大志×(映画+音楽)=Level53

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わずか数十年前の人々が、未知の未来世界として想像していた西暦2000年からの時代。
しかし、いざ足を踏み入れてみると
ドラえもんや鉄腕アトムはもちろん、空飛ぶ車やライトセーバーすらありはしない、
なんとも過去の人々からしたらガッカリしてしまうような現実味あふれる西暦2007年。
……とは言いながらも科学と携帯電話の進化は日進月歩、
決して過ぎ行く時間に遅れはとっていないでしょう。
いまやその進歩した科学によって、この世は丸裸にされたも同然かもしれませんが、
どうしても“ある”“ない”の決断を迫られたときに、
煮え切らない答えを返さざるをえないのが“神様”や“あの世”の存在。
そんなあやふやな疑問に真摯に答えようとしているのが、この『神と科学は共存できるか?』。

イメージ 1著者のスティーヴン・ジェイ・グールドは、頭のきれる唯物論者でありながら、神の存在を認め、尊敬さえしている一風変わった人らしい。それは同書のいたるところから感じることができるし、冒頭の自己紹介部分(だったかな?)で自身が述べている。
「類は友を呼ぶ」という言葉のとおり、彼のまわりには頭の良い学者・物書きがたくさん集まってくるが、中には彼の意見には相容れない、頑なに神の存在を否定する友もいるらしい。しかし、そんな共通できない認識を持っているにも関わらず、お互いにうまくやっていけているということは「よほどグールドにそれ以外の魅力的な部分があるんだろう」と浅〜い推理をしたりなんかしていました。
すっかりメインテーマから話がそれてしまいましたが、簡潔に内容をまとめると「土俵(バックグラウンド)の違う科学者と宗教者が敵対するのは無駄なことで、お互いの意見を尊重し合いましょうね」ということらしい。
“らしい”というのは、あまりにも専門用語や訳書独特の言い回しが多くて、非常に読みにくく、わかりづらかったから。最後の訳者の補足がなかったら、危うくわけのわからん解釈の方向へ進んでしまうところだったほど(苦笑)。
ここまでの内容を読んでお分かりの方もいらっしゃると思いますが、この記事頭で書いたような“神の有無”という究極の謎の答えにはならぬ結論となっております……。現在では禁止されている誇大広告のような引き文言となってしまいましたね……。

しかし、その究極の謎を解明するひとつのヒント、もしくは考え方としての文献としては
非常に内容の濃いものであると思います。
キリスト教を軸に据え、その専門用語を解説しながら神と科学の共存までもっていくこと。
それは宗教を知りながらも染まっていない(黒髪が白髪になってる途中みたいな感じ?)
中立的な著者だからこそ掲げられたテーマではないでしょうか。

僕個人の“神”という存在に対しての見解としては……“いたらいいなぁ”という感じです(笑)。
だってすべてのことが計算で裏打ちされたものだったら、
なんかつまらないというか、切ない感じしませんか?
“運命”とか“偶然”とか、奇跡的(非科学的)なことがあったほうが人生楽しいでしょ。

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