大志×(映画+音楽)=Level53

映画、音楽、本……なんでもありの世界をどうぞ!!

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『映画が目にしみる』

定期で編集作業をしていた案件が、
発行元の都合などでなかなか長期間できないことが多い我が編集プロダクションですが、
そんな“負のスパイラル”から脱出すべく、
今年は「定期発行の雑誌の創刊」、もしくは「年間5冊程度の書籍発行」を目標に稼働しています。
その媒体自体のネタは何かと言えば……映画でございます。

イメージ 1まずは企画書を作るにあたり、類書の調査。書店の映画コーナーを覗いてみると、まぁ出てるわ、出てるわ映画の本……。評論、撮り方、タレント別などなど……よくもまぁこんだけ出して内容がかぶらないなぁと思うほど様々な切り口で大衆文化のいちジャンルが紙に落とし込まれています。そこで発見したのが、今回紹介する『映画が目にしみる』。
著者は編集経験を持ちながら、作家へと転向(?)した小林信彦さん。ネタは2002年から開始した中日新聞のコラム記事を用いているようです。
ところで!! この本は何がおもしろいって、著者の小林さんがハリウッド・スターのニコール・キッドマンが大好きなんですね。だから彼女が出演している作品はすべてベタ褒め……みたいな(笑)。文章中には「彼女が出演した映画はほとんど観てきたつもりだ」なんてところもあるようなほどです。本書を拝見した限り、彼女プラス、クリント・イーストウッド、大塚寧々はお好きでしょうね。
しかし、ミーハーなだけでは映画のコラムを書いたり作家業なんてやってられません。経験に基づく小林さんの映画の奥深い知識が、味のある言い回しで網羅されています(時々読みにくく感じるときもありますが……)。
中で紹介しているのは映画作品だけでなく、舞台や映画書籍など。これから類書を調べ上げるにあたり、映画書籍を紹介いただけているのは(個人的な感想ですが)非常にありがたかったです。

昨年は入稿日と試写会の日程がかぶること、かぶること。
しかも劇場公開した際、観に行こうと思ったら、まぁタイミングよくお金がない……。
とにかく新作とは縁遠い1年でしたが、この本を読んで決意したことがひとつ。
今年は最低でも20本くらいは新作を鑑賞し、
年末ならではの「2008年映画ベスト10」みたいな企画の記事を書くことです。
実際できているかどうかは……年末をお楽しみに!!
今日は会社の忘年会でした。
……が、今までの疲労が眠気となって僕を遅い、2次会に向かったのは我が社の社長と営業マン。
さすが、営業!! 雪が降ろうと槍が降ろうとチャンスがあればどこまでも食い下がります(笑)。
しかし、酒の快楽になびかず眠気をとった僕が、なぜブログを書けているのでしょう……?

まぁ、そんなことはさておき、
僕は最近日本でも定着してきたロックフェスに関する書籍を作りたいなぁと
密かな野望をたぎらせてまして、まずは類書リサーチだ!! と思い、ある日書店に立ち寄ってみました。
すると「私を読んでくれ!!」と言わんばかりに面展された『フェスティバル★ライフ』を発見。

イメージ 1毎年苗場でおこなわれている「フジロック」の制作に参加したこともある南兵衛こと鈴木幸一さん著のインタビューやらドキュメンタリーやら、フェスに関するネタをふんだんに織り込んだ書籍がこちら。
あまり知られていない数千人規模の海外フェスをはじめ、自分が住んでいる日本で行われている(しかも知らなかった)フェスが次から次へと出てくるものの、本文横にはそのわかりづらい言葉を補足する注意書きがあり、フェス初心者の方にも読みやすい工夫が施されています。今に至るまでのフェスの歴史は、読んでいて為になるし、南兵衛さんのフェス関連の仕事に携わるまでの経緯、経験談は「音楽を通じて出会った“ヒト”には上も下もない。みんな平等。ピース!!」的な音楽バンザイな想いがひしひしと伝わってくるリアリティが満載。
ひと括りに“フェス”といっても、屋外もあれば、開催時期の気候を考え冷暖房ガンガンの屋内でというものまで実施形態は様々。しかし、同書の中では“フェス=自然との協調”的な考えを基に、「フジロック」などのキャンプインの姿勢をとるものが、本当の目指すべきフェスの形ではないかと提案しています。
もちろん「サマーソニック」が悪いと言っているわけではないけれど、普段浸らない環境に音楽とともに共存するという考えかたを持つ人からみれば、“都市型フェス”と銘打ったそれは、決してベストなものとは言えないのかもしれません。

僕が企画していた書籍からは近からずも遠からずといったところで、
類書として参考になる書籍だったという感想がまず第一。
以前、企画書を提出した際には「類書あるからなぁ……」と遠まわしに却下されてしまいましたが、
なんとかその苦い経験と読破したこの本をバネにして、
書店の棚に並ぶような本の企画を作りこみたいと思います!!
わずか数十年前の人々が、未知の未来世界として想像していた西暦2000年からの時代。
しかし、いざ足を踏み入れてみると
ドラえもんや鉄腕アトムはもちろん、空飛ぶ車やライトセーバーすらありはしない、
なんとも過去の人々からしたらガッカリしてしまうような現実味あふれる西暦2007年。
……とは言いながらも科学と携帯電話の進化は日進月歩、
決して過ぎ行く時間に遅れはとっていないでしょう。
いまやその進歩した科学によって、この世は丸裸にされたも同然かもしれませんが、
どうしても“ある”“ない”の決断を迫られたときに、
煮え切らない答えを返さざるをえないのが“神様”や“あの世”の存在。
そんなあやふやな疑問に真摯に答えようとしているのが、この『神と科学は共存できるか?』。

イメージ 1著者のスティーヴン・ジェイ・グールドは、頭のきれる唯物論者でありながら、神の存在を認め、尊敬さえしている一風変わった人らしい。それは同書のいたるところから感じることができるし、冒頭の自己紹介部分(だったかな?)で自身が述べている。
「類は友を呼ぶ」という言葉のとおり、彼のまわりには頭の良い学者・物書きがたくさん集まってくるが、中には彼の意見には相容れない、頑なに神の存在を否定する友もいるらしい。しかし、そんな共通できない認識を持っているにも関わらず、お互いにうまくやっていけているということは「よほどグールドにそれ以外の魅力的な部分があるんだろう」と浅〜い推理をしたりなんかしていました。
すっかりメインテーマから話がそれてしまいましたが、簡潔に内容をまとめると「土俵(バックグラウンド)の違う科学者と宗教者が敵対するのは無駄なことで、お互いの意見を尊重し合いましょうね」ということらしい。
“らしい”というのは、あまりにも専門用語や訳書独特の言い回しが多くて、非常に読みにくく、わかりづらかったから。最後の訳者の補足がなかったら、危うくわけのわからん解釈の方向へ進んでしまうところだったほど(苦笑)。
ここまでの内容を読んでお分かりの方もいらっしゃると思いますが、この記事頭で書いたような“神の有無”という究極の謎の答えにはならぬ結論となっております……。現在では禁止されている誇大広告のような引き文言となってしまいましたね……。

しかし、その究極の謎を解明するひとつのヒント、もしくは考え方としての文献としては
非常に内容の濃いものであると思います。
キリスト教を軸に据え、その専門用語を解説しながら神と科学の共存までもっていくこと。
それは宗教を知りながらも染まっていない(黒髪が白髪になってる途中みたいな感じ?)
中立的な著者だからこそ掲げられたテーマではないでしょうか。

僕個人の“神”という存在に対しての見解としては……“いたらいいなぁ”という感じです(笑)。
だってすべてのことが計算で裏打ちされたものだったら、
なんかつまらないというか、切ない感じしませんか?
“運命”とか“偶然”とか、奇跡的(非科学的)なことがあったほうが人生楽しいでしょ。
1980年発売当初、少年からコアなミリタリーファンの大人まで
幅広い世代を虜にし一時代を築いたガンダムのプラモデル、いわゆる「ガンプラ」。
その爆発的な人気の裏で、人一倍の汗をかき苦労を背負ったであろう
当時バンダイ模型企画開発担当だった仲吉昭治さん著のドキュメンタリー書籍。

イメージ 1
ガンプラ第一弾商品は「1/144ガンダム」。当時の価格で300円と、他のミリタリープラモデルと比べ、少年たちの手に届きやすいかなりの低価格で販売されていたそう。
その第一弾発売から、2007年現在に至るまでのガンプラ出荷数は、国内外の累計で382,000,000(3億8200万)個を越えるんだとか(桁を数えるのが大変です……)。
僕も小学校低学年の頃、コミッボンボンとセットでガンプラを購入していたガンプラユーザーのひとりでした。「1/144」から「SD(2頭身の可愛いヤツですね)」までいろいろと組み立てては、学習机に飾っていたなぁなんて懐かしい思い出が本を読んでいる節々で甦ってきて感慨深かったです。
本の仕様もガンダムファンの心をくすぐるものになっていて、特に章の始まりにつけられたタイトルが、ガンダムの命ゼリフを引用したもになっている部分はわかりやすいところでしょう。
たとえば、ギレン・ザビのア・バオア・クー攻防戦での演説「あえて言おう! カスであると」を引用して「あえて言おう! 開発とは戦いであると」や、アムロの「間違いない。シャアだ! シャアが来たんだ」を「間違いない。ブームだ、ブームが来たんだ」という具合。……ガンダム関連の名ゼリフ等を知らない人には「?」なところが多々あるかもしれませんね(苦笑)。

僕がこの本から学んだことは、著者が最後に簡潔にまとめてくれています。

好きな仕事をしているからヒット商品が生まれるのではない。その仕事を好きになるほど熱中するからこそヒット商品は生まれるのである。

熱中するほど好きになる……これはユーザーあってこその考え方です。
つまりユーザーのことを第一に考え、制作者よがりの売り上げだけを考慮した人には考えられない
いわばサービス精神の塊となった人にしか口にできない名言じゃないかということです。
“サービス”という言葉は、雑誌の編集等に繋がる部分もあり、
それは何かといえば、読者に対して有益かつおもしろい内容の記事を読んでもらいたいということ。
しかしその境地にたどり着くまでには、仕事を100%理解し、
その余裕から第三者のことを考えられるという度量を持つことが大事。
並みの人ではできないことですが、コツコツと努力して僕もこの境地にまでたどり着きたいもんです!!
編集者というのは、とてつもない量の書籍・雑誌を読み込み、莫大な量の知識を頭に詰め込む。
その複雑に絡まった情報を簡潔にまとめて配信する仕事です。
ところが、僕は本を読むことを怠ってきたため
今になって必死に読書の虫と化して蔵書を増やしているところでござんす。
(雑誌は結構読んできたつもりなんですけど……)
そこで、この「BOOK」書庫では読みたてホヤホヤの書籍・雑誌を紹介していこうと思います。

イメージ 1記念すべき1冊目は、『広告コピーってこう書くんだ! 読本』を紹介します。
みなさんは雑誌を必ず1冊は読んだことがあるはずです。そこで頭の中に思い浮かべてほしいのが、雑誌タイトルに次ぐ、表紙の1番大きい文字。それは大見出しと呼ばれ、編集者がその雑誌で読者の方に1番読んでほしい、または雑誌で1番のウリを紹介している文字なんです。
読者の方はなんのことなくスラスラと読んでいるかと思いますが(自分も業界に入るまではそうでした)、その数十文字が決定するまでには、数々の案と密度の濃い数時間を費やしています。そう、ポッと出の言葉じゃないんです。
編集側は、読者に対してどんな言い方をすればこちら側から伝えたいことをクッキリバッチリ明確に受け取ってくれるかと熟考しているんですね。
では、どんな言葉を使えば読者に制作側の意図が刺さるのか……それがまだまだ若輩者である僕にとってはわからない部分。正直インパクトがある、パンチの効いた大見出しをつけようとすると、どうしてもありきたりな言葉の羅列になってしまい、おもしろくない。まさに自分にとっての弱点なわけです。
しかし、そんな若輩者の僕の救世主となってくれそうなのがこちらの本。
著者は東京ガスの「ガス・パッ・チョ!」や資生堂TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」など、印象的なコピーを書いていらっしゃる谷山雅計さん。

“広告のコピー”と“雑誌のキャッチ”というジャンルは違えど、
観る人にインパクトを与え、脳に言葉を刷り込ませてふとしたときに思い出させる……。
そんな言葉を操るテクニックが必要なのはどちらの業界も一緒。
読み終えた率直な感想はそんなところでしょうか。

谷山さん曰く、
「良いコピーは普遍性と驚きを兼ね備えたもの」だと本の中で言っています。
その理由付けにも納得、納得。
でもそれって難しいよなぁ……でも勉強になるなぁ。
……まぁ、いきなりできるとも思いませんけど。
とにもかくにも、僕が読んで得することしか書いてないので助かりました、ありがとうございやす。

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