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こんにちは*広山直美です。
「バンコク滞在記」第1回目をお送りさせていただきます。
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バンコク滞在記・第1回
【空港の「匂い」】
空港にはそれぞれ、その国特有の「匂い」がある。
機内から渡り通路へと踏み出した時、はたまたタラップを降りた時、
その匂いは、微かに、されど同時に第一印象を左右するほど強烈に
「その国らしさ」をダイレクトに、嗅覚を通じて伝えてくる。
たとえば。
アメリカならば、ハンバーガーの匂い、分厚いステーキを連想させる「肉食」の匂い。
中国なら、多彩な食材をふんだんに使って、炒めたり焼いたり揚げたりした食用油と調味料の匂い、
蒸したり煮込んだり煮詰めたりした時の薫りたつような蒸気の匂い。
インドならば、「これぞインド!」と唸りたくなる様な、定番マサラをはじめとする各種スパイスの濃厚な匂い。
…等々。
タイ・バンコクの玄関口、スワンナプーム国際空港。
2005年建立の、近未来を想像させるデザインは、とことん無機質な印象だ。
しかしながら、この空港も「匂い」と無縁ではない。
むしろ、こんな建物の一体どこから潜入してくるのだろうと不思議になるほどだ。
私が到着したその夜も、いつもながらに
揚げ物の油の匂い、肉を焼いた時の肉汁に焦げと煙が少しずつ混ざったような匂い、
そしてナンプラーや酢づけ唐辛子の、少々鼻にツンと来るすっぱさを秘めた匂いが、
私の鼻孔をくすぐった。
その匂いに
「まぎれもなくタイ、まぎれもなくバンコク!」としみじみ感じ、
大きな深呼吸と共に、私の全身は「日本比30%スロー」のタイモードへと切り替わった。
〜つづく〜
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広山直美
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直美@バンコクライフ
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