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☆発掘・過去日記シリーズ ※この日記は、バックアップを取らずに閉鎖されてしまった「プロフェッショナル太鼓術 打究人-Da.K.T.-公式ホームページ」の中で書いていたメンバー日記のうちの茂戸藤 浩司が書いたものをネット上などから懸命に発掘し、再アップするコーナーです。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// <以下、2003年11月9日(日)の過去日記より> 「PRIDEミドル級グランプリ2003/in東京ドーム」 オレが血沸き肉躍るこの日がやってきた。 吉田が、シウバが、ミルコが、ノゲイラが一堂に集う夢の一大イベント。 昨年夏の「Dynamite!」以来の、ビッグカード目白押し! …って、オレは格闘技観戦しに来たわけではない。落ち着け。今日は仕事だ。 そんなわけで、今日は東京ドーム! 「PRIDEグランプリ2003・ミドル級トーナメント決勝」のオープニングとエンディングで、世界柔道でも大好評だった『刃-yaiba-』とオーケストラの混合ユニットでの生演奏をぶちかますためにやって来た。 このところ多少流動的な『刃-yaiba-』の今回メンバー編成は… Bassに瀧田“タキやん”イサム、Guitarに飯塚“まちゃ”昌明、コンポーザー&バンマスは巨匠・高梨“Nassy”康治(彼は今回キーボード奏者としてではなく、なんとオーケストラ指揮者を務める!かっちょえ〜!)、そしてDrumsには、世界柔道に引き続き、『WIRED』から谷中香織。 で、太鼓は今回オレ一人。 う〜ん、オイシイ! でも、「やっぱり和太鼓3人の『HAGANEwith打究人』に比べると今イチ迫力が…」なんて言われないように、精一杯派手に叩きまくらなければ。… 今日の会場入り時間は激早の早朝。 そのため、家が遠かったり今イチ信用の無い(?!)一部のメンバーは、昨日の楽器搬入&仕込み後、ドーム近くで宿泊。 でも、ここでちょっと嫌な予感。… 「この面子で同じホテルに泊まったら、絶対酒で大失敗するから、オレは帰る。」 という捨て台詞を残して、オレは家から当日出勤。 (※ちなみに「世界柔道」の時は本番後だったからまだ良かったが、呑んで呑んで呑んで… →修羅場。) さて当日早朝。 会場の関係者入り口に到着すると、メンバーのT氏がオレの顔を見るなり、開口一番、 「HIROSHI、…お前、正解。」 予想通り3人は、“ほんげほんげ〜”な状態になってた。 唯一、Y氏だけ精一杯平静を装ってたけど(ちょっとエライ!)。 聞くと、何と朝5:30まで呑んでたらしい… ってことは、オレが起床した時間もまだバリバリ呑んでたってことか?! …う〜ん、オレも一緒にいたら間違いなくご一緒してただろう。 本当に正解だった。… もちろん、本番は17:00なのでそれまでにはさすがにみんな酒が抜けてて何とか回復してたけどね。 それにしても、こいつら根っからの呑みスケだ。…(オレが言うなって?) ここ東京ドームでは、かれこれ10年以上前だったか、ボン・ジョビやラット、キンダムカム(なつかし〜)なんかが来日して、大晦日にカウントダウン・イベントをやった時に太鼓を叩いて以来、「K-1グランプリ」やその他のスポーツイベントなんかで数回出演しているが、今回はドーム記録にもなりそうな7万をこえる超満員の大観衆で、地上5メートルの特設ステージに上がった時の眺めは、圧巻だった! あの、昨年夏の国立競技場の「Dynamite!」を思わせるくらいの迫力だった。 その舞台で、巨匠・Nassy氏作曲の、「PRIDE」メインテーマ曲(お馴染み、「♪ドン・ドン・ドド〜ン!」ではじまる格闘技ファン御用達のアレ)を、三尺の大太鼓で思いっきりブッ叩く! オレの大太鼓が鳴った瞬間、歓声というより、 「ズドーーーーー!!!!」 っていう重低音の地響き。 オレ達の上から下から、ゴンドラからシカケから、試合を控えた格闘家たちが次々に登場。 ステージ前では火柱&水柱…っておい?! ドームの中で火柱&噴水って、…よく許可が下りたものだ。 でも、ものすげえーカッコいい演出!! もう、観客と一緒になってアタマっからずっとアドレナリン出っ放し! まるで若い奴のクセにイタズラでバイアグラ飲んじゃってエライ目にあっちゃってるカンジ(何ちゅう例えだ)!! エクスタシー状態が冷めやらぬままオープニングを終え、エンディングまでしばし試合観戦。 吉田選手の試合はものすげえ興奮した。 「PRIDE」はプロレスと違って、勝ち負けの結果がすべてだと思ってた。 でも、ランデルマン選手に勝った桜庭選手も確かに凄かったが、シウバ選手に惜しくも負けた吉田選手の方が、オレにはすっげーカッコ良く見えた。 試合中の会場の反応も、吉田選手の試合の時が一回目のピークだった気がする。 吉田!あんたは偉大な格闘家だ! で、試合は進み、休憩明けにそろそろ準備ということで、後半は再び衣装を着けたままステージ裏に待機。 これから試合に挑む選手が、ものすげえ形相でバックステージに控えてる横で、人工芝の上にあぐらかいてのんびりオーロラビジョンを見上げながら試合観戦してるオレら。 そんなこんなで試合が進んで行く中、バックステージに異様なオーラを放つ男が現れる。 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ選手だ! 突然、ものすげえ勢いでセコンドとスパーリングを始めたかと思うと、いきなりダーーーーーーッとダッシュしたり、かと思えば、急に壁際に向かって跪き、何やらブツブツとお祈りを始めたり… で、また思い立ったようにバッシバシスパーリングしたり。… その間、それを周りで見守るセコンド陣がポルトガル語で、まるでノゲイラ選手に向かって、罵声や怒号を浴びせてるかのように、絶えず激を入れる(たぶん「絶対オマエが勝つ!」「世界一強いのはオマエだ!」「ぶっ殺して来い!」みたいなことを言ってる様子)。 まるで、これから生きるか死ぬかの戦場へノゲイラ選手を送り出す雰囲気だ。 いや、こういう時、格闘家本人は本当にそう思ってるんだろうな。 で、興奮してきて段々とその「行動範囲」が広くなり、ミット打ちやタックルの練習が、地べたに座ってるオレらのすぐ前まで迫ってきた。 その場から逃げる飯塚。逃げる巨匠。… 下馬評でも絶対ミルコ・クロコップ選手が勝つと思われてたけど、この時ひょっとしたら?という思いが沸いてきた。 そんな状態のノゲイラ選手を見てしまったから、ミルコ選手との暫定王者決定戦が始まったらステージスタンバイと言われてたオレらも、試合が気になってステージ裏の隙間からオーロラビジョンをガン見。 …興奮。 …感動。 非常に心に残る試合を観せてくれて、これからエンディングに演奏するオレらの勢いをつけてくれた。 ミルコ、ノゲイラ両選手に、心から敬意を表したい。 さて、いよいよミドル級トーナメント決勝の最終試合。 ここは、勝者が決まった瞬間に「勝利のテーマ」を演奏する段取り。 ここから仕事、仕事…(切り替えろ!) 演奏準備のためメインステージに移動。 ここからはモニター(オーロラビジョンなど)で試合が見れないため、肉眼で生のリングを見守るしかない。 近視のオレは、眼鏡持参でリング上を凝視する。 何しろ、演奏のきっかけが、 「勝者、×××!!」 のキーワードなので(オレの中ではすっかりヴァンダレイ・シウバ選手優勝という予想でシミュレーションしてる)、リングから一時も目を離せない。 不思議なもので、いかに格闘技ファンのオレでも、仕事となると、全然試合内容に気が行かない。 でもとっさの秒殺で、眼鏡したまま始まっちゃったらどうしよう… などと、試合が決まりそうになると眼鏡を外したりまた翔けなおしたり、ソワソワしてるうちに、予想通りシウバ選手が圧勝。 「♪〜♪♪♪ ♪〜!…(勝利のテーマ)」 無事、エンディングの演奏を終えた。 考えてみたら今日の仕事って、世界でただ一人の「Rock大好きで格闘技大好きな目立ちたがりやの太鼓打ち」であるオレにとって、全ての欲求を満たす素晴らしいイベントでもあった。 オレって、ホント幸せ。 親友・Nassyと大会関係者、スタッフに、心から感謝。… P.S. この日、会場で観戦してたオレのJr達(空手歴2年)は、将来こういう試合をしてくれるのだろうか? 無いだろうな。… |

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