新ベンチャー革命

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新ベンチャー革命201395日 No.792
 
タイトル:米国オバマ政権のシリア限定空爆作戦:オバマ政権と米軍事産業界とシリア・アサド政権にとって三方一両損か
 
1.米国好戦派・マケイン氏、シリア問題でオバマ政権に対し敗北を認める
 
 本ブログ前号No.790およびNo.791にて米国オバマ政権のシリア軍事介入作戦について取り上げました。
 
 201394日、オバマ米大統領はG20出席のため、ロシア・サンクトペテルブルグに行き、956日に首脳会談が行われます。そして、米オバマと露プーチンの間にて、シリア問題の調整が行われるはずです。
 
 米マスコミ報道によれば、アンチ・オバマの米国戦争屋系の大物議員・ジョン・マケイン氏は、2008年の米大統領選に次いでまたも、オバマに負けてしまいました(注1)、さぞかしくやしいでしょう。
 
なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.687の注記をご覧ください。
 
 本ブログNo.791(注2)で指摘したとおり、米戦争屋はまんまとオバマ陣営のペースに嵌められて、自縄自縛に陥ったのです、すなわち、マケイン氏など米戦争屋の本音ではシリア戦争したくてウズウズしているのに、オバマの空爆作戦には反対せざるを得ないというジレンマに陥ったのです。
 
2.オバマとマケイン氏ではシリア軍事介入の目的が全く異なる
 
 オバマの宿敵・マケイン氏もバカではありませんから、さぞかしくやしいでしょう、シリア限定空爆作戦の実行意思決定を委譲された米議会がこの案を否決すれば、マケイン氏にとって致命的敗北となります。なぜなら、米国のシリア軍事介入作戦そのものが消えてなくなってしまうからです。また、米議会が可決しても、それは、限定空爆であり、マケイン氏のシリア軍事介入策とは似て非なるものとなります。
 
 なぜこうなるかというと、オバマとマケイン氏ではシリア問題解決に関して、最終目的がまったく異なるからです。オバマは反戦公約で当選しているので、本音では戦争は可能な限り、回避したいわけです、その証拠に、限定空爆作戦は化学兵器使用に対する制裁であって、アサド政権打倒のためではないと、オバマは公言しています。一方、マケイン氏は、シリア・アサド政権を崩壊させたいわけです。両者の目的の違いをマケイン氏はわかっているのですが、それを米国民の前で公言することはできないのです、なぜなら、米国民は戦争嫌いとわかっているからです。
 
3.極めて巧妙だったオバマ陣営
 
 米国戦争屋ネオコン(イスラエル・ネオコン含む)は、2003年のイラク戦争の二番煎じとして、シリア戦争を仕掛け、アサド政権を崩壊させるべく、米軍の対シリア軍事介入の実現を模索してきました。一方、米戦争屋のライバルである欧州寡頭勢力に闇支援されるオバマ政権は、米戦争屋ネオコンにシリア利権を奪われないよう、あの手この手で、米戦争屋の要求をかわしてきました。
 
 その結果、米戦争屋の支援するシリア反政府軍はシリアで押され気味となり、米軍の介入なしではアサド政権を崩壊させる見込みがたたなくなっています。
 
 シリアにおいて反政府軍が劣勢である原因のひとつ、それは、米戦争屋勢力からシリア反政府軍に供給される予定であった兵器を運搬するコンテナ船が20136月、インド洋で遭難したことが挙げられます(注3)
 
 本ブログでは、このコンテナ船遭難事故はロシア潜水艦による魚雷攻撃ではないかと疑っています。
 
 そこで、米戦争屋ネオコンは次に偽旗作戦にて、国際法で禁じられている化学兵器を反政府軍に使用させ、アサドがやったと騒ぎ、これをきっかけに、米軍のシリア派遣を実現させようとしたわけです。
 
 オバマ陣営はこの偽旗作戦を百も承知で、これを逆手にとったのではないでしょうか。すなわち、化学兵器をアサド政権が使用したことを認めたふりをして、これを国際法違反だと騒ぎ、その制裁として、シリアを限定空爆するという妙案です。この案では、米国地上軍のシリア投入はしないで済みます。さらに、攻撃目標はシリア軍事施設に限定しています。シリア国民の被害を最小限にするためです。
 
4.オバマ政権と英国政府は水面下でつながっている
 
 オバマ政権が、シリア限定空爆作戦の実行意思決定を米議会に委譲するという妙案を実現させる前提条件として、英国政府のシリア空爆作戦への不参加意思決定が必要だったのではないでしょうか。なぜなら、英国も嫌がる作戦を実行すべきかについて、米国民の意思を反映させる必然性が生じるからです。もしそうなら、オバマ政権と英国政府は水面下でつながっているということです、オバマ政権も英国政府も欧州寡頭勢力に牛耳られているとみれば、それはあり得る話です。
 
 オバマは、G20にてプーチンと交渉し、プーチン経由にてアサドに、仮にオバマ政権がシリア軍事施設を限定空爆しても、絶対にイスラエルに報復攻撃するなと釘を刺すはずです。
 
 もし、シリア政府軍がイスラエルを報復攻撃すれば、それこそ、米戦争屋ネオコンおよびイスラエルの思う壷に嵌ってしまいます。なぜなら、彼らは米軍を中東に引き込んで、中東大戦争に拡大したいと狙っているからです。
 
 本ブログの見方では欧州寡頭勢力の大勢は、米戦争屋主導の中東大戦争を望んでいないと思います。
 
 そのことは、彼らが、2012年、不人気ながらも、オバマ政権二期目を強引に実現させて、米戦争屋政権の復活を全力で阻止したことから窺えます。米中央銀行FRBの実権を握る欧州寡頭勢力は、米国の肥大化した防衛予算をリストラし、米財政建て直しを優先しているのは明らかですから・・・。
 
5.オバマ政権のシリア限定空爆作戦における三方一両損とは
 
 シリア問題に関係する勢力は、(1)オバマ米政権と(2)米戦争屋ネオコン、そして、(3)シリアのアサド政権の三者です。
 
 ここで、(1)オバマ政権のシリア限定空爆作戦の損得を挙げてみます。
 
1−1.オバマ政権の得:シリア限定空爆にて、禁断症状の米軍事産業からの戦争実施要求に応えることができる(米軍事産業はミサイルを米政府に売れる)。そして、空爆を限定することによって、戦争拡大を抑止できる可能性がある。
 
1−2.オバマ政権の損:シリア空爆正当化のため、化学兵器をアサド政権が使用したとウソをつかなければならない。これは、アサド政権や中露の反発を招く。
 
 次ぎに、(2)米戦争屋の損得とは、
 
2−1.米戦争屋の得:国防総省のミサイル発注によって、米戦争屋配下の軍事企業の維持を図ることができる。
 
2−2.米戦争屋の損:米地上軍投入による本格的シリア戦争に発展させる口実がなくなる。
 
 そして、(3)シリア・アサド政権の損得とは、
 
3−1.シリアの得:米軍およびイスラエル軍のシリアへの本格的な軍事侵略を防げる。
 
3−2.シリアの損:シリアの軍事施設が破壊される。
 
 最後に、本ブログでは、米議会にてシリア限定空爆作戦が英国同様に否決されることを切に望みます。これは、オバマ政権も同じだと信じたいところです、自分が提案した作戦が否決されることを内心、期待するという何とも皮肉な提案ですが・・・。
 
注1:AFPマケイン上院議員、シリア軍事介入めぐる公聴会で携帯ゲーム”201394
 
注2:本ブログNo.791シリア空爆の実行意思決定を米議会に委譲したオバマ:ジョン・マケインなど好戦派議員はシリア戦争したいのに、シリア空爆に反対するというジレンマに陥る20139 1
 
注3:本ブログNo.767日本製コンテナ船がインド洋で真っ二つに割れる:シリア反政府軍FSAに供与する米国製兵器が積まれていた?米オバマ政権と露プーチン政権は闇でつながっているのか20136 25
 
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2013/9/5(木) 午後 3:09 [ イエスちゃん ] 返信する

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