新ベンチャー革命

時事問題、日米関係、技術経営を取り上げます

全体表示

[ リスト ]

新ベンチャー革命2010929日 No.205
 
タイトル:一部の日本人のアジア差別主義は日本国家の自殺行為である
 
1.尖閣列島事件以来、四面楚歌に陥った菅政権
 
 ネットでは9月初めの尖閣列島日中船舶衝突事件以降、菅政権への風当たりが日々、増しています。政権交代の原動力となった民主支持者からの非難、アンチ民主のネットウヨからの非難のみならず、ナイーブな愛国的国民からの非難が渦巻いています。それぞれ、政治思想的な立ち位置は異なれど、菅政権そのものへの非難は同じです。
 
 小沢支持者の菅政権非難は尖閣列島事件前からであり、それみろ、思ったとおり菅政権は外交オンチだとなり、他方、ネットウヨからは、それみろ、民主は案の定、素人集団だ、化けの皮がはがれた、となります。
 
 ただ救いは、民主がダメだから、自民に戻そうという声は、あまり、聞こえてこないようです。アンチ民主のネットウヨも、自民でも五十歩百歩とみなしているのでしょうか。
 
2.日本の対中外交に関して、日本国民の思想が問われている
 
 欧州のEU経済ブロック化、米国経済の破綻、BRICsの代表・中国の経済大国化で、貿易立国日本が窮地に立たされ始めているのは確実です。今、日本が進むべき方向を誤ると、マジに国家経済崩壊の危険があります。なぜなら、天然資源もなく、国土も狭い島国日本は、技術と人材のみに依存する脆弱国家であり、他国との貿易なしに、13千万人が、先進国ライフスタイルを維持するのは、到底、不可能だからです。
 
 筆者の長年の持論は、日本はアジア市場の中で、アジア各国と共存共栄するしか生きる道はない、というものです。ところが、日本のアジア戦略に関して日本国民の意思統一がまったく取れていないわけです。それが、今回の尖閣列島事件で表面化しました。
 
3.米国市場依存型からアジア市場依存型への日本の産業構造転換は待ったなし
 
 2008年のリーマンショック以前まで、BRICs台頭前の日本は、米国市場依存型の産業構造をもっていました。しかしながら、日本全体が米国市場に依存し続けて、日本企業が米ドル決済で対米ビジネスを展開する限り、日本国民は働きに見合った豊かさを得ることは決してできないのです。そのことは、日本の代表的グローバル企業・トヨタを例にとって、本ブログにて分析済みです(注1)。
 
 だからといって、日本がアジア市場依存型の産業構造に転換したからといって、ただちに、日本国民が豊かになるわけでもありません。日本の競争優位産業は、予想以上の速さで、アジア各国に追いつかれています。
 
 アジア市場で日本が生き残るのは簡単ではありません、企業競争は激化の一途です。その環境の中で、日本がアジア市場で成功するには、アジア市場において日本の信用と信頼を勝ちえることが必須です。
 
4.アジアにおいて日本の置かれた環境の厳しさをわれわれは認識すべき
 
 アジア市場でもっとも有望な中国において、戦後65年、一貫して、中国政府か反日教育を行っていますので、中国人の対日感情は極めて複雑です。日本製品のブランド力が維持されているうちは、反日的な中国人も、日本製品を買ってくれますが、日本製品の競合品があふれてきた今、いつ、日本製品排斥運動が起こるか知れません。
 
 一部の日本人が、アジアにて、いつまでも変な優越意識をもっている限り、日本企業がアジアで締め出される危険がまったく解消されません。
 
5.アジア差別主義は常に扇動されている
 
 一部の日本人のもつアジア差別主義思想は、実に根の深いものです。これは戦前から続いています。この思想は、日本人の日本に対する愛国心と結びついています。国民の愛国心は常に、ときの権力者に利用され、戦争に誘導されることが多いわけです。
 
 戦前の日本人は、日本の軍部によってその愛国心が利用され、戦後は、米国戦争屋および、そのロボット・悪徳ペンタゴン日本人によって、日本人の持つ愛国心が利用されています。
 
 なお米国戦争屋および悪徳ペンタゴンの定義は、本ブログNo.201の注記をご覧ください。
 
6.一部の日本人のアジア差別主義は日本を滅ぼす原因となる
 
 いかなる人間もなんらかの差別意識をもっており、これを完全になくすことは不可能です。われわれは、生れ落ちたときから、競争にさらされます。受験競争しかり、就職競争しかり、出世競争しかり、などなどです。人類の発展に競争心は不可欠です。人間が競争心を維持するうえにおいて、上記、一定の差別意識も許容せざるを得ません。その意味で、人間の差別意識は本能に近いかもしれません。小学校、中学校でいじめが撲滅できない要因がここに潜みます。子供はおのれの意識をうまくコントロールできないのです。
 
 このような差別本能の延長線上にて、日本人の中にアジア差別主義が芽生えます。しかしながら、多くの日本人は、教養を身につけて、その意識を潜在化させますが、いい大人になっても、それがうまくコントロールできない日本人が少なからず、いるわけです。
 
7.米戦争屋は、差別本能を自己制御できない日本人を極東戦略に利用する
 
 米戦争屋の極東戦略については、本ブログですでに持論を公表しています(注2)。
 
 いかなる国家の国民も戦争が好きな国民はいません。みんな平和が好きです。米国とて同じです。戦争をビジネスとする米戦争屋にとって、米国民を戦争に駆り立てるのは一苦労です。そこで彼らは昔から、米国民価値観の研究に熱心でした。いわゆる軍事プロパガンダ研究です。筆者の所属した米国シンクタンクSRIインターナショナルは、米陸軍から依頼された米国民価値観研究の成果を、軍の許可を得て、企業マーケティング戦略方法論に応用しています。
 
 米戦争屋の軍事プロパガンダ研究は、彼らの対日ステルス支配にも応用されています。彼らは、日本人のアジア差別意識を巧みに利用しています。さらに、極東分断統治戦略にも応用され、日中韓の国民が互いに、反目し合うよう仕向けられています。
 
 日本のみならず、中国、韓国にも米戦争屋の扇動に乗りやすい人間がゴマンと居るわけです。
 
 中国人や韓国人を見下す日本人(一部の)のみなさん、その心情が、いずれ日本をアジアで孤立させ、日本国民を貧乏化させる元凶になると気付いてください。
 
注1:本ブログNo.43トヨタ型グローバル日本企業は国民を豊かにしていない2009115
 
注2:本ブログNo.199『米国戦争屋の東アジア分断統治戦略を日本人は知っておくべき』2010922
 
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm


テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
 

開く トラックバック(1)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事