米国の非営利団体・国家安全保障アーカイブが、「地下施設」に関する興味深い文書を発表しました。

Underground Facilities: Intelligence and Targeting Issues
By Jeffrey T. Richelson, National Security Archive Electronic Briefing Book No. 439, September 23, 2013

冷戦時代、米ソは互いに核戦争の脅威にさらされ、両国は多くの地下核シェルターを築きました。核シェルター以外でも、自国司令部や要人を敵の爆撃やミサイル攻撃から守ったり、大量破壊兵器を国際社会の目を盗んで保有したりするのに地下施設は最適です。それゆえ、地下施設に関心を持ったのは米ソだけではありません。1989年の天安門事件の際には、中国のすべての指導者は地下施設へ避難しましたし、2003年には米軍がバグダッドで広大な地下複合施設を発見しました。リビアもまた指導者(より正確にはカダフィ一族)保護のための地下施設を複数箇所に持っていました。最近では、シリアへの軍事介入が取り沙汰された時、地下の化学兵器貯蔵施設が話題になったばかりです。

今回発表された国家安全保障アーカイブの文書によると、そのような地下施設は、世界中に1万カ所以上あるそうです。その多くが、米国の敵対国やならず者国家(Rogue State)の領内にあると報告されています。

本稿では、こうした地下施設の目的は何か、そして、それをいかに発見するかということを短くまとめて紹介したいと思います。

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