新ベンチャー革命

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新ベンチャー革命2010年1月2日 No.59

タイトル: 脱・対米従属を妨げる日本人の研究

1.脱・対米従属を妨げる親・戦争屋日本人とネットウヨの共鳴

 前回の本ブログ(注1)にて“親・戦争屋日本人”を取り上げました。そして、政権交代後もガンコに思想転向しない“親・戦争屋日本人”をいかに減らすかが、脱・対米従属に挑戦する鳩山新政権の重要課題であると指摘しました。彼ら親・戦争屋日本人には、ネットウヨという頼もしい(?)応援隊がついています。昨日の元旦も、小沢民主党幹事長が自宅で行った新年会に、ネットウヨに同調すると思われる特定団体が抗議(在日参政権反対)に押し掛けています。

 このようなネットウヨは、小泉政権時代に生まれたと思われます。なぜなら、小泉首相自身がネットウヨの元祖だからです。大手マスコミの大衆操作により創造された小泉首相ヒーロー化演出に、自分の夢を重ね合わせた特定の日本人(寄らば大樹性向)から大量のネットウヨが生まれ、小泉フィーバーの原動力となったのです。しかしながら彼らはだまされて、結局は小泉従米政治の犠牲となりました。墓穴を掘ったとはこのことです。それでもネットウヨはまだ消えていません。それどころか、民主党新政権の足を盛んに引っ張っています。

 その意味からも親・戦争屋日本人とネットウヨ(その背後団体含む)の共鳴は、筆者の悲願(日本の脱・対米従属)に極めて妨げとなります。

2.ネットウヨの生態研究

 そこで、脱・対米従属実現に向けて、ネットウヨ対策が必要となりますので、以下にその生態を分析してみます。

 今後の日米関係のあり方に関し、ネット世界には、大手マスコミ論調(対米従属主義)へのアンチテーゼ(脱・対米従属主義)を立てる筆者のようなブロガーが多く存在します。しかしながら、ネット世界には同時に大手マスコミの論調に簡単に感化されるネットウヨ・ブロガーが混在しています。なお、ネットウヨとは、グーグルにて“ネット右翼”の入力で検索可能であり、それ以上の特別な定義はありません。

 さて辻大介大阪大学準教授の実証研究(注2)によれば、ネットウヨはインターネット愛好者の1%未満であると推定されるようです。この研究結果は非常に意味があります。予想はしていたものの、意外に少ないという印象です。ホットしました。

 ところが、ネット上では小沢氏や鳩山氏の政治資金疑惑に関して、ネットウヨと思しき批判投稿が圧倒的に多いわけです。ブログ検索でこの部分だけ拾うと、アンチ民主、東京地検マンセー、CIAマンセーの投稿であふれています。

 ネットウヨは日本国民のなかでは100人にひとりの少数派なのに、一般国民の10倍から数10倍くらいの投稿をしていると思われます。ネットウヨの関心が集中するトピックス(嫌・中朝韓関連)のみに注目すると8割から9割がネットウヨの投稿で占められます。そこだけ見ると日本にはアンチ・民主党が非常に多いという印象をもってしまいます。彼らの主張では、脱米/入亜にみえる小沢氏も鳩山氏もみんな売国政治家になってしまいますから。彼らの中には、アンチ民主党一派に雇われた投稿者も紛れているでしょう。いずれにしても、彼らは米国戦争屋のジャパンハンドラーにとっては願ってもない有難い存在なのです。ちなみに小泉政権時代、戦争屋はネットウヨ的小泉首相をけしかけて、日本、中国、北朝鮮、韓国の間の対立を盛んに煽ったのです。国家間の対立扇動工作は、つねに戦争というビジネスチャンスを追い求める戦争屋のもっとも得意ワザであり、宿命でもあります。

3.ネットウヨのもたらす弊害の数々

 対米従属に固執する大手マスコミ人(親・戦争屋日本人)は、誇張されて膨らんだネットウヨ投稿を、ネット世論の大勢と錯覚して日米関係記事における対米従属肯定論調に自信をもってしまう可能性を否定できません。

 また、日本民主党の対米外交戦略に関心の高い多くの普通のネット愛好者は、ネットに踊る彼らネットウヨの激しい民主党批判(アンチ脱・対米従属)の投稿にどうしても目が行ってしまいます。自分の信念を確立しているネット愛好者はそれほど多くないと思いますので、ネットウヨの主張に知らず知らずに影響されるのは避けられません。

4.日本人のDNAにビルトインされた封建性が呼び覚まされる危険

 ネットウヨの実態は少数派とはいえ、彼らのネット投稿活動は活発であり、決してあなどれません。彼らの危険性は、普通の日本人の深層心理に封じ込まれた封建性の呼び覚ましにあります。2000年の歴史によって培われたわれわれ日本人が潜在的にもつ封建性は、そう簡単には払しょくできません。

 ネットウヨは、日本人の中で、封建性DNAの比較的強い人に心理的感染しやすいのではないでしょうか。封建性とは、言い換えれば反・民主主義的価値観です。封建性DNAの強い人は、他人を階級化して差別する習性があります。そこで、彼らはアメリカ人(白人)、日本人、アジアの非日本人の順に勝手に階級をつけてしまう。ここに人種差別観が生まれます。このような日本人は、対米従属(ただし対白人従属)には比較的、心理的な抵抗がない代わり、日本の対中従属を病的に毛嫌いします。筆者もある程度、封建性DNAを潜在的にもっているので、この感覚がわからないこともありません。ただそれは程度問題です。極端なネットウヨは、脱・対米従属イコール対中従属と短絡させてしまいます。

 一方、ネットにはネットウヨを蛇笏のごとく嫌い、蔑視する人も多数いますが、あまり度が過ぎると、逆差別に嵌ってしまいます。過激なアンチ・ネットウヨは、傍からみると中朝韓を毛嫌いするネットウヨと同類になってしまいます。

 ちなみに筆者のいう脱・対米従属は、日本の真の独立であって、基本は対等な親米です。対中従属ではもちろんなく、対等な親中です。言うまでもありませんが、念のため。

 また、筆者の経験では、このような封建的階級化性向は大なり小なり東アジア人のみならず東南アジア人にも観察できます。かつてアジア全体が容易に欧米列強の植民地になったことと関係があるはずです。

 さて、上記の封建性DNAに加えて、われわれ日本人の8割は“寄らば大樹”のビロンガー性(集団帰属性)(注3)をもっており、封建性DNAと深く絡み合っていると思われます。要するに、われわれ日本人は、周囲の他者を常に階級化し、できるだけ強者に寄り添おうとする傾向があります。それと同時に、自分より下に弱者を置こうとする特性をもっています。

 この特性は偶然にも飼い犬ペットの特性と似ています。飼い犬は自分が犬であることをすっかり忘れ、飼い主家族の一員(人間)として、まず自分を位置付けます。そして飼い主に忠実な半面、家族のうちの最も年下の人間より自分を上位に位置づけようとします。自分の下に弱者を置こうとする行動特性は知性ではなく本能の領域であることがわかります。

 日本人はある意味、米国ジャパンハンドラーにとって、実にコントロールし易い特性をもっているのでしょう。ところでCATV(J-COM)のアニマルプラネット・チャネルでよく欧米人のペットのしつけ方を放映していますが、観ていて実に不愉快です。犬の好きな筆者もこのシーンに出くわすとすぐにチャネルを変えます。

 65年も待った脱・対米従属を実現するのは容易でないとわかります。日本人の本能の領域のからむ問題をどのように克服すればよいのか、筆者にもわかりませんが、親・戦争屋日本人のみなさん、ネットウヨと呼ばれるみなさん、政権交代を契機に自分の思想を振り返り、日本のあるべき姿をもう一度、考えなおしてください。米国にしがみついても浮かばれないし、中国を毛嫌いしても、なんら得はありません。

注1:本ブログNo.58『親・戦争屋日本人に未来はない』2010年1月1日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/6026809.html

注2:辻大介『インターネットにおける右傾化現象に関する実証研究』2008年
http://www.d-tsuji.com/paper/r04/report04.pdf

注3:本ブログNo.51『見苦しい対米従属主義者:ビロンガー根性の権化』2009年12月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/5277190.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

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