新ベンチャー革命

時事問題、日米関係、技術経営を取り上げます

全体表示

[ リスト ]

新ベンチャー革命2009年12月20日 No.51

タイトル:見苦しい対米従属主義者:ビロンガー根性の権化

1.日本が対米従属から脱せられる絶好のチャンス到来

 有名ブロガー・田中宇(さかい)氏が『日本が対米従属を脱する日』という新著を出版しています(注1)。同氏は昔から世界は多極化すると主張しており、現実世界がそのとおり推移しているのは周知のとおりです。同氏の新著では、その持論の確認と証明が行われています。

 さて米国の国家情報評議会(NIC)のレポート(注2)にも多極化時代の到来が予言されていますから、この世界潮流は変わりようのない動きといえます。

 今後、米国のドル基軸体制が終焉し、米国の単独覇権主義が成り立たなくなり、世界は米英中心主義から、G20 多頭指導体制に移行すると言われています。米オバマ政権はその流れに沿って行動しています。このように前ブッシュ政権時代と現在の米国は大きく様変わりしています。

 来年は戦後65年、日米同時政権交代の実現によって、いよいよ日本が対米従属から脱せられる可能性が高まっています。

2.日本の脱・対米従属を喜ばない不思議な日本人の存在

 上記のように世界に歴史的大変化が起きているにもかかわらず、日本には依然として従来の対米従属主義にしがみつこうとする人たちが多数います。その最右翼が日本の大手マスコミ(新聞、テレビ、週刊誌)関係者であることは誰もが認めるところです。大手マスコミにとって最大の脅威であるネット世界にも、多くの親米右翼(ネットウヨ)が跋扈しており、対米従属から脱しようとがんばる鳩山民主党を連日批判しています。

 60年以上続いた米国による対日支配から日本が完全に脱するのは容易ではありません。脱・対米従属に成功するには、まずもって国論の統一が不可欠です。にもかかわらず、待ちに待った脱・対米従属のチャンス到来を喜ばない日本人が大量に存在する現実に直面して、筆者は非常にショックです。常識的なレベルで愛国心のある日本人なら、日本が米国から真の独立を果たして欲しいと願うのは自然な感情でしょう。

 にもかかわらず、日米同時政権交代してもなお、アメリカ人の側に立とうとする勘違い日本人が思った以上に大勢いるのは筆者の期待に大きく反する現象です。彼らはほんとうに日本人なのか、大変疑問です。

 筆者と同様の疑問をもつブロガーもネット上では当然、少なくありませんが、われわれ、ごく常識的な愛国日本人が抱く疑問で最大のものは“日本国民多数が対米従属政党だった自民党を下野させる決断をしたにもかかわらず、なぜ、対米従属主義に固執する日本人が依然として多く存在するのか?”というものです。鳩山首相もおそらく同様の疑問を抱いているはずです。政権交代後もこのような不思議な日本人が予想以上に多く、しかもしぶといことにさぞかし戸惑っているはずです。

3.米国ジャパンハンドラーの対日マインド・コントロールは続いているのか

 戦後、米国ジャパンハンドラー(軍産複合体系米国覇権主義者=戦争屋=CIAの対日責任者)が、戦後日本人のマインド・コントロールをしてきたのは確かで、それは3S政策(注3)やWar Guilt Information Program(注4)などで明らかですし、戦争屋=CIAのジャパンハンドラーが、いかに日本の大手マスコミの親米化(親・戦争屋=CIA)に注力してきたかは、元々中国寄りで左翼的であった朝日新聞の変節プロセスを分析すれば明らかです(注5)。

 今年8月末の政権交代後、国民多数から遊離した大手マスコミの異様な対米従属主義固執という珍現象は、戦争屋=CIAの対日本マスコミ圧力の結果なのでしょうか。どうも筆者には違うような気がしてなりません。なぜなら、2009年日米同時政権交代によって、アンチ・オバマの戦争屋=CIAの対日圧力は大幅に低下しているはずだからです。2008年末までのブッシュ政権時代と同様に戦争屋=CIAの対日圧力が現在も維持されているならば、そもそも、日本で政権交代は起きなかったはずです。勢いのあった頃の戦争屋=CIAが本気で小沢民主党を潰す気であったなら、今頃、小沢氏は中川昭一氏同様、この世にいなかったでしょう。

 以上の分析から、現在の大手マスコミの異様な偏向(一般の国民世論を軽視した大幅な逸脱現象)は、戦争屋=CIAの対日本マスコミ圧力によるものとは必ずしも言えないと思われます。現在の大手マスコミは、親米寄り報道すればアメリカ様(おもに戦争屋=CIA)が喜ぶのではないかと勝手に決め込む、単なる対米ゴマスリ主義にすぎないのではないかとすら思われます。なんと情けないことか。

4.がんこな対米従属主義者は筋金入りのビロンガーか

 ところで日本人就業者の80%はビロンガー( Belonger )であるというのが、筆者の長年の持論ですが、日本に依然存在する、しぶとい対米従属主義者こそまさにビロンガー・メンタリティのかたまりではないかと思います。

 ここでビロンガーとは、集団帰属主義者を意味し、独立精神が薄弱であり、できるだけ大きな組織や強い集団に属して、その庇護の下で強がる人たちです。

 ビロンガーとは筆者の所属した米国シンクタンク・SRIインターナショナルが1980年に開発したVALS( Values and Life-Styles )という米国人消費者価値観データベース・プログラムのタイポロジーのひとつで、SRIの造語です(注6)。ちなみに、米国人就業者のビロンガー比率は約40%ですが、筆者の推定では日本人就業者の大半(80%以上)はビロンガーであると思います。

 日本のビロンガー(日本人の80%)すべてが対米従属主義者とは限りませんが、日米同時政権交代後も脱・対米従属を好まない日本人は、とりわけビロンガー根性にこりかたまった人たちでしょう。

5.ビロンガー・マスコミ人のもたらす危険

 ビロンガーの権化のような大手マスコミ人のがんこな対米従属主義は、報道の偏向をもたらし、元々洗脳されやすい一般のビロンガー国民にもじわりじわりと影響を及ぼしています。とりわけ、ネットウヨは大手マスコミから簡単に洗脳されてしまいます。一般のネットウヨは、筋金入りの対米従属主義者というより、対アジア人差別主義者が多いような気がします。自分を勝手にアメリカ・サイドにつけることによって、アメリカのポチよろしく、中国人を含む東アジア人に向って吠えまくるという特徴があります。このようなアジア差別主義は日本の孤立を招くのみで、日本にとってよいことは何もありません。

 しかもネットウヨは自分も東アジア人の一員であることをすっかり忘れているわけです。小泉前首相などは、まさにアメリカかぶれのネットウヨの元祖であり、こういう輩に限って、アメリカ人の前でペコペコする一方、アジア人を見下す傾向があります。このような卑屈メンタリティの底には、抜きがたい白人コンプレックスが存在します。同じ日本人として、傍から見て、これほど見苦しく恥ずかしいことはありません。

注1:田中宇[2009]『日本が対米従属を脱する日』風雲舎

注2:National Intelligence Council, “ Global Trends 2025: A Transformed World”, November 2008

注3:3S政策、ウィキペディア参照

注4:War Guilt Information Program、ウィキペディア参照

注5:本ブログNo.41『日本の大手マスコミはもはや国民の敵に等しい』2009年11月1日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/2737526.html

注6:テックベンチャーNo.29『ベンチャー精神を妨げるビロンガー根性』1999年7月21日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/ATT00004.htm

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

この記事に

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事