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タフな素人集団「INA★PINA」の軌跡を公開します!

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宇佐川大滝の登攀

日時:2017年9月2日(土)
メンバー:鹿野、ジョコ、matu

宇佐川大滝(2条28m)、三浦さんの本では「直登不可」とあり、確かに、いつ見ても水量が多いこともあり登れる可能性を見い出すことはできなかった。ところが上には上がいるもので、九州の「へっぽこ沢同人会」の方々が2011年にこの滝を直登している(http://takinobori.exblog.jp/14457829/)。
もともと登攀技術がかなり優れている方々だろうし、(写真を見る限り)水量にも恵まれたようだ。そんなわけで、虎視眈々と渇水状態の機会を待ち続け、ようやく機は熟した。
イメージ 29車道沿いに看板があるけど、そこからこの滝の全貌を見ることはできない
イメージ 2遡行図の写真とは水量がまったく違う宇佐川大滝

と言っても、本日は職場の不毛なソフトボールの試合に付き合ったため、入渓地点に到着したのは14時過ぎ。浦石峡の遡行を終えたジョコ&matuペアに待ってもらい、とりあえず宇佐川へ下降した。
イメージ 1車道沿いのスラブを二人がこの姿で登ってるのを発見した時は思わず素通りした

入渓地点から大滝へはわずか5分で到着。予想通り水量は少ない。が、それでも滝の風圧が凄まじい。10分程度じっくりオブザベの後、いざ大滝へ向かう。
イメージ 3下降地点からすぐで宇佐川大滝が見えてくる
イメージ 4時間を掛けたくないので下でじっくりオブザベ
イメージ 5やはり2条滝中央の三角状を登るのが良さそう

14時40分、深い釜を泳いで取り付く。まず、「へっぽこ」さん達のように中央をあぶみで越えることも考えたが、水温が意外に低く時間を掛けたくなかったので、左岸側から取り付き、右岸側へトラバースすることにした。
イメージ 6泳いで取り付く
イメージ 7ツルツルでホールドも乏しいが、リスにハーケンを効かせれば登れそう
イメージ 8左岸側の階段状から登り、右岸側へトラバース

今回はラバーソールを使用したが、苔生してかなり滑る。フェルトの方が良かったかも。トラバース中は岩が脆く支点が取りづらいが、なんとかカムとナッツを使い、中間部のテラスでピッチを切る。ここでハーケンを使用したが、これはかなり効いていた。テラスへの立ち込みが結構難しかった。
イメージ 9なかなか手頃なクラックが無いのでトラバースも必死
イメージ 10ここからテラスへの立ち込みが結構怖い
イメージ 11ようやくハーケンが効いてピッチを切る

matuさんは撮影に専念してくれることとなり、後続のジョコさんを迎える。滝の轟音が響くため声が通らない。トランシーバーが役に立った。加藤さんに感謝。
イメージ 12後続を迎える
イメージ 13快調に進むジョコさん
イメージ 23やはりテラスへのスラブ登りは難しかったらしい

ここから上部は約15m。前半はクラックで上部はフェース、抜け口はまだ見えない。クラックは意外に奥行きがないためカムが使えず、左側の小さいクラックにマイクロカム2つをセット、上部で正面のクラックに大き目のナッツをセットし棚上に立ち込む。この棚はスリングを巻けるので、これがプロテクションとしては一番安心した。
イメージ 142ピッチ目のライン
イメージ 15ちなみに2条の右側はこんな感じで、まあ登れそうにない
イメージ 16手も足もホールドは豊富にあるが支点は取り難い
イメージ 17正面から見るとこんな感じ
イメージ 18三角形の頂点となる棚上への立ち込み
イメージ 19正面から見るとこんな感じ
イメージ 20遠目には分からないけど近づくと結構飛沫を浴びて寒いのが分かるかも

しかし、この先は上からの水流をまともに受けるため立ち上がるのも厳しい。ゴーグルを装着し、なんとか棚上に立ち上がると、上部フェースが始まる。ここから先は右側のブッシュにガバが多いため、あまり不安は感じない。5mほどで抜け口に到達し、ここを越えるとようやく滝上に達する。
イメージ 21棚上に立ち込む
イメージ 22あとは適度に緊張感のあるフェイス登り
イメージ 24抜け口手前で下を見下ろす
イメージ 25抜け口もちょっとしたクラック登りで面白い

上部の突破にかなり時間を要したため、身体は冷え切ってしまったが、久しぶりの厳しい登攀に気持ちは清々しい。ハーケンの回収に相変わらず手間取ったけど、ジョコさんも意外にすんなり登ってくる。滝口からは登ったラインを見ることはできないが、なかなかの高さであることが分かる。
イメージ 26宇佐川大滝を見下ろす

あとは右岸側の車道に上がれば良いんだけど、ちょうど上り口に蜂の巣があることに気付かず、右手を足長バチに刺されてしまった。仕方ないので50mほど上流から車道に出て16時、遡行終了。
イメージ 27この直後、蜂に右手甲を刺される
イメージ 28無事に車道へ到着

たった1時間ちょいの登攀だったけど、わざわざここまで来てよかった。この滝の登攀はなかなか難しく、最上級に面白かった。残念なのは、養豚場の匂いが漂ってること。2ピッチ目の登攀時は、何度も心の中で「くさっ、くさっ!」と叫んだ。この滝も今後、登攀の記録がちらほら出てくることを祈りたい。

とりあえず、わがままに付き合ってくれたジョコさんやmatuさんに感謝!またタフな山行やりましょい!!       

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