新ベンチャー革命

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新ベンチャー革命2009年11月15日 No.45

タイトル: オバマ東京宣言の成功は小沢流日本郵政人事にあり

1.オバマ大統領の東京宣言は歴史に残る

 2009年11月14日、東京サントリーホールにて、バラク・オバマ第44代米国大統領が歴史的な演説を行い、全世界にそのメッセージが伝えられました。1963年11月22日、ダラスでジョン・F・ケネディ(JFK)第35代米国大統領が暗殺されていますが、オバマはJFKの生まれ変わりのような気がしてなりません。この演説にて、オバマ政権(背後に欧米寡頭勢力(銀行屋系)あり)は明確にアジア太平洋地域を次期、有望市場と位置付けたことになります。まさにEUのアジア版を想定しており、欧州寡頭勢力によりEUからはずされている米国はEUではなく、アジア太平洋経済共同体に入るということです。

 彼の東京宣言は、昨年末に発表されたNIC(米国情報評議会)の”Global Trends 2025: A Transformed World”(注1)に書かれている内容とピタリ一致しています。ちなみに、このレポート開発には、筆者の所属した米国シンクタンクSRIインターナショナルが深く関与しています。

2.オバマ政権・鳩山政権の戦略は欧米寡頭勢力の戦略に沿っている

 筆者の専門、技術経営(MOT)におけるシナリオプランニングの開発者・ピーター・シュワルツ(元SRI研究員)が1990年に描いた15年後の2005年シナリオでは、世界経済はAPECとEUに2極化する(新しい帝国のシナリオ)と書かれています(注2)。

 当時のシナリオ想定時期の2005年より若干遅れてはいますが、2009年、このシナリオがオバマ・鳩山コンビで策動し始めたと認識することができます。ちなみに、シュワルツが90年に立てた2005年シナリオでは、“新しい帝国シナリオ”の実現遅れの可能性も織り込み済みでした。具体的には、“新しい帝国のシナリオ”と並び“進歩なき変化のシナリオ”および“市場の世界のシナリオ”が提示されています。“進歩なき変化のシナリオ”とは、自由主義と原理主義の対立が起こり、歴史時計の針が逆転する可能性を示唆しています。シュワルツの予見どおり、2001年にブッシュ・ジュニア政権が誕生し、2003年イラク戦争が起きましたが、これはまさに歴史が逆転して、1991年、パパ・ブッシュ政権の起こした湾岸戦争時代へ逆戻りであったのは周知の歴史的事実です。不正選挙を繰り返して2001年から2009年までブッシュ・ジュニア政権(戦争屋系)が8年も居座った結果、欧米寡頭勢力(銀行屋系)のシナリオが狂ったということです。

 ピーター・シュワルツはかつてSRIから英国ロンドンのロイヤル・ダッチシェル(ロスチャイルド系)に転職した経験があることから、欧州寡頭勢力に認められたシナリオプラニングの天才です。その意味で、彼の息のかかった上記NIC2025レポートは欧米寡頭勢力の長期的世界戦略とみなすことができます。オバマ政権は明らかにその戦略に沿っています。同時に鳩山政権もオバマ政権の戦略に沿っているとみなせます。

3.相変わらず戦争屋の洗脳から目覚めない日本の大手マスコミ

 2009年1月オバマ政権が誕生、9月鳩山政権が誕生し、2009年は日米同時政権交代という歴史に残る年となりましたが、戦後60余年、日本をコントロールしてきた戦争屋(軍産複合体系米国覇権主義者)に洗脳された日本の親米知識人、大手マスコミ、一部の親米政治家・官僚、そして従・戦争屋の小泉政権誕生後、急増した親米右翼(ネットウヨ含む)にとって、オバマ・鳩山コンビの日米同盟はまさに戸惑いの連続でしょう。

 彼らのオバマ・鳩山政権への批判は決まって、沖縄米軍基地問題から逃げているというものです。無理もありません。彼らは米国覇権が戦争屋と銀行屋の双頭構造になっていることが正しく認識できていないからです。親米(親・戦争屋)日本人の考える日米同盟は、事実上、日本対戦争屋の同盟そのものなのです。そして、オバマ政権になって以降の現在も、依然、日米安保に限って戦争屋マターなのです。だから、今回、オバマ・鳩山会談にて両者が沖縄米軍基地問題をスルーするのは当然です。

 日米安保の上位概念である日米同盟に関して、親・戦争屋日本人の考える日米同盟と、オバマ・鳩山コンビの考える日米同盟はまったく中味が異なるのです(注3)。

4.戦争屋の極東謀略部隊沈黙の不思議

 親・戦争屋日本人の要人とコネを持っている米国ジャパンハンドラー(100%戦争屋系)は、あの手この手で親・戦争屋日本人を煽って、ちくちくとオバマ・鳩山コンビを突いています。しかしながら、この程度で収まって、オバマは無事シンガポールに向けて離日できたのは信じられません。

 11月6日に起きたテキサス米軍基地内自爆テロ事件は、当初、オバマのアジア歴訪自体を妨害する目的を含んでいたと推察できます(注4)。ところが、それを知っているオバマは暗殺恫喝を恐れず、1日遅れにてアジア歴訪を断行しています。

 オバマ政権誕生前、まだ勢いのあった時代の戦争屋なら、今回のオバマの行動は決して許されるものではなく、紛れもなく暗殺の対象となったでしょう。なぜなら、オバマの公表したアジア戦略は、戦争屋のアジア戦略と真っ向から対立するからです。戦争屋は、せっかく彼らのテリトリー内(テキサス・フォートフッド米軍基地内)で自爆テロ事件を起こしたにもかかわらず、その後のアジアでの連携工作が実行できず、結局、オバマの東京宣言を阻止できなかったのです。この事実は極めて大きい。

 オバマ戦略を突き詰めていけば、それは極東緊張緩和であり、当然ながら、在日米軍基地は不要となるのです。この戦略は戦争屋の否定につながります。彼らには到底、許されるものではありません。ところが今回は、戦争屋の極東謀略部隊による東京テロも起きていません。韓国プサンで対日本人テロのようなクサイ事件が起きましたが・・・。戦争屋=CIAエージェントの跋扈している東京地検特捜部によるアンチ小沢・鳩山工作も沈黙気味です。そして戦争屋の闇挑発による北朝鮮によるアンチ・オバマ的な嫌がらせ(ミサイル発射実験など)も起きていません。なぜなら、オバマ政権はこの8月、すでにクリントン元大統領を北に派遣して手を打っていたこと(注5)が奏功しているからです。

5.凶暴な戦争屋=CIAは今回なぜおとなしいのか

 さて今年3月時点、東京地検特捜部による強引な小沢氏(当時民主党党首)失脚工作事件が勃発しています(注6)。この頃、小沢氏は“在日米軍は第7艦隊だけで十分”と発言、戦争屋の怒りを買いました。上記、失脚工作は、その小沢発言がかなり影響しているのは間違いありません。当時の小沢氏は、まさにオバマ・鳩山コンビの構築しようとしている新たな日米同盟関係(現在進行中の)を正確に読んでいたということです。

 このようなウラ事情に精通する小沢氏は、あの凶暴極まりないプレデター・戦争屋=CIAを何らかの形で手なずける必要があったはずです。そう考えると、10月に断行された日本郵政社長交代劇がなぜ、戦争屋を喜ばせるとみせかけた人事となったかの謎(注7)が解けてきます。なにしろ斎藤新社長は元・戦争屋貢献者ですから。この人事に反対していないのが大手マスコミでは読売(戦争屋直系メディア)だけというのも面白いところです(注8)。このエサに戦争屋がよだれを垂らしている間に、無事、オバマの東京宣言(極東における戦争屋戦略の否定)を成功させたということです。何度も戦争屋=CIAによる失脚工作の危機に晒された小沢氏の政権交代後における戦争屋ハンドリング術が冴えに冴えています。

 上記の分析に立脚すれば、ネットで謎となっている日本郵政役員人事、すなわち曽野綾子氏(戦争屋エージェント・親デビッドRFの笹川ファミリー)の唐突な新登用、そして小泉・竹中一派の大御所・奥田碩・元トヨタ会長(オバマ支持のジェイRFとコネあり)の留任の謎が解けてきます、有名な森永卓郎氏は謎が解けていないようですが(笑)。小沢氏は、郵貯・簡保資産運用権乗っ取り仕掛け人の大元であるデビッドRF(戦争屋)とその宿敵ジェイRF(銀行屋)の両方に巧妙に配慮しているということです。いずれにしても小沢氏は94歳デビッドRFの健康上の引退が近いと読んでいるのではないでしょうか。

注1:National Intelligence Councilの2025年予測レポート
http://www.dni.gov/nic/NIC_2025_project.html

注2:拙著[2003]『MOTアドバンスト:技術戦略』日本能率協会マネジメントセンター、p134

注3:本ブログNo.35『民主党の日米同盟:自公与党時代とはまったく別物』2009年10月13日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/1918156.html

注4:本ブログNo.44『テキサス自爆テロ事件:オバマ訪日は危険!』2009年11月8日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/3084840.html

注5:本ブログNo.1『クリントン・サプライズの示唆:日本蔑視』2009年8月7日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/77348.html

注6:ベンチャー革命No.288『国民目線を無視した小沢失脚劇』2009年3月7日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr288.htm

注7:本ブログNo.38『案の定、日本郵政新社長は官僚(元)に内定』2009年10月21日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/2255643.html

注8:ベンチャー革命No.303『一転、鳩山応援:読売豹変のなぜ?』2009年6月15日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr303.htm

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html


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