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東北大学の教授の石田秀輝先生の著書です。
私の興味があるバイオミメティクス(生物模倣)について書かれた本です。
人間が長年研究を重ねて培った技術を生物は自然に作り出す能力を持っています。この力をものつくりの世界に応用するということは、少ないエネルギーで効率のよい製品を作れるようになります。
ハンマーでたたいても壊れないアワビの殻は炭酸カルシウムの板が何重にも積層構造になっていて、この構造をもとに新しい材料を作れば鉄、プラスチック、セラミックの長所を持つしなやかで、錆びることなく、強くて割れない材料ができるかもしれないそうです。
また、ヤモリの足には細い目に見えない毛が無数に生えています。この毛によって接着面とくまなくくっつくことによってファンデルワールス力を最大限に利用し、壁や、天井を走り回ることができます。ちなみにテレビで見たのですが、テフロン加工のフライパンの表面はヤモリでも滑って走れないそうです。そしてこのヤモリの足を持つロボットを作ることができればビルの掃除や、災害時の救出など今まで人間が危険を冒してやっていたことをロボットができるようになり利用価値はすごく高いと思います。
こういった目からうろこの生物のすごさがこの本を読むと分かります。生物のすごいところをまねしてそれを応用していくことは、循環型社会を創出するのに役に立つと思いました。わかりやすく書いてあって、あまり知識のない私でも読みやすかったです。
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