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石原慎太郎氏
2015.10.24 12:00更新
最近大学で同窓の気の合った仲間数人と会食した折、誰しもがこの国は将来は一体どういう事になっているのだろうかという、慨嘆とも危惧ともつかぬ言葉を口にしていたものだった。私とてこのところ同じ漠たる感慨を抱きつづけてきている。それは今まさに激しく変動しつつあるこの世界の中でのこの国の立ち位置の危うさと、この国自身における天変地異ともいうべき現象を合わせた懸念に他ならない。
私個人についていえば私には四人の息子とその下に七人の孫がいて上の二人の女の子はすでに社会に出て一人は弁護士の資格を取得し、一人はすでに著名な銀行で忙しく働いている。彼女たちも間もなく結婚し子供も儲(もう)けるに違いない。他の孫たちが社会に出て大人として働く頃のこの国のありさま、いやそれ以上にこの国を囲む世界全体の態様ははたしてどんなことになっているのだろうかと誰しもが思わぬ訳にはいくまい。思えば私たちはいかにも良き時代に青春を過してこれたものだと思う。戦後間もなくの大学時代の粗末な寮生活で味合った貧困を懐かしくさえ思える高度成長の末の今日の繁栄は世界屈指のものに違いない。私たちの世代が断片的に体験した戦争は、同窓の際どい年齢差の多くの先輩たちの犠牲でなりたち、それが引き金になって中世以来続いてきた白人による有色人種への一方的な植民地支配と収奪は、現今のヨーロッパの混乱と衰退が証すように終りを告げつつある。トインビーが人類の歴史における奇蹟(きせき)と称した有色人種で唯一つの近代国家日本の存在は太平洋戦争を引き金に世界の歴史をようやく変貌させたのだ。 そしてその日本なる国家は世界最大の火山脈の上に位置している国土の原理的な危うさを今や晒(さら)している。四年七カ月前の東日本大震災以来頻発する地震と、それとの関連性は明らかではないがこのところ頻発する火山の爆発はせまりつつあるものを暗示しているような気がしてならない。専門家の所見だとあの大災害の後首都東京の地下で体に感じられなくとも敏感な機械には十分間に一度の地震が感得されていたそうな。
そしてこの夏の異常な暑さと水害の続発には、まさしく天変地異の印象が拭えない。しかしこれはこの日本人一人に限ったことではなしに地球の随所に見られる現象だ。私は都知事時代に世界全体が存外呑気(のんき)にかまえている温暖化現象について警告してきたつもりだが、米航空宇宙局(NASA)のハンセン教授がかねて警告してきた通り北極海の氷は後数年で解けてしまうだろう。世界中の氷河は解けて崩落し海水は膨れ上がり蒸発した水分は大気に溜(た)まり大雨となって地上を襲うという循環を誰がどう防ぐのだろうか。
この今になると四十年前に東京で聞いた天才宇宙学者ホーキングの予言を思い出さぬ訳にいかない。この地球のように文明の発達した天体は自然の循環が狂って宇宙時間でいえば瞬間的、およそ百年間でその生命は消滅すると。私が歴訪したツバルやフィジーといった赤道直下の島国は地球の自転で膨れ上がった海に埋没して滅びつつあった。これを食い止める術はないものなのだろうか。亡き開高健が愛吟していたゲオルグの詩に真似(まね)て「たとえ明日地球が滅びるとも、君は今日林檎(りんご)の木を植える」べきなのではなかろうか。
我々の将来を規定するだろう隣国中国の将来について私はそう深く懸念してはいない。彼等(かれら)のような非人間的非合理的な政治体制は大都市に鬱積している、中産階級になりきれぬ知的な大衆の不満の爆発と、地方で抑圧されている多くの異民族の反発によって近々必ず崩壊していくに違いない。かつてあの大陸に断片的誕生し消滅していった政権の歴史がそれを証している。しかしなお我々の世代がこの世を去った後のこの国、この地球について本気で思い量っておく事は未(いま)だ生ある老いたる世代の何よりもの責任に違いない。
文明の発展が育む人間たちの欲望が、実は自らを蝕(むしば)み滅ぼすという存在の原理をこの今にこそ自覚すべき時なのではなかろうか。
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2015年10月24日
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2015/10/23 に公開
日本の伝統と文化を尊重し、真に国益を考える数多くの志士達が、自らが国政に臨むことで日本再生に懸けようと奮起している。その志と問題提起を、じっくりとお聞きしていく対談番組。偉大な作曲家にして真の愛国者・すぎやまこういちによるプロデュースでお送りします。
聞き手:中山恭子(参議院議員)・すぎやまこういち(作曲家) ゲスト:木原稔(衆議院議員) ※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。 http://www.ch-sakura.jp/579.html ◆チャンネル桜公式HP http://www.ch-sakura.jp/ |
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辺野古移設「地方自治を侵害」 愛知・長野の議会が意見書採択
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画を進める政府に対し、愛知県岩倉市議会と長野県白馬村議会の2市村議会が2015年3月、「中央と地方の対等をうたい、地方の住民の意思に基づき行うという「地方自治」を侵害しかねないとする請願・陳情を採択した。
地方自治は憲法第8章によって保証され、実体を備えた地域の社会的基盤であり『その機能を、法律を持って奪うことは許されない』と最高裁判決も判示しているが、地方自治体は国の下部機関ではなく、両者は対等な立場のうえで、国家全体の調整を図り、役割分担をなすべきものですなのである。
両議会は、2014年の選挙(沖縄知事選翁長氏圧勝/沖縄・辺野古反対が選挙区全勝 全9候補当選/名護市長選/名護市議選で移設反対の与党が過半数維持)で沖縄県民が移設反対の民意を示したとして、政府が沖縄との話し合いを進めるよう求める意見書を安倍晋三首相らに送った。
愛知県岩倉市議会は、3月25日に請願(地方自治の尊重を日本政府に求める意見書)を採択し、長野県白馬村議会は3月20日に陳情(地方自治の堅持を日本政府に求める意見書提出に関する陳情書)の一部を修正(沖縄振興予算削減についての部分は「推測である」として不採択)して採択した。
岩倉市議会では総務・産業建設常任委員会において賛成・反対が3対3で同数となり、梅村均委員長の反対で否決された。本会議では、委員会議決に対して賛成と反対の採決を行うのが通例であるが、この件は、請願についての採決が行われ、挙手多数で可決された。
岩倉市と白馬村の意見書では、2014年の選挙で辺野古への新基地建設に反対する主権者としての民意が示されたとし、「国家の政策と自治体住民の意思との間に溝が生じた」と指摘。「政府は地方自治の原則に立ち、自治体を代表する首長及び自治体議会との真撃な話し合い」をするよう政府側に要請した。
岩倉市議会で、請願の採択に賛成した自民系会派の関戸八郎市議は「自民党員としては国の方針に従うべきだが、沖縄の民意を踏まえて是々非々で判断した」と話した。
同様の請願・陳情は2015年3月議会で、少なくとも2市村のほかに静岡県牧之原市、長野県の伊那市、飯島町、中川村、高森町、辰野町、阿智村、阿南町、下條村、静岡県、静岡県の牧之原市、山梨県の富士川町、甲斐市、千葉県の野田市など全国の12市町村議会(計14の自治体)に提出された。
請願・陳情は憲法問題などを考える住民団体の事務局長を務める中川賢俊・長野県高森町議(「緑の党 グリーンズジャパン」)が文案を作り、各地の知人らに提出を呼びかけた。
このうち長野県中川村で趣旨採択された(内容に賛同した上で、意見書の送付は見送る)、一方、山梨県富士川町や長野県辰野町など11市町村議会は「地方公共団体の権限外の事項」(富士川町)、「内容は理解できるが、市民に直接利害関係がない」(牧之原市)といった理由で不採択となった。
請願・陳情を呼びかけた中川氏は、「現在沖縄で起こっていることは、沖縄(一地方)だけの問題ではない。地方自治を守ることは、全ての自治体の問題。地方自治そのものが侵害される危機感を持つべきだ」としてしたうえで、「沖縄に共鳴する声を全自治体があげなければ、この国の地方自治も、民主主義も終わりだ。6月議会に向けて、この請願アクションが全国の市町村に広がれば」と語った。
【関係記事】
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2015.10.24 08:00更新
【安倍政権考】
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2015/10/22 に公開
国賓待遇で訪英しながら、TPOを弁えない抗日史観の開陳で侮蔑も買った習近平。価値観不在で利害による結託は、果たして「蜜月・黄金時代」と言うほど強固なものになるのだろうか?中国が国際金融マフィアに合流した場合の展望と、彼らによる主導権を嫌うアメリカの反撃、その一方で手薄になった中央アジアから中東にかけての情勢変化など、グローバリズムとアンチグローバリズムの角逐について分析していきます。
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