターサンダーボルト(@Live Gate Tokyo)」に出演した時のUstreamの実況ツイートにも、このようなコメントがいくつかあった。

※第二部〜のスレッド参照

「タイキストさん、普段は何されてるんだろう?」
※(タイキストというのはニンジャスレイヤーの小説内にたびたび使われる用語で「太鼓+ist」=太鼓奏者のこと)

それって、どういう心理からの質問だろうか?と、少し考えてみた。

…そうか。なるほど。


六三四武<TA-KE-RU>刃-yaiba-などをご存じない方にとっては、長髪&ピアス&サングラスでおまけに和服すら着ないオレの出で立ちから、「太鼓打ち」という職業が全く結びつかないのであろう。

きっと「このRockerみたいなオジサン、何でワダイコ打ってるんだろう?」
くらい思っているのかもしれない。


そういえば昔、大江戸助六太鼓に所属していた頃の話だが、レコーディングの依頼でスタジオに入った際、作曲者だか制作スタッフだか忘れたが、

「イメージと全然違う方が来てビックリしました!」

「太鼓打ちって、もっと角刈りに捻り鉢巻きで一升瓶を肩に担いだような恰幅の良い中年のオジサンが来るのかと…」

と言われたのを思いだした。
こんな「超ステレオタイプ」な方はさておき…

以前このブログに書いた
「モトフジさんって、元々は何の奏者だったんですか?」

という、テ○ガとかいう大人のオモチャみたいな名前の太鼓グループのリーダーからの質問も、つまりはそういうことだったのだ。


伝統の太鼓技術を基に、前例のない音楽に挑み続けてかれこれ二十余年。

誰のマネもせず、血の汗流して切り開いたジャンルではあるが、後継者がいないことには世の中へ浸透しようもないか。…


う〜ん。
茂戸藤流太鼓術、まだまだ棘の道だ。

やれやれ。

「忝い。」
HIROSHIxx.

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茂戸藤浩司
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